「I’m kind of a legend to these guys.」に見る、昔の自分を大きく見せる言い方と、話を盛っていたと打ち明ける英語表現|『モダンファミリー』S03E21で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I'm kind of a legend to these guys.」に見る、昔の自分を大きく見せる言い方と、話を盛っていたと打ち明ける英語表現|『モダンファミリー』S03E21で学ぶ英会話

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『モダンファミリー』シーズン3第21話で、ジェイは高校時代にフットボールを一緒にやった仲間たちに会いに行く週末を楽しみにしています。持っていく腕時計にまでこだわるジェイの言葉には、昔の自分を大きく見せたい気持ちがにじみ、それが後半の告白へつながっていきます。

昔話を語る言い方、見栄を指摘する言い方、そして誇張を自分で認める言い方を、場面の順に見ていきます。

目次

「the good old days」と「a legend」で語る昔の自分

出かける前、ジェイはこの週末の予定をこう話します。

Jay: This weekend, we’re going up to Pebble Beach.
(今週末はペブルビーチに行くぞ。)

Jay: I’m gonna meet a bunch of guys I played high school football with.
(高校で一緒にフットボールをやってた連中に会うんだ。)

Jay: Man, those were the good old days.
(いやあ、あの頃はよかった。)

Modern Family Season3 Episode21 (Planes, Trains and Cars)

the good old days は「古き良き時代」、つまり懐かしい昔を振り返るときの決まった言い回しです。those were ~ と過去形で指すことで、「あの頃」を遠くから眺める響きが生まれます。a bunch of guys は「連中、仲間たち」をくだけて言う形です。後の場面でジェイが口にする the old gang(昔の仲間)も、同じく昔なじみを親しみを込めて呼ぶ言い方として並べて覚えられます。

荷造りの場面では、腕時計をめぐってグロリアとこんなやり取りになります。

Jay: Gloria?
(グロリア?)

Gloria: Hmm?
(なあに?)

Jay: Which watch should I pack? This one’s showier.
(どっちの時計を持っていこうか。こっちの方が派手だ。)

Jay: This one’s more expensive.
(こっちの方が高い。)

Gloria: Why do you care so much about a watch?
(どうして時計なんかにそんなにこだわるの?)

Jay: I’m kind of a legend to these guys.
(俺はあいつらの間じゃ、ちょっとした伝説なんだ。)

Modern Family Season3 Episode21 (Planes, Trains and Cars)

showier は show から来た形容詞 showy(派手な、見栄えのする)の比較級です。I’m kind of a legend to ~ は「〜にとってはちょっとした伝説だ」という意味で、kind of が付くことで自慢を少し控えめに包んだ形になります。to these guys と相手を限定しているのもポイントで、「あの仲間内では」という範囲つきの自慢です。どちらの時計が showier か、more expensive かを比べる問いかけ自体が、見栄えを気にしている様子を伝えています。

「show off」と「the big kahuna」で見栄を突かれる

移動の途中で車が故障し、部品は少なくとも1日は届かないと分かったとき、グロリアはジェイの気持ちを思いやって声をかけます。

Jay: Unbelievable.
(信じられん。)

Jay: We’re gonna miss the whole weekend.
(週末がまるごとつぶれる。)

Gloria: I am sorry, Jay.
(残念ね、ジェイ。)

Gloria: I know how much you mean to those guys, and I know how much they want to see you.
(あなたがあの人たちにとってどれだけ大事な人か、みんながどれだけ会いたがってるか、分かってるもの。)

Gloria: I’m so sorry.
(本当に残念だわ。)

Modern Family Season3 Episode21 (Planes, Trains and Cars)

how much you mean to ~ は「〜にとってどれほど大切な存在か」を表す言い方です。この時点のグロリアは、ジェイの昔話をそのまま信じていると読み取れます。その後、グロリアは問いかけの向きを変えます。

Gloria: Jay, this is getting crazy.
(ジェイ、どうかしてるわよ。)

Gloria: Is it worth it?
(そこまでする価値があるの?)

Jay: I wanna see the old gang.
(昔の仲間に会いたいんだ。)

Gloria: Do you wanna see them or you want to show off to them? The private plane, the fancy watch.
(会いたいの? それとも見せびらかしたいの? プライベート機に、高い時計。)

Gloria: You still want to feel that you’re the big kahuna on the campus.
(今でも自分が学校一の大物だって気分でいたいのよ。)

Jay: That’s not it.
(そういうことじゃない。)

Jay: That’s not even a thing.
(そんな話、ありもしない。)

Modern Family Season3 Episode21 (Planes, Trains and Cars)

show off は「見せびらかす、いいところを見せようとする」という意味で、show off to ~ で見せたい相手を示します。the big kahuna は「大物、親分」をくだけて言う言い方です。Is it worth it? は、手間や犠牲に見合うのかを問う短い一言です。ジェイの That’s not even a thing. は「そんなもの、そもそも存在しない」と相手の見立てごと打ち消す、くだけた否定の仕方です。ただしこの否定は、同じ会話の中で本人の口からくつがえされます。

「technically」と「make it sound like」で盛っていた話を認める

グロリアがマニーを連れて帰るから1人で行けばいいと言うと、ジェイは本当のことを打ち明けます。

Jay: I may not technically have been a kahuna.
(厳密に言えば、大物じゃなかったかもしれん。)

Jay: I was shy, and I spent most of my time on the bench.
(内気で、ほとんどベンチにいたんだ。)

Gloria: But you always made it sound like you–
(でも、あなたはいつも自分が……)

Jay: Oh, I know what I made it sound like.
(ああ、どう聞こえるように話してたかは分かってる。)

Modern Family Season3 Episode21 (Planes, Trains and Cars)

may not have + 過去分詞 は「〜ではなかったかもしれない」と、過去の自分についての否定を控えめに認める形です。そこに入る technically は「厳密に言えば、形式上は」という意味で、はっきり言いにくい事実を少し遠回しにする働きをしています。

グロリアの問いに出てきた kahuna を、ジェイが自分の告白の中で使い直しているのも面白いところです。I was shy と spent most of my time on the bench(ほとんどベンチにいた)は、控えめな言い方をやめて事実をそのまま述べる部分で、前の一文との調子の違いが際立ちます。

make it sound like ~ は「〜であるかのように聞こえるように話す」という意味です。グロリアが言いかけた言葉を、ジェイは I know what I made it sound like. と引き取り、自分の話し方に問題があったことを認めています。

  • A: You said you were the best player on the team.
    (チームで一番うまかったって言ってたよね。)
  • B: Well, technically, I was the backup.
    (まあ、厳密に言うと、控えだったんだ。)

このように technically を前置きにすると、言い訳めいた響きを残しながらも事実を認める言い方になります。

まとめ|昔を盛る言い方と打ち明ける言い方

the good old days や I’m kind of a legend で昔を語り、show off や the big kahuna で見栄を指摘され、technically と I know what I made it sound like. で誇張を認める。1本の筋の中で、自慢から告白までの言い方が順にそろっています。

見栄と本音が行き来する会話を観ながら、英語の言い回しを味わっていきましょう。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、別の家族の騒がしい週末の英語も紹介しています。

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