「Why do you always side with her?」味方をめぐる家族のもめごとの英語|『ヤングシェルドン』S01E07で学ぶ英会話

『Young Sheldon』コラム: 「Why do you always side with her?」味方をめぐる家族のもめごとの英語|『ヤングシェルドン』S01E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

シットコム『ヤングシェルドン』シーズン1第7話は、ミーモー自慢のブリスケットのレシピをめぐって、父ジョージとミーモーの言い争いが続く回です。母メアリーは、夫と自分の母とのあいだに立たされます。

今回は「味方をする」を表す side with を入り口に、長引く対立を指す feud、そして相手に歩み寄るひと言まで、もめごとの場面で交わされる英語を順にたどります。

目次

「side with」で不満をぶつける

家族が集まった場で、ミーモーはレシピを書いてあげると言いながら、2度にわたってジョージをからかいます。そのあと、メアリーが「母はふざけていただけ」となだめても、ジョージの気持ちは収まりません。

George Sr.: Why do you always side with her?
(なんでいつもあの人の味方をするんだ?)

Mary: Well, she is my mother.
(だって、私の母親だもの。)

George Sr.: And there it is. There’s the problem.
(ほら、それだ。それが問題なんだよ。)

Young Sheldon Season1 Episode7(A Brisket, Voodoo, and Cannonball Run)

side with someone は「〜の側につく」「〜の味方をする」という意味の句動詞です。ここでは always が加わり、一度きりではなく毎回そうだという不満の響きが強まります。疑問文の形をとっていますが、答えを求めるというより、相手の態度を問いただす言い方として働いています。

メアリーの Well, は、相手の問いを受けて理由を差し出すときの前置きです。「だって」に近い調子で、母親だからという事情をそのまま答えにしています。

これに対するジョージの And there it is. は「ほら、それだ」と、相手の返事の中に問題の核心を見つけたときに使う一言です。続く There’s the problem. で、その答えこそが不満の原因だと言い切りました。メアリーにとっては当然の理由が、ジョージにとっては争いの種そのものになっている、という食い違いが短いやり取りに表れています。

「feud」と「That’s up to her」で対立の行方を問う

別の場面では、メアリーがミーモーに直接、レシピを渡すよう持ちかけます。

Mary: You know this all goes away if you just give him your recipe for the brisket.
(ブリスケットのレシピをあの人に渡せば、全部丸く収まるって分かってるでしょ。)

Meemaw: I know.
(分かってるよ。)

Mary: And?
(それで?)

Meemaw: I guess it’s not going away.
(どうやら収まりそうにないね。)

Young Sheldon Season1 Episode7(A Brisket, Voodoo, and Cannonball Run)

go away は「(問題などが)なくなる」という意味で、this all goes away if ~ は「〜すれば全部片づく」と条件を示して頼む形です。ミーモーはまず I know. と認め、メアリーの And? に促されても、I guess で始めて収まりそうにないと返しました。渡す気がないことを、正面から断らずに伝えています。

ジョージのほうも引きません。ピクニックに来なかった理由を、メアリーに次のように話します。

George Sr.: I’m sorry, I-I just needed a break from your mother.
(悪かった。ただ、お前の母さんから離れたかったんだ。)

Mary: Yeah, well, you took a break from your family.
(ええ、でも離れたのは家族からでしょ。)

Mary: How long is this feud between you two gonna go on?
(2人のこの争い、いつまで続けるつもり?)

George Sr.: That’s up to her.
(それはあっち次第だ。)

Young Sheldon Season1 Episode7(A Brisket, Voodoo, and Cannonball Run)

メアリーは a break from を言い返しにそのまま使い、離れた相手は母ではなく家族だと切り返しています。feud は長く続く対立や確執を指す語で、go on と組んで「いつまで続くのか」を問う形です。That’s up to her. の be up to someone は「〜次第だ」という意味で、ジョージは決着の鍵を相手に預けています。

ここでの you two はジョージとミーモー、her はミーモーを指します。いつまで続くのかと問われたジョージは、自分から動くとは言わず、相手次第だと一言で返しました。前半のミーモーの I guess の返事と同じく、どちらも自分からは折れない答えになっているのが分かります。

歩み寄りのひと言を交わす

終盤、ジョージはミーモーに、レシピをくれなかったのはずっとよそ者扱いしてきたからだと訴えます。treat someone like an outsider は「〜をよそ者のように扱う」という意味です。そのあとのやり取りで、ジョージは次のように切り出します。

George Sr.: Hey. I get it. I have a daughter. I wouldn’t want her bringing home someone like that. But I’ve come a hell of a long way since then.
(なあ、分かるよ。俺にも娘がいる。あんな相手を連れてきてほしくはない。でも、あれから俺はずいぶん変わったんだ。)

Meemaw: Okay, you’re right. George. I’m sorry.
(分かったよ、あんたの言うとおりだ。ジョージ。悪かったね。)

George Sr.: That means more to me than any recipe.
(そのほうが、どんなレシピより俺には大事だ。)

Young Sheldon Season1 Episode7(A Brisket, Voodoo, and Cannonball Run)

I get it. は「(相手の気持ちは)分かる」と、まず相手の立場を受け止めるひと言です。ジョージは自分にも娘がいると続けます。come a long way は「大きく成長する」「ずいぶん変わる」という意味で、a hell of はそれを強めるくだけた語です。

ミーモーの you’re right と I’m sorry を受けて、ジョージは mean more to me than ~(〜より自分にとって大事だ)で応じました。欲しかったのはレシピそのものより相手の言葉だった、と言葉で示す締めくくりになっています。

I wouldn’t want her bringing home someone like that. は、would を使った仮定の言い方です。自分の娘が同じような相手を連れてきたら、と立場を置き換えて、ミーモーの気持ちに理解を示しています。続く But で話の向きを変え、今の自分は違うと伝える流れです。ミーモーも名前を呼んでから I’m sorry と続け、2人の言葉がかみ合っていく場面です。

表現 場面での働き
side with someone 誰の味方をするかを問う
this all goes away if ~ 条件を示して収拾を頼む
feud 長く続く対立を指す
be up to someone 決着を相手次第にする
come a long way 自分が変わったと伝える
mean more to me than ~ 何が大事かを示す

まとめ|味方・対立・歩み寄りの英語

side with で不満をぶつけ、feud や That’s up to her. で対立の行方を語り、I get it. や mean more to me than ~ で歩み寄る。レシピひとつをめぐる言い争いの中に、もめごとの始まりから終わりまでの英語がそろっています。

次回も『ヤングシェルドン』の家族の会話から、英語表現を一緒に拾っていきましょう。

同じ回の別の表現は、ほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。



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