「It seems like you’re sending mixed signals here.」に見る、言うことがちぐはぐな相手や話を盛る相手にツッコむ英語表現|『モダンファミリー』S03E20で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「It seems like you're sending mixed signals here.」に見る、言うことがちぐはぐな相手や話を盛る相手にツッコむ英語表現|『モダンファミリー』S03E20で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン3第20話には、相手の言葉の一部をつまみ上げて「そこはおかしい」と指摘するツッコミが、別々の場面で登場します。キャメロンが並べる自慢話にはミッチェルが、言うことが二転三転するグロリアにはマニーが、短い英語で線を引きます。

話の真偽を問いただすのとは少し違う、言い過ぎや食い違いを止める言い方を、2つの場面から順に見ていきます。

目次

「I’m calling you on ~」で話の盛りすぎを止める

ミッチェルとキャメロンは、2人がかりで何かを動かそうとしていますが、引っかかったまま動きません。

Mitchell: No, it’s not helping.
(いや、全然効いてない。)

Mitchell: It’s ‘cause it’s stuck.
(引っかかってるんだから。)

Cameron: I can’t believe I got ‘em this stuck.
(こんなにがっちり詰まらせちゃうなんて信じられない。)

Cameron: I’ve built beds my whole life– bunk beds, dog beds, cow beds.
(僕は生まれてこのかたずっとベッドを作ってきたんだよ。二段ベッドに、犬用ベッドに、牛用ベッド。)

Mitchell: Okay, I’m calling you on cow beds.
(はい、牛用ベッドには異議あり。)

Modern Family Season3 Episode20 (The Last Walt)

call someone on something は「〜について相手の嘘や言い過ぎを指摘する」という意味の口語です。ミッチェルは話全体を否定せず、cow beds の部分だけを取り出して「そこは怪しい」と名指ししています。It’s ‘cause ~ は It’s because のくだけた形で、原因を短く言うときに使われます。

このすぐあと、キャメロンは父親の到着に気づき、今度は父親の腕前を並べ始めます。

Cameron: Oh, that’s my dad! Okay.
(あ、父さんだ! よし。)

Cameron: He can help.
(父さんなら手伝ってくれる。)

Cameron: He’s built a boat, a dock, a lake
(ボートも作ったし、桟橋も、湖も)

Mitchell: Uh, he did not build a lake.
(いや、湖は作ってないでしょ。)

Mitchell: Okay, from now on, just stop after you say the second thing.
(じゃあこれからは、2つ目を言ったところで止めてね。)

Modern Family Season3 Episode20 (The Last Walt)

He did not build a lake. は didn’t と縮めずに did not と言うことで、否定を強く打ち出す形になっています。from now on は「これからは」と、この先のルールを決める前置きです。キャメロンの2つの列挙では、ミッチェルが引っかかったのはどちらも3つ目の cow beds と a lake です。ミッチェルの just stop after you say the second thing は、3つ目まで並べる話し方に向けた具体的な注文と読み取れます。

ミッチェルのツッコミは、Okay, や Uh, から始まっています。相手の話をいったん受け止める合図を置いてから指摘に入るため、きつく聞こえすぎない流れになっています。

  • A: I’ve run five marathons this year.
    (今年はマラソンを5回走ったんだ。)
  • B: Okay, I’m calling you on that.
    (はい、それはさすがに怪しい。)

「sending mixed signals」で言うことの食い違いを指摘する

もう1つの場面は、パーティーの最中の、グロリアとマニー、ヘイリーのやり取りです。グロリアはマニーに You take rules too seriously.(あなたはルールを真面目に考えすぎ)と言い、マニーが聞き返します。

Manny: I’m in trouble?
(僕、叱られてるの?)

Gloria: You are 13.
(あなたは13歳なのよ。)

Gloria: You’re not supposed to be vacuuming the party.
(パーティーで掃除機をかけてる場合じゃないの。)

Gloria: You’re supposed to be enjoying the party.
(パーティーを楽しんでなきゃいけないのよ。)

Haley: Exactly.
(そのとおり。)

Gloria: A party that you shouldn’t have been having!
(そもそも開いちゃいけなかったパーティーだけどね!)

Manny: It seems like you’re sending mixed signals here.
(どうも、ちぐはぐなメッセージを送ってるように思えるんですけど。)

Modern Family Season3 Episode20 (The Last Walt)

グロリアは You’re not supposed to ~ と You’re supposed to ~ を並べて「〜すべきじゃない」「〜するはず」と言ったあと、ヘイリーの相づちに対しては、パーティーそのものを否定する言葉を返します。shouldn’t have been having は「開くべきではなかった」と過去を振り返る形で、直前の supposed to とは向きが逆です。

send mixed signals は「矛盾したメッセージを送る」という意味で、言うことやふるまいが食い違っている相手に使う言い方です。It seems like ~ here. を前に置くことで、「どうも〜みたいだけど」と角を立てずに指摘する形になっています。

ヘイリーが引き下がろうとすると、グロリアの答えはさらに意外な方向へ進みます。

Haley: Yeah, maybe I should get my friends and just leave.
(じゃあ、友達を連れて出てった方がいいかもね。)

Gloria: No, you’re in trouble, little young lady.
(だめ、あなたは叱られてるのよ、お嬢ちゃん。)

Gloria: You’re having this party!
(このパーティーをやるのよ!)

Modern Family Season3 Episode20 (The Last Walt)

you’re in trouble は「叱られる立場にある」という意味で、ふつうなら罰を告げる前置きになります。それに続くのが You’re having this party! で、予定や決定を告げる現在進行形が、ここでは指示に近い響きになっています。

この回のツッコミは、相手の話が本当かどうかを確かめる問いかけではなく、盛りすぎた部分や前の言葉との食い違いを名指しして止める言い方である点が特徴です。

  • A: You said you were busy, but you keep texting me.
    (忙しいって言ってたのに、ずっとメッセージを送ってくるよね。)
  • B: Sorry, I guess I’m sending mixed signals.
    (ごめん、言ってることがちぐはぐだね。)

まとめ|言い過ぎと食い違いに線を引く英語

I’m calling you on ~ や He did not ~、just stop after ~ は話の盛りすぎを、send mixed signals は前後の言葉の食い違いを指摘する言い方です。どこがおかしいのかを具体的に示すと、ツッコミが短くても相手に伝わります。

身近な人の言葉にもう一歩踏み込むやり取りが、『モダンファミリー』の会話から見えてきます。

この回のほかのコラムやフレーズ記事では、別の登場人物の会話も取り上げています。

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