「Not everything in a conversation is about you.」に見る、「誰のための話か」をめぐって言い合う英語表現|『モダンファミリー』S02E15で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「Not everything in a conversation is about you.」に見る、「誰のための話か」をめぐって言い合う英語表現|『モダンファミリー』S02E15で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン2第15話では、ジェイの元妻で、クレアとミッチェルの母でもあるディーディーが訪ねてきます。リリーの誕生日パーティーを控えた家族の間で、「誰の話なのか」「何が原因なのか」をめぐる言い合いが、ロビーを夕食に招いた晩からパーティー当日まで何度も起こる回です。

今回は、相手の受け取り方をはねつける言い方と、be about を使って原因を言い当てる言い方を、場面の順に見ていきます。

目次

「Not everything … is about you」で相手の受け取り方をはねつける

ディーディーは、クレアの昔の恋人ロビーを夕食に招いていました。ところがロビーは、クレアに夫と3人の子どもがいることを聞かされていなかったと話します。その点をクレアが母に問いただす場面です。

Claire: Why would you not mention that I’m married?
(どうして私が結婚してるって言わなかったの?)

Dede: Oh, God, Claire.
(まったく、クレアったら。)

Dede: Not everything in a conversation is about you.
(会話の全部があなたの話ってわけじゃないのよ。)

Claire: Mom, I could use some help in the kitchen.
(ママ、キッチンでちょっと手伝ってほしいんだけど。)

Dede: Your words, not mine.
(そう言ったのはあなたよ、私じゃないわ。)

Modern Family Season2 Episode15 (Princess Party)

Not everything … is about you は、not everything で「すべてが〜というわけではない」という部分否定を作り、be about you で「あなたについての話」を表しています。問いただされた側が、相手の受け止め方そのものを退ける返し方です。似た形の It’s not all about you. も「何でも自分中心に考えないで」という意味でよく使われます。

続く Your words, not mine. は、相手が口にした言葉をそのまま持ち主に返す言い方です。help には「手伝い」のほかに「助け」という意味もあり、ディーディーの返しは、クレアの言葉尻をとらえたものと読み取れます。主語も動詞も省いた短い形なので、言い合いの中でも素早く返せるのが特徴です。

この会話の続きでは、ディーディーがロビーを招いたことに、クレアが改めて不満を口にします。

Dede: I was thinking that it might be a hoot for you to see him again.
(彼にまた会えたら、あなたも楽しいんじゃないかと思ったのよ。)

Claire: And did you think it might be a hoot to ask me first?
(じゃあ、先に私に聞くのも楽しいとは思わなかったわけ?)

Dede: No.
(いいえ。)

Dede: If I’d asked you, you would have said no.
(聞いたら、あなたは断ったでしょ。)

Claire: Of course, Mom.
(当たり前でしょ、ママ。)

Claire: Of course I would have said no.
(もちろん断ったわよ。)

Dede: Oh, and I’m the bad guy?
(あら、それで私が悪者なの?)

Modern Family Season2 Episode15 (Princess Party)

a hoot は「とても愉快なこと」を指す口語です。クレアは母が使った言い回しをそのまま借り、「聞いてくれるのも愉快だったはず」と切り返しています。If I’d asked you, you would have said no. は、過去の事実と逆の仮定を述べる構文で、「もし〜していたら、〜しただろう」という意味になります。最後の I’m the bad guy? は、責められた側が「私が悪いって言うの?」と開き直る定番の返し方と言えます。

  • A: You borrowed my car without asking.
    (私の車、勝手に使ったでしょ。)
  • B: Oh, and I’m the bad guy? You weren’t even using it.
    (あら、それで私が悪者なの? 使ってもいなかったじゃない。)

be about で「原因は誰か」を言い合う

リリーの誕生日パーティーには、ディーディーがロビーと一緒に姿を見せます。それを受けて、クレア、ミッチェル、ジェイがそれぞれ理由を口にする場面です。

Claire: You know she’s doing this just to torture me.
(分かるでしょ、ママは私を苦しめるためだけにこうしてるのよ。)

Mitchell: No.
(違うよ。)

Mitchell: She’s doing this to get back at me because I didn’t let her stay with us.
(僕のところに泊めなかったから、その仕返しをしてるんだよ。)

Jay: You’re both wrong.
(2人とも違う。)

Jay: It’s about me.
(俺のことが原因だ。)

Modern Family Season2 Episode15 (Princess Party)

She’s doing this to ~ は、to 以下で「〜するために」と相手の狙いを推測する形です。ミッチェルの get back at は「〜に仕返しをする」という句動詞で、理由を because で続けています。ジェイの It’s about me. は短い一文ですが、be about が「〜に関わる話だ」「狙いは〜だ」という意味で使われています。3人がそれぞれ自分に向けたものだと主張する流れになっているのが面白いところです。

終盤、ディーディーがジェイと話したあと、3人の言葉は次のように変わります。

Claire: So maybe it isn’t about me.
(じゃあ、私のことじゃなかったのかもね。)

Mitchell: Or me.
(僕のことでもない。)

Jay: I told you it was about me.
(だから俺のことだって言っただろ。)

Modern Family Season2 Episode15 (Princess Party)

it isn’t about me は、be about の否定で「自分のことではない」と認める言い方です。ミッチェルの Or me. は、前の文の about を受けて「僕のことでもない」と短く付け足す形になります。ジェイが I told you ~ で最初の主張を繰り返しているのも、同じ表現が場面をまたいでつながる見どころです。

日常会話では It’s not about ~. It’s about ~. の形で「問題は〜ではなく〜だ」と論点を言い直す使い方もよく見られます。主語の it と be about の組み合わせだけで、話の焦点をどこに置くかをはっきり示せる便利な形です。

  • A: This isn’t about the money. It’s about trust.
    (これはお金の問題じゃない。信頼の問題なんだ。)
  • B: So it isn’t about me?
    (じゃあ、私のせいじゃないってこと?)

まとめ|be about で「誰の話か」を言い分ける

Not everything … is about you で相手の受け取り方を退け、It’s about me や it isn’t about me で原因の所在を言い合う。be about ひとつで、責める側と退ける側の両方の言い分が組み立てられることが分かります。

次回も『モダンファミリー』の家族の会話から、英語の言い回しを見ていきましょう。

同じエピソードの別のコラムやフレーズ記事では、パーティー当日のほかの場面の英語も扱っています。

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