海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン8 第14話に登場する、レナードが思いついたアイデアをシェルドンに見せる場面の言い回しです。専門外であることを断りながら意見を求める言い方から、相手の本気度を確かめるやり取り、認められた喜びを短く言い切る言い方まで扱います。
遠慮がちな問いかけから始まり、驚きと確認を経て、誇らしさへと移っていく会話の流れが見どころです。
専門外を断りながら意見を求める言い方
レナードは、思いついたアイデアをシェルドンに見せながら、こう切り出します。
Leonard: I know this isn’t my area, and I could never do the math like you can, but could this be something?
(これは僕の専門じゃないし、君みたいに数式を扱うこともできないけど、これって何かになりそうかな?)TBBT Season8 Episode14
I know this isn’t my area は「これは僕の専門じゃない」と、自分の限界を先に断ってから意見を求める言い方です。相手の得意分野に踏み込むときに、謙虚な姿勢を添えるクッション表現として働きます。could this be something? は「これって何かになりそうか」と、価値があるかどうかを控えめに尋ねる聞き方です。
やり取りを重ねたあと、シェルドンはこう答えます。
Sheldon: I like it. I think you’re on to something.
(気に入った。君は何かに気づきかけていると思う。)TBBT Season8 Episode14
be on to something は「(何か価値のあるものに)気づきかけている」という意味の言い回しです。まだ完成形ではないものの、その方向性に見込みがあることを伝えるときに使われます。
本気度を確かめ、認められた喜びを受け取る言い方
褒められ慣れていないレナードは、思わずこう聞き返します。
Leonard: You do? You’re not messing with me?
(本当に? からかってるんじゃないよな?)TBBT Season8 Episode14
You’re not messing with me? は「からかってるんじゃないよな?」と、相手の言葉が本気かどうかをやわらかく確かめる聞き方です。mess with は「からかう・いじる」という意味のカジュアルな言い回しで、疑問形にすることで念押しのニュアンスが加わります。
シェルドンは、意外な形でその本気度を示します。
Sheldon: Not at all. In fact, I have got something for just such an occasion. I was starting to think I might never get a chance to give it to you. Good job.
(からかってなどいない。実を言うと、まさにこういう時のために用意していたものがある。渡す機会は二度と来ないかもしれないと思い始めていたところだ。よくやった。)TBBT Season8 Episode14
for just such an occasion は「まさにこういう時のために」と、あらかじめ用意していたものの用途を説明する表現です。Not at all. はここでは「まったくそんなことはない」と、直前の疑いを短く打ち消す返事として機能しています。
自分が勝ち取ったものを短く強く主張する言い方
シェルドンが用意していたのは、子猫のシールでした。自分は園児ではないと言い添えるレナードは、一度たじろぎながらも、最後にはこう言い切ります。
Leonard: I earned this. Back off.
(これは僕が勝ち取ったんだ。手を出すなよ。)TBBT Season8 Episode14
I earned this. は「これは自分が勝ち取ったものだ」と、成果を短く言い切る表現です。Back off. は「手を出すな・引っ込んでろ」と、相手に距離を置くよう伝える言い方で、二語で強い意思表示になる点が特徴です。園児向けだと自分から言い添えていたシールを、認められた証として堂々と受け取る様子が伝わってきます。
まとめ|本気度の確認から認められた喜びまで
I know this isn’t my area・could this be something? という控えめな切り出しから、be on to something・You’re not messing with me? という本気度を確かめるやり取り、そして I earned this. Back off. という誇らしい言い切りまで、感情の動きに沿った表現の幅が見えてきます。同じ「認められる」という場面でも、段階によって使う言葉が変わっていく様子が読み取れます。
次回も『ビッグバン★セオリー』と一緒に英語表現を見ていきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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