「I never would have pegged you for a Pisces.」に見る、”peg someone for” が表す人物像の決めつけ方|『ビッグバン★セオリー』S08E16で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「I never would have pegged you for a Pisces.」に見る、"peg someone for" が表す人物像の決めつけ方|『ビッグバン★セオリー』S08E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン8 第16話に登場する、36の質問実験の中でペニーだけがシェルドンの誕生日という秘密を知ることになる場面のやり取りです。

誰にも言わない秘密の打ち明け方から、相手を意外に思う言い方まで、人物像をめぐる表現を見ていきます。

目次

誰にも言わない秘密を打ち明ける言い方

質問に答える中で、シェルドンはふと今日が誕生日であることを口にします。驚いたペニーが確認すると、シェルドンは誰にも明かしていない事情を説明し始めます。

Penny: Today’s your birthday?
(今日、あなたの誕生日なの?)

TBBT Season8 Episode16 (The Intimacy Acceleration)

Today’s your birthday? は、思いがけない情報を聞いて、その場で確認し直す言い方です。疑問文の形をとりながら、驚きの気持ちがそのまま前に出ています。

Penny: Well, that’s always been a secret. Not even Amy knows.
(へえ、それってずっと秘密にしてきたことなんだ。エイミーだって知らないなんて。)

Sheldon: Well, I don’t enjoy presents. And the thought of people jumping out and yelling surprise fills me with more dread than the words George Lucas Director’s Cut.
(僕はプレゼントを好まないし、人が飛び出してきて”サプライズ”と叫ぶ場面を想像するだけで、”ジョージ・ルーカス版ディレクターズカット”という言葉よりも恐怖を感じるのだ。)

TBBT Season8 Episode16 (The Intimacy Acceleration)

Not even Amy knows は「エイミーでさえ知らない」というように、not even X(Xでさえ〜ない)という形で、意外な対象を持ち出し物事の徹底ぶりを強調する言い方です。婚約者にも明かしていない秘密の重みが伝わってきます。

続くシェルドンの返しに出てくる fills me with more dread than 〜 は、「〜という言葉よりも恐怖で満たす」という、苦手なものへの恐怖の度合いを別の対象と比較して誇張する言い方です。fill A with B(AをBで満たす)に more … than 〜(〜より一層)を組み合わせることで、恐れの強さが具体的に伝わってきます。

George Lucas Director’s Cut(公開後に改変が加えられた映画版を指す言い回し)を軽い引き合いに持ち出す誇張の付け方が、このキャラクターらしいところです。

相手を意外に思う言い方

誕生日を明かされたペニーは、星座を聞いて意外な反応を示します。

Penny: That is so funny. I never would have pegged you for a Pisces.
(それ、すごく面白い。あなたが魚座だなんて、思ってもみなかった。)

TBBT Season8 Episode16 (The Intimacy Acceleration)

peg someone for 〜 は、「人をある型だと決めてかかる」という意味の言い方です。peg にはもともと「くぎで留める」という意味があり、そこから人物像を一つの型に固定して見る、という発想につながっています。

I never would have pegged you for 〜 という否定の仮定法により、実際の姿が思い込みと違っていた驚きが強調されます。星座を話題に相手の意外な一面を発見するやり取りは、雑談でもよく見られます。

似たニュアンスの言い方には、次のような違いがあります。

表現 ニュアンス
peg someone for 〜 〜な人だと決めてかかる
pigeonhole someone as 〜 〜という型に当てはめる
stereotype someone as 〜 〜という先入観で見る

peg someone for 〜 は個人的な思い込みを指す場面で使われ、pigeonhole や stereotype はより一般化された型に当てはめるニュアンスです。

送り届けてもらったシェルドンは、玄関先でペニーに感謝の一言を伝えます。

Sheldon: Thank you for walking me home.
(家まで送ってくれてありがとう。)

TBBT Season8 Episode16 (The Intimacy Acceleration)

Thank you for -ing は、してもらった行動を具体的に挙げて感謝を伝える基本の型です。walking me home のように動詞を -ing 形で差し込むだけで、何への感謝かがはっきり伝わります。

互いに知らなかった一面を発見したこのやり取りは、秘密の打ち明け方と決めつけの外し方をつなぐ締めくくりになっています。

まとめ|秘密と決めつけをめぐる、二人の距離の縮め方

Not even Amy knows という強調の言い方から、peg someone for 〜 という決めつけを表す言い方、Thank you for -ing という感謝の伝え方まで、人物像をめぐるやり取りに複数の型が重なっている様子が見どころです。

次回も『ビッグバン★セオリー』と一緒に英語表現を見ていきましょう。

同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。

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