「It makes me feel like I don’t matter.」に見る、意見を聞き流される寂しさを伝える英語表現|『モダンファミリー』S02E16で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「It makes me feel like I don't matter.」に見る、意見を聞き流される寂しさを伝える英語表現|『モダンファミリー』S02E16で学ぶ英会話

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『モダンファミリー』シーズン2第16話では、前の晩にクレアが激しく怒った理由を、フィルが朝になってもつかめずにいます。原因は、クレアが何年も前から勧めてきたウェッジサラダでした。小さな食べ物の話の奥に、もっと大きな不満が隠れている回です。

今回は、意見を聞き流されたと感じたときの気持ちの伝え方と、それを受け止める側の言葉を、2人のやり取りから見ていきます。

目次

「No idea whatsoever.」怒りの理由が分からないまま

朝の会話で、クレアは前の晩に取り乱したことを口にします。フィルが「怒って当然だった」と応じると、クレアは今度こそ分かったかどうかを確かめます。

Phil: You were right to be mad.
(君が怒ったのは当然だよ。)

Claire: Sometimes I just feel like I have to scream to let you know how upset I am.
(時々、叫びでもしないと、私がどれだけ怒ってるかあなたに伝わらない気がするのよ。)

Claire: But you get it now, right?
(でも、もう分かったのよね?)

Phil: I do
(分かってるよ)

Phil: Not.
(……なんてね。)

Phil: No idea whatsoever.
(まったく見当もつかない。)

Modern Family Season2 Episode16 (Regrets Only)

You were right to be mad. は「怒って当然だった」と相手の怒りを正当なものとして認める言い方です。right to ~ で「〜するのはもっともだ」という意味になります。クレアの But you get it now, right? の get it は「分かる、理解する」のくだけた言い方で、文末の right? が「そうでしょ?」と同意を求める働きをしています。

注目したいのはフィルの返事です。いったん I do と答えてから、Not. を後から付けて打ち消しています。文を言い切ったあとに Not を足して意味をひっくり返すのは、冗談めかした言い方で使われることがある形です。続く No idea whatsoever. の whatsoever は、否定を強めて「まったく〜ない」とする語で、I have no idea の省略形に付いています。

フィルは同じ日、何で喧嘩になったのかよく分からないと話しています。一方のクレアは、ジェイに理由を聞かれてこう説明します。

Claire: Because ever since I met him, I’ve been trying to get Phil to try a wedge salad.
(だって、出会ってからずっと、フィルにウェッジサラダを食べさせようとしてきたのよ。)

Claire: The minute that Skip Woosnum whom he doesn’t even like suggests it Phil thinks it’s the greatest thing ever.
(なのに、好きでもないスキップ・ウースナムが勧めたとたん、フィルは最高のものだと思うわけ。)

Claire: And he does this with everything.
(しかも、何でもそうなの。)

Claire: He does it with books, with movies, with TV.
(本も、映画も、テレビも。)

Claire: He listens to everybody’s opinion but mine, and it drives me crazy.
(私以外のみんなの意見には耳を貸すのよ。それがもう頭にくるの。)

Modern Family Season2 Episode16 (Regrets Only)

everybody’s opinion but mine の but は「〜以外」を表し、「みんなの意見は聞くのに、私の意見だけは聞かない」という対比を1文に収めています。it drives me crazy は「頭にくる、いらいらさせられる」ことを表します。サラダは入り口にすぎず、本や映画でも同じことが起きていると重ねていく流れから、不満の中身が見えてきます。

「It makes me feel like I don’t matter.」気持ちで伝える不満

家族は、ヘイリーの勤め先だというレストランを訪れます。フィルがメニューを見てウェッジサラダを勧めたところで、クレアの不満が表に出ます。

Claire: Did you learn nothing from last night?
(昨日の夜のことから、何も学ばなかったの?)

Alex: Whoa.
(うわ。)

Phil: It was about the salad?
(サラダのことだったの?)

Claire: I have been recommending wedge salads to you amongst other things, for years, and you never listen to me.
(ほかにもいろいろあるけど、ウェッジサラダだって何年も勧めてきたのに、あなたは私の話を全然聞かないじゃない。)

Claire: And then some idiot suggests it, and you can’t wait to try a wedge salad? It makes me feel like I don’t matter.
(なのに、どこかのバカが勧めたら、すぐにでもウェッジサラダを食べたくなるわけ? 私なんてどうでもいいって気持ちになるのよ。)

Modern Family Season2 Episode16 (Regrets Only)

Did you learn nothing from ~? は、nothing を目的語に置いて「〜から何ひとつ学ばなかったの?」と相手を責める問いかけになります。フィルの It was about the salad? は、喧嘩の原因がここで初めて分かったことを示しています。be about ~ で「〜についての話だった」という意味です。

クレアの言葉は2段構えになっています。まず you never listen to me で相手の行動を指摘し、次に It makes me feel like I don’t matter. で、それによって自分がどう感じるかを伝えています。make me feel like ~ は「〜のような気持ちにさせる」、matter は「重要である、大事にされている」という意味の動詞です。相手を責める文と、自分の気持ちを伝える文を並べることで、サラダの話が「大事にされていない」という寂しさの話に変わっていくのが分かります。

このあと、フィルはクレアに話をしに行きます。フィルが見せたのは、クレアの家族と初めて過ごした感謝祭の写真でした。昔のポニーテールをやめたことなどを挙げるフィルに、クレアが自分のせいで楽しみを手放させたと言うと、フィルはこう返します。

Phil: You can’t tell me your opinion doesn’t matter.
(君の意見が大事じゃないなんて、言わせないよ。)

Phil: You’ve changed me for the better in a hundred different ways.
(君は百通りものやり方で、俺をいい方に変えてくれたんだ。)

Modern Family Season2 Episode16 (Regrets Only)

You can’t tell me ~ は「〜だなんて言わせない」と、相手の言い分を打ち消す言い方です。ここではクレアの言った matter をそのまま使い、「君の意見は大事だ」と返しています。for the better は「よい方向へ」という意味で、change ~ for the better の形で使われます。

まとめ|「聞いてもらえない」を言葉にする

you never listen to me で相手の行動を指摘し、It makes me feel like I don’t matter. で自分の気持ちを伝えるクレアと、You can’t tell me ~ で打ち消すフィル。ウェッジサラダをめぐるやり取りから、不満を気持ちの言葉に置き換える伝え方が見えてきます。

家族や友人との会話で行き違いが起きた場面を思い浮かべながら、2人のやり取りを観返してみるのも一つの楽しみ方です。

このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、同じ回の英語をそれぞれの場面から扱っています。

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