「make up for canceling on me」に見る、予定のキャンセルを切り出す前置きと埋め合わせを求める返し|『ホワイトカラー』S03E09で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「make up for canceling on me」に見る、予定のキャンセルを切り出す前置きと埋め合わせを求める返し|『ホワイトカラー』S03E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン3 第9話から、張り込み中のピーターが電話でエリザベスに約束のキャンセルを伝える場面を取り上げます。言いにくい知らせの前置きと、キャンセルされた側が埋め合わせを求める返しが、一本の電話の中に並んでいます。

知らせを切り出す言い方から、別の場面の断りの前置き、貸しを念押しする一言まで、会話の流れに沿って見ていきます。

目次

「I hate to say this, but」――言いにくい知らせを切り出す前置き

ピーターとニールは、姿を見せないヘイルを待ちながら張り込みを続けています。その最中、ピーターはエリザベスに電話をかけ、that’s why I’m calling(それで電話したんだ)と用件に入り、張り込みが予定より長引きそうだと伝えます。そのうえで本題を切り出します。

Peter: I hate to say this, but I don’t think we’re gonna be able to make Tray and Sheila’s barbecue tonight.
(言いたくはないんだが、今夜のトレイとシーラのバーベキューには行けそうにない。)
Elizabeth: Wow, that’s too bad, ‘cause I was ready to walk out the door.
(まあ、残念ね。もう玄関から出るところだったのに。)
Peter: Aw, I’m sure you were.
(ああ、そうだろうとも。)

White Collar Season3 Episode9 (On the Fence)

I hate to say this, but ~ は「こんなことは言いたくないが」と、相手をがっかりさせる知らせの前に置く定番の前置きです。続く I don’t think we’re gonna be able to ~ は、「行けない」と言い切らずに I don’t think で包む形で、英語では think の側を否定するのが自然な形です。ここでの make は「(予定や集まりに)間に合う・出席する」という意味です。

エリザベスの Wow, that’s too bad は残念がる返しですが、ピーターは I’m sure you were. と応じます。were の後ろに ready to walk out the door が省かれた形で、「そうだろうとも」と相手の言葉を本気にしていないことが伝わります。

前置きで知らせを和らげる言い回しは、この電話の前、ニールがサラを訪ねる場面にも出てきます。話を切り上げようとするサラの一言です。

Sara: I’d love to catch up, but I’m late for a meeting.
(近況を話したいところだけど、会議に遅れてるの。)

White Collar Season3 Episode9 (On the Fence)

I’d love to ~, but は「ぜひ〜したいけれど」と、まず気持ちを示してから断る形です。catch up は「しばらく会っていなかった相手と近況を話す」という意味の句動詞です。

「make up for」と「you owe me」――キャンセルされた側の返し

ピーターは、エリザベスに一人で行ってもいいと勧めつつ、もう家でくつろいでいるのではないかと冗談めかします。エリザベスもすぐに言い返します。

Peter: But, you know, you could go without me, unless, of course, you’re already settled in with a cup of tea and a new book.
(でもほら、俺抜きで行ってもいいんだぞ。もちろん、もうお茶と新しい本でくつろいでるなら話は別だがな。)
Elizabeth: I know thee well, as well, which means you’re gonna make up for canceling on me when you get home, mister.
(私もあなたのことはよく分かってる。つまり、帰ってきたらキャンセルの埋め合わせをしてもらうってことよ、あなた。)

White Collar Season3 Episode9 (On the Fence)

unless, of course, ~ は「もちろん〜なら話は別だが」と、例外を後から付け足す言い方です。エリザベスの thee は you の古い形で、古風な言い回しに as well(〜も)を添え、「私もあなたのことはよく分かっている」と返しています。make up for ~ は「〜の埋め合わせをする」、cancel on 人 は「人との約束を取り消す」という意味です。for の後ろなので cancel は canceling という動名詞になっています。

ピーターがスピーカー通話だと知らせ、エリザベスがニールに挨拶したあと、ピーターは電話を切り上げます。最後に念を押すのはエリザベスです。

Elizabeth: Well, you owe me.
(じゃあ、これは貸しね。)
Peter: Okay. Love you.
(分かった。愛してるよ。)

White Collar Season3 Episode9 (On the Fence)

You owe me. は直訳すると「あなたは私に借りがある」で、約束を取り消された側が、冗談まじりに貸しを確認するときにもよく使われる一言です。ピーターは Okay で受け入れ、Love you と電話を締めています。

まとめ|キャンセルの前置きと、埋め合わせのやり取り

I hate to say this, but と I’d love to ~, but の前置き、make up for canceling on me と you owe me の返しを見てきました。知らせる側と受け止める側で、使う言葉がはっきり分かれることが見えてきます。

次回も『ホワイトカラー』の会話から、日常の英語を拾っていきましょう。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも、別の場面の英語を扱っています。

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