ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S05E12に学ぶ「take your pick」の意味と使い方

take your pick

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『BONES』S05E12から、相手に選択肢を提示する「take your pick」を紹介します。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

正体不明の政府職員ホワイト氏によって、ブレナンたちは外部との連絡を絶たれ、ラボに閉じ込められてしまいます。

脅しには屈しないと反発するカムに対し、ホワイト氏が協力を促すシーンです。

Cam: Threats are not really gonna work for you tonight.
(今夜の私たちに、脅しは全く通用しないわよ。)
Mr. White: Okay, fine. How about patriotism? Professionalism? Scientific curiosity. Take your pick.
(分かった、いいだろう。愛国心はどうだ? プロ意識は? 科学的な探究心でもいい。好きなものを選んでくれ。)
BONES Season5 Episode12 (The Proof in the Pudding)

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シーン解説と心理考察

一般調達局という事務的な部署を名乗りながら、武装した部下を引き連れて身元不明の骨の鑑定を強要するホワイト氏。ラボの責任者であるカムは毅然とした態度で反発します。

しかし、ホワイト氏は焦るどころか非常に余裕のある態度で「愛国心、プロ意識、科学的探究心」という3つの動機を並べてみせます。脅しが効かないなら、君たちのプライドや知的好奇心をくすぐるまでだ、と言わんばかりの巧みな交渉術です。

「どの理由でもいいから協力しろ」という有無を言わせない圧力が、「好きなものを選んで」という一見寛容なこのフレーズの中に隠されています。相手の性格や思考パターンを瞬時に見抜き、決して断れない状況を作り出す政府職員の底知れなさがよく表れている、非常にスリリングなシーンですね。

フレーズの意味とニュアンス

take your pick
意味:好きなものを選んで、どれでも選んでいいよ

直訳すると「あなたの選んだものを取って」となります。複数の選択肢がある状況で、相手に自由に選ぶ権利を与える際によく使われる定番のイディオムです。

日常会話からビジネスシーンまで幅広く登場し、相手の意思を尊重するスマートな響きを持っています。

【ここがポイント!】

この表現の核心は、「選ぶ権利はあなたにある」という決定権の委譲にあります。

例えば、お菓子がたくさん入った箱を差し出しながら使うと、「遠慮しないで好きなものを取ってね」という相手への思いやりや、温かい歓迎のニュアンスになります。

一方で、今回のホワイト氏のように、あらかじめ用意した選択肢(どれを選んでも結果的に自分の思惑通りになる)を提示して「さあ、どれがいい?」と迫るような、少し皮肉やプレッシャーを含んだ使い方も可能です。

いずれの場合も、「私が決めるのではなく、あなたが決めていいですよ」というスタンスを示すことで、コミュニケーションを円滑に進める潤滑油として機能します。日常の些細な選択からビジネスの交渉まで、相手の心理的なハードルを下げる効果的な言い回しです。

実際に使ってみよう!

We have coffee, tea, and orange juice. Take your pick.
(コーヒー、紅茶、オレンジジュースがあります。好きなものを選んでね。)
解説:自宅に招いたゲストや、職場の休憩室で飲み物を勧める際の例文です。選択肢をいくつか並べた後にこのフレーズを付け加えることで、相手が気兼ねなく希望を伝えやすい和やかな空気を作ることができます。

Here are the available dates for the meeting. Take your pick.
(こちらが会議の候補日です。都合の良い日を選んでください。)
解説:ビジネスメールなどで、相手に日程調整の選択肢を提示するシチュエーションです。ただ「選んでください」とするよりも少しこなれた印象を与え、相手のスケジュールを最優先に尊重する配慮が自然に伝わります。

We can go to the beach or the mountains. Take your pick!
(海に行くこともできるし、山でもいいよ。好きな方を選んで!)
解説:週末の予定などを家族や友人と決める時の表現です。自分はどちらでも構わないので、相手の好みに合わせたいという思いやりの気持ちをカジュアルに表現することができます。

BONES流・覚え方のコツ

ラボのメンバーを前に、両手を広げて余裕の笑みを浮かべるホワイト氏の姿をイメージしてみましょう。

目の前にいくつかカード(選択肢)を並べて、「さあ、どの理由で協力してくれるかな?」と相手に引かせるような光景を思い浮かべると、このフレーズが持つ「選択権を相手に渡す」という感覚がスッと記憶に定着しやすくなります。

相手を自分の土俵に引き込むための、大人の駆け引きの言葉として記憶しておくのもおすすめです。

似た表現・関連表現

The choice is yours.
(意味:選ぶのはあなたです、あなた次第です)
解説:take your pick と同じように選択権を相手に委ねる表現ですが、こちらは「最終的な決断を下す責任はあなたにある」という少し重みのあるニュアンスを含みます。人生の重要な選択を迫る場面などで使われます。

It’s up to you.
(意味:あなた次第です、あなたにお任せします)
解説:日常会話で最もよく耳にする表現の一つです。選択肢が提示されているかどうかにかかわらず、「あなたが決めていいよ」「あなたに合わせるよ」と幅広く使える非常に便利なフレーズです。

Choose whichever you like.
(意味:どれでも好きなものを選んでください)
解説:take your pick をより丁寧で説明的にした表現です。接客業でお客様に商品を案内する時や、目上の方に選択をお願いする時など、フォーマルさを保ちたい場面で役立ちます。

深掘り知識:「選ぶ」を表す pick、choose、select の違い

今回は「選ぶ」という意味で pick という単語が登場しましたが、同じように「選ぶ」を意味する choose や select とはどのような違いがあるのでしょうか。この機会に、英単語の持つ細やかなニュアンスの違いについて知識を広げていきましょう。

choose は、複数の選択肢の中から「時間をかけて慎重に、論理的な基準に基づいて選ぶ」というコアイメージを持っています。例えば、進学先の大学を選ぶ、人生の伴侶を選ぶといった、後戻りできない重要な決断を下す場面では choose がふさわしいとされます。

一方、今回紹介した pick は、もともと「手でつまみ取る、摘む」という動作を表す単語です。そこから転じて、「直感的に、あるいは個人的な好みでパッと選ぶ」という軽快なニュアンスを持つようになりました。花壇から綺麗だなと思った花を摘むように、深く考え込まずに気軽にお気に入りを選ぶ感覚です。

さらに、フォーマルな場面でよく使われる select は、「多くの選択肢の中から、客観的な基準や品質に基づいて厳選する」というニュアンスを持ちます。システムで言語を選択する時や、高品質な商品をセレクトショップで選ぶ時などに使われます。

そのため、「take your pick」は、深刻な決断を迫るのではなく「直感で好きなものをつまみ取ってね」というカジュアルで温かい響きを持ちます。似た意味の単語でも、その背景にあるイメージ(慎重な思考か、直感的な動作か、客観的な厳選か)を理解することで、状況に応じた的確な言葉選びができるようになります。単語の根源的な意味を知ることは、英語の表現力を高める大きな鍵となりますね。

まとめ|相手に選択肢を委ねる大人のコミュニケーション

今回は相手に選択権を渡す便利なフレーズ「take your pick」を紹介しました。

日常会話からビジネスまで幅広く使える表現なので、誰かに何かを選んでもらう場面で、ぜひ活用してみてくださいね。

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