海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ホワイトカラー』シーズン4 第16話の序盤から、ニールと父ジェームズが互いの「似ているところ」を言い合う会話を取り上げます。しかめ面やせっかちな性格、背の高さや目の色など、親子の共通点を挙げる英語には、短く覚えやすい決まった言い回しがいくつもあります。
後半では、ニールが「家族」という言葉そのものを自分の言葉で言い直す場面も、あわせて見ていきます。
「a family thing」と「get A from B」で、似ている点を挙げる
箱の在りかを確かめるやり取りのあと、ニールは父のしかめ面について、こう切り出します。
Neal: Is that frown a family thing?
(そのしかめ面って、家系なの?)
James: You recognize this look, do you?
(この顔に見覚えがあるってわけか。)
Neal: Occasionally.
(たまにね。)
James: You know, you inherited your old man’s impatience. You just got a little bit more self-control.
(いいか、お前は親父のせっかちを受け継いだんだ。ただ、自制心が少しばかり多いだけさ。)
Neal: What else did I get from my old man?
(ほかに親父から何をもらった?)
James: Well, you got my height, my extraordinary good looks. Everybody said you got my eyes.
(そうだな、背の高さに、このうえない男前だ。目は俺に似てるって、みんな言ってたよ。)White Collar Season4 Episode16 (In the Wind)
a family thing は「家族に共通するもの」で、癖や体質、習慣が家系によるものかを尋ねるときに使われます。thing を付けるだけで、外見から行事までを広く指せるのが便利なところです。
父の You recognize this look, do you? は、肯定の文に肯定の付加疑問を付けた形で、「ほう、見覚えがあるのか」と相手の気づきに興味を示す響きが加わります。ニールは Occasionally.(たまにね)の一語で短く答えています。
性格の受け継ぎには inherit(受け継ぐ)が使われ、your old man は「お前の親父」、つまり話している本人を指します。自分を「親父」と三人称で呼ぶ、くだけた言い方です。
ニールが同じ old man を拾って聞き返す get A from B(BからAをもらう)は、外見や性質の出どころを尋ねるときの定番です。答えの You got my height のように、my を付けて挙げていくと「それは俺譲りだ」という意味になります。
「you are the blue in my eyes」と、家族を言い直す一言
ニールは続けて、母から聞いた言葉を語ります。
Neal: When I was 5, mom told me that you were the blue in my eyes. And I’d run upstairs and crawl right up next to the bathroom mirror and look so hard for you.
(5歳のとき、母さんが言ったんだ。僕の目の青はあなたなんだって。だから二階に駆け上がって、洗面所の鏡に張りつくようにして、必死にあなたを探した。)White Collar Season4 Episode16 (In the Wind)
I’d run の would は過去の習慣を表し、「よく〜したものだ」という回想を作ります。父は、ニールが箱を求める理由が分かったと言い出します。
James: You think that what’s in there will tell you who I am.
(お前は、あの中身で俺が何者か分かると思ってるんだろう。)
Neal: And if it does?
(もしそうなら?)
James: Then you will finally know who you are. You know, you’re not me, Neal.
(そうすれば、やっと自分が何者か分かるってわけだ。いいか、お前は俺じゃないんだ、ニール。)
Neal: But you are the blue in my eyes.
(でも、僕の目の青はあなただよ。)White Collar Season4 Episode16 (In the Wind)
母の言葉を伝えた部分は時制の一致で you were でしたが、最後は目の前の父に you are と言い直しています。「似ていない」と言う父に、つながりは今もあると返しているのが分かります。
別の場面では、礼を言うニールに、ピーターが正義のためだと答えてから付け足します。
Peter: Plus, he’s your family.
(それに、彼は君の家族だ。)
Neal: Family doesn’t show up on your doorstep after 30 years. They’re the ones who’ve been there when you need them.
(家族は30年たって玄関先に現れたりしない。必要なときに、そばにいてくれた人たちのことだよ。)White Collar Season4 Episode16 (In the Wind)
否定文で一般論を打ち消し、They’re the ones who ~(〜する人たちこそが)で中身を言い直す流れです。be there は「そばにいて支える」の意味です。
まとめ|似ている点の挙げ方と、家族の言い直し
a family thing や get A from B で共通点を挙げる言い方、you were から you are への言い直し、They’re the ones who ~ で家族を定義し直す返しを見てきました。言葉の選び方ひとつで、家族との距離感まで伝わります。
親子の会話に注目して『ホワイトカラー』を観ると、言い回しが違って見えてきます。
この回の表現は、ほかの記事でも扱っています。


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