「That’s the beauty of having a brother.」に見る、からかい合いや不器用な励まし方が兄弟の愛情表現になる言い方|『モダンファミリー』S01E18で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「That's the beauty of having a brother.」に見る、からかい合いや不器用な励まし方が兄弟の愛情表現になる言い方|『モダンファミリー』S01E18で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『モダンファミリー』シーズン1第18話から、ジェイの息子ミッチェルと、そこに加わる継子マニー、そして父ジェイの間で交わされる言葉に注目します。遠慮しなくていい関係、不器用な励まし方が、兄弟の愛情表現になる言い方が詰まっています。

気を遣いすぎて言葉を選べなくなる相手ほど、実は遠慮のいらない関係になれることがあります。ジェイ・マニー・ミッチェルのやり取りをたどりながら、その言い方を見ていきましょう。

目次

遠慮しなくていい関係を言い表す言い方

流星群を観に、ジェイとミッチェルの父子が数年に一度出かける観測に、今回は継子マニーも加わることになりました。マニーは継兄弟にあたるミッチェルにどう思われるか気にしていますが、ジェイはこう答えます。

Jay: Are you kidding? He loves ya.
(何言ってんだ? あいつはお前のことが大好きだよ。)
Jay: What are you worried about?
(何を心配してるんだ?)
Manny: I’ve never had a brother before.
(兄弟がいたことなんて、今までなかったから。)
Manny: We never really hung out that much.
(そんなに一緒に過ごしたこともなかったし。)
Jay: Kiddo, you are overthinking this.
(坊主、考えすぎだぞ。)
Manny: I just don’t wanna say the wrong thing.
(ただ、間違ったことを言いたくないだけなんだ。)
Jay: You can’t.
(それはあり得ない。)
Jay: That’s the beauty of having a brother.
(それが兄弟を持つことの良さなんだよ。)

Modern Family Season1 Episode18 (Starry Night)

That’s the beauty of having a brother.は、遠慮しなくていい関係を一言で言い表す言い方です。beauty はここでは「美しさ」ではなく「良さ・利点」を指しており、of having a brother(兄弟を持つことの)という形で、その良さの中身を続けています。直前のYou can’t.(間違ったことなど言えない)という短い断言も、マニーの不安をそのまま否定する強い返し方です。overthinking(考えすぎている)という一語も、悩みを軽く受け流す響きを持っています。

自分の不器用さを認めてから頼み事をする言い方

道中でジェイとマニーがミッチェルをからかったことを、ミッチェルが皮肉交じりに指摘すると、ジェイは自分がけしかけたのだと言ってマニーをかばいながら、本題に入っていきます。

Mitchell: This is a fantastic apology.
(これは、なかなかの謝り方だね。)
Jay: Oh, don’t be too hard on the kid.
(おい、あの子にあまり厳しくするなよ。)
Jay: I was egging him on.
(俺があの子をけしかけてたんだ。)
Jay: You’re gonna be mad, be mad at me.
(怒るなら、俺に怒れ。)
Mitchell: Done!
(分かった!)
Jay: I was just happy to see him laugh a little bit.
(あの子が少し笑うのを見られて、ただ嬉しかったんだよ。)
Jay: You know, he’s had kind of a tough week.
(あの子、ちょっと大変な一週間を過ごしててな。)

Modern Family Season1 Episode18 (Starry Night)

Be mad at me.(怒るなら俺に怒れ)は、間に立って相手をかばう短い言い方です。ここからジェイは、マニーが大きなパーティーに誘われなかったこと、友達だと思っていた子たちに weird と言われていることを明かし、こう続けます。

Jay: Now, you know me on this.
(こういうことについては、俺のことを分かってるだろ。)
Jay: I’m no- I’m no good at it.
(俺はその、得意じゃないんだ。)
Jay: You know, I- I never know what to say.
(何て言えばいいか、いつも分からなくて。)
Mitchell: That’s true.
(それは本当だね。)
Jay: But maybe I raised a kid who would know what to say.
(でも、何て言えばいいか分かる子を、俺は育てたのかもしれない。)
Jay: That’s the only reason I invited him along- you know, because this astronomy stuff, that’s- that’s our thing.
(だから誘ったんだ。この天体観測は、俺たちの趣味だから。)

Modern Family Season1 Episode18 (Starry Night)

I’m no good at it. / I never know what to say.と、まず自分の不器用さを認めてから、maybe I raised a kid who would know what to sayと相手の得意分野を持ち上げる言い方に移っています。直接「マニーに何か言ってやってくれ」と頼むのではなく、相手を育てた誇りを添えて間接的に力を借りる流れが見どころです。

maybe という一語も、この頼み事を控えめに響かせています。断定せずに「かもしれない」と留保をつけることで、押しつけではなく、相手に委ねる形になっているのが分かります。That’s the only reason I invited him along(それが誘った唯一の理由だ)という一言で締めくくるところも、遠回しな頼み事のあとに、はっきりとした理由を添えて話をまとめる構成として観察できます。

相手の言葉を軽くいなして仲直りする言い方

終盤、ミッチェルは自分も学生時代にからかわれた経験を明かし、マニーを励まします。

Mitchell: So, I know you’d never, um- I know you’d never, never believe this by looking at me right now, but, um, I used to get picked on at school too.
(今の僕を見たら信じられないだろうけど、僕も学校でからかわれてたんだ。)
Manny: So Jay told you?
(じゃあ、ジェイから聞いたの?)
Mitchell: Yeah.
(ああ。)
Mitchell: Yeah, they would, um- they’d call me weird.
(みんな、僕のことを変わってるって呼んでた。)
Mitchell: I was weird.
(変わってたんだよ、僕は。)

Modern Family Season1 Episode18 (Starry Night)

この後、話者が確定していない短い一言を挟んで、ミッチェルの話が続いていきます。

Mitchell: But I- This is the funny thing about growing up.
(でも、これが大人になることのおかしなところなんだ。)
Mitchell: For years and years, everybody’s desperately afraid to be different, you know, in any way.
(何年もの間、みんな必死に、どんな形であれ人と違うことを恐れてる。)
Mitchell: And then, suddenly, almost overnight, everybody wants to be different, and that is where we win.
(それが突然、ほとんど一晩で、みんなが人と違いたいと思うようになる。そこで僕たちの勝ちなんだ。)
Manny: I’m sort of counting on that.
(それを、ちょっと期待してるよ。)
Manny: Yeah.
(うん。)
Manny: I’m sorry I was picking on you too much.
(からかいすぎてごめん。)

Modern Family Season1 Episode18 (Starry Night)

everybody’s desperately afraid to be different, …and that is where we winは、昔浮いていた経験を、今の強みとして語り直す励まし方です。afraid to be different(人と違うことを恐れる)という状態から、want to be different(人と違いたいと思う)へ移り変わる対比の構文が、時間の経過を鮮やかに見せています。この言葉を受け、マニーは素直に詫びています。二人のやり取りは、このあとこう締めくくられます。

Manny: Ah,
(ああ、)
Mitchell: that’s-
(それって-)
Manny: Jay said that’s what brothers do.
(ジェイが、それが兄弟ってものだって言ってたから。)
Mitchell: Well, we don’t have to listen to him.
(まあ、あの人の言うことなんて聞かなくていいよ。)
Mitchell: Brothers do that too.
(それも、兄弟がすることのうちだからね。)

Modern Family Season1 Episode18 (Starry Night)

We don’t have to listen to him. / Brothers do that too.は、相手が持ち出したジェイの言葉を軽くいなしつつ、Brothers do that too という同じ言い回しで仲直りを締めくくる返し方です。継父ジェイの That’s the beauty of having a brother. という一言が、二人のやり取りの中で違う形になって戻ってきているところも、このエピソードの構成として観察できます。

ジェイが最初に語った「兄弟だから何を言っても大丈夫」という考え方が、最後はミッチェルの口から、ジェイ自身の言葉を茶化す形で返ってくるところも、この場面の面白さです。

まとめ|遠慮のいらない関係とからかい合いの言い方

That’s the beauty of having a brother.で遠慮のいらない関係を言い表し、I’m no good at it. / maybe I raised a kid who would know what to sayで不器用さを認めてから間接的に頼み、We don’t have to listen to him. / Brothers do that too.で相手の言葉を軽くいなして仲直りする。この3つの言い方をたどると、からかい合いや不器用な励ましが愛情表現として響く場面が見えてきます。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次