「You get to take me」に見る、同棲の家事分担を切り出す英語|『ビッグバン★セオリー』S04E16で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「You get to take me」に見る、同棲の家事分担を切り出す英語|『ビッグバン★セオリー』S04E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン4 第16話に登場する、同棲を始めたばかりの二人が生活の役割分担を確認していく場面です。母の家を出てバーナデットのもとへ移ったハワードが、洗剤や歯医者の送迎といった細かな要望を、さっそく次々と言い出します。

要望の伝え方から、それに対するバーナデットの切り返しまでを順に見ていきます。

目次

「put it on the list」「it’s not gonna do itself」に見る、家事の要望を積み重ねる言い方

同棲初日、ハワードは洗剤の話題からこう切り出します。

Howard: Better put it on the list.
(それもリストに加えておいてくれ。)

TBBT Season4 Episode16 (The Cohabitation Formulation)

put it on the list(それをリストに加えておく)は、その場で解決を求めるのではなく、要望をリストという形で積み重ねていく言い方です。一つひとつは些細な頼みごとでも、リスト化することで当然のように継続的な要求へと変わっていきます。

洗濯は自分がするのかと戸惑うバーナデットに、ハワードはこう答えます。

Howard: Well, honey, it’s not gonna do itself.
(だって、ハニー、それは勝手に終わるもんじゃないだろ。)

TBBT Season4 Episode16 (The Cohabitation Formulation)

it’s not gonna do itself(それは勝手には終わらない)は、誰かがやらなければ家事は終わらないと当然のように押し付ける常套句です。誰がやるべきかを明言しないまま、相手がやるのが当たり前という前提を言葉ににじませる言い方だと言えます。

「get to do」対「have to do」に見る、義務を特権に言い換える切り出し方

続けてハワードは、翌朝の歯医者の送迎をバーナデットに頼みます。

Bernadette: I have to take you?
(あたしがあなたを送らなきゃいけないの?)

Howard: You don’t have to take me. You get to take me.
(送らなきゃいけない、じゃない。送ってあげられる、なんだよ。)

TBBT Season4 Episode16 (The Cohabitation Formulation)

バーナデットが have to take you(送らなければならない)と義務として捉えたのに対し、ハワードは get to take me(送ってあげられる)と、同じ行為を特権であるかのように言い換えています。have toget to はどちらも「〜することになる」を表せますが、前者は義務、後者は許された機会というニュアンスを帯びる対比です。負担を頼みごとではなく、あたかも相手が得をする話であるかのように話をすり替える切り返しがよく表れています。

この後のやり取りで、送迎がこれまで母親の役目だったことが明らかになりますが、バーナデットは言い換えに折れず、こう線を引きます。

Bernadette: All right, Howard, let’s get something straight right now. I’m not going to be your mother.
(いいわ、ハワード、今はっきりさせておきましょう。あたしはあなたのお母さんになるつもりはないから。)

TBBT Season4 Episode16 (The Cohabitation Formulation)

let’s get something straight(はっきりさせておこう)は、それまでのやり取りに区切りをつけ、自分の立場を明確に宣言し直すときの前置きです。ハワードの言い換えに乗らず、母親役を引き受けるつもりはないと自分から線引きをする、境界線の宣言の型がここに表れています。

まとめ|要望のリスト化と義務の言い換えへの線引き

put it on the list、it’s not gonna do itself、get to do と have to do の対比、let’s get something straight。同棲を始めたばかりの二人が、家事の要望をどう切り出し、どう線を引き返すかという一連の言い回しを見てきました。義務を特権に言い換える話法と、それに乗らず境界線を引き直す言い方は、共同生活の役割分担というテーマにそのまま重なる表現です。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードのフレーズ記事やエピソードまとめでも、このエピソードの英語表現を扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次