「tie always goes to me」に見る、意見が割れたときに決定権を示す言い方と受け入れる返し|『ホワイトカラー』S03E09で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「tie always goes to me」に見る、意見が割れたときに決定権を示す言い方と受け入れる返し|『ホワイトカラー』S03E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン3 第9話の前半から、潜入の段取りをめぐってニールとピーターの案が分かれる場面を取り上げます。対等な相棒のはずでも最後は自分が決めると伝える言い方と、それを受け入れる短い返事が、一続きのやり取りに収まっています。

決め方を示す言い回しから、取り決めどおりにいかなかった後の一言まで、場面の順に沿って見ていきます。

目次

「Tell you what」と「tie always goes to me」――決める側を示す言い方

ニールとピーターが張り込む店に、捜査の手がかりとなる故買人ラクエルが現れます。ニールは、自分が接触してピーターの摘発から二人で逃げ切れば信用を得られると提案します。ピーターは、二人とも逮捕して取り調べ後に一緒に釈放する案を返しますが、ニールは引きません。

Neal: Yeah. Early in a relationship, it’s better to experience a win.
(まあね。関係の始めのうちは、勝つ経験をしておくほうがいい。)
Peter: Okay. Tell you what. When you’re an FBI agent and I’m the ward of the federal prison system, we’ll do it your way.
(よし、こうしよう。お前がFBI捜査官で、俺が連邦刑務所の管理下にある身になったら、お前のやり方でやる。)
Neal: All this time, I thought we were partners.
(今までずっと、僕たちはパートナーだと思ってたのに。)
Peter: We are. It’s just, tie always goes to me. You ready?
(そうだ。ただ、同点のときはいつも俺に決定権があるってだけだ。準備はいいか?)
Neal: You’re the boss.
(ボスはそっちだからね。)

White Collar Season3 Episode9 (On the Fence)

Tell you what. は I’ll tell you what の I’ll が落ちた形で、「じゃあ、こうしよう」と提案や条件を切り出す合図です。ピーターはその後に、今の二人の立場を逆にした条件を置き、今回は自分の案で行くと伝えています。when 節は未来のことでも現在形で表すため、When you’re ~ となっています。

ニールの All this time, I thought ~ は、過去形の thought で「ずっとそう思っていたのに」という含みを出します。ピーターは We are. と partners を省いて認め、It’s just, ~ で「ただ〜というだけだ」と条件を付けます。tie は「同点・引き分け」のことで、goes to me は「俺のものになる」という意味です。always と現在形で、決まりごととして言い切っています。

ニールの You’re the boss. は、相手の決定に従うときの定番の返事です。

「was supposed to」――取り決めどおりにいかなかったときの一言

ところが、接触したラクエルがFBIの存在に気づくと、ニールは店内で「FBIの手入れだ」と叫び、ラクエルと一緒にその場を離れます。客が騒ぎ出した店で、ピーターはこうこぼします。

Peter: The tie was supposed to go to me.
(同点なら俺に決定権があるはずだったんだがな。)

White Collar Season3 Episode9 (On the Fence)

be supposed to ~ は「〜することになっている」という意味で、過去形の was supposed to は「そうなるはずだったのに、実際にはならなかった」という含みを持ちます。先ほどの tie always goes to me を受け、取り決めが守られなかったことを一文で表しています。

ラクエルの信用を得て合流したニールに、ピーターは計画を持ち出します。

Peter: Yeah, but the plan was for me to haul you and her in to the FBI.
(ああ、だが計画では、俺がお前と彼女をFBIに連行するはずだった。)
Neal: I was good with that plan.
(僕もその計画で構わなかったよ。)
Peter: And yet you yelled, “FBI raid.”
(なのにお前は「FBIの手入れだ」と叫んだ。)

White Collar Season3 Episode9 (On the Fence)

the plan was for 人 to ~ は、for の後ろに動作をする人を置いて「計画では〜が…することになっていた」と表す形です。be good with ~ は「〜で構わない」という口語表現で、And yet は「それなのに」と矛盾を突くときに使われます。

まとめ|決め方を示す言葉と、その後の一言

Tell you what で条件を出し、tie always goes to me で決める側を示し、You’re the boss で受け入れる流れを見てきました。was supposed to や And yet と合わせると、取り決めの前後で言葉が変わることが分かります。

次回も『ホワイトカラー』の掛け合いから、英語の言い回しを見ていきましょう。

このエピソードの英語は、フレーズ記事やほかのコラムでも取り上げています。

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