「You sure about that? Think real hard.」に見る、隠しごとをしていそうな相手にかまをかける英語表現|『モダンファミリー』S03E02で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「You sure about that? Think real hard.」に見る、隠しごとをしていそうな相手にかまをかける英語表現|『モダンファミリー』S03E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン3第2話では、学校で女の子のロケットがなくなった件をめぐり、ジェイがマニーやグロリアの様子から隠しごとを見抜こうとします。いきなり責めずに、問いかけを重ねて本人に言わせようとする話し方が特徴です。

今回は、様子を指摘して水を向ける言い方から、付加疑問で念を押す言い方、見抜いていると伝える言い方までを順に見ていきます。

目次

「Anything wrong?」から「Think real hard.」へ

グロリアは校長からの電話で、マニーが女の子のロケットを盗んだと言われたとジェイに伝えます。その晩、ジェイはマニーに声をかけます。

Jay: You’re a little jumpy tonight, Manny.
(今夜はやけにビクビクしてるな、マニー。)

Jay: Anything wrong?
(何かあったのか?)

Manny: No.
(別に。)

Manny: Well, I’m just gonna–
(じゃあ、僕はそろそろ……)

Jay: Have a seat, kid.
(座れ、坊主。)

Modern Family Season3 Episode2 (When Good Kids Go Bad)

jumpy は「びくびくした、落ち着かない」という意味で、相手の様子を指摘して話を切り出すきっかけになる語です。Anything wrong? は Is anything wrong? の短縮形で、責める調子を出さずに相手から話させる問いかけです。立ち去ろうとするマニーを Have a seat. で引き止めたジェイは、電話のときのマニーの様子にも触れ、今なら何か言うことはあるかと尋ねます。

Manny: No.
(ないよ。)

Manny: I have nothing to say.
(話すことは何もない。)

Jay: You sure about that? Think real hard.
(本当か?よーく考えてみろ。)

Manny: Could I get a glass of water?
(水を一杯もらえるかな?)

Jay: That girl’s locket– you took it, didn’t you?
(その子のロケット、お前が取ったんだろ?)

Manny: Um
(えっと……)

Jay: Didn’t you?
(そうだろ?)

Manny: Yes.
(うん。)

Modern Family Season3 Episode2 (When Good Kids Go Bad)

You sure about that? は Are you sure about that? の主語と be 動詞を落とした口語の形で、相手の答えをそのまま受け取らない姿勢を示します。Think real hard. の real は really の代わりに使うくだけた言い方で、「もう一度よく考えろ」と、言い直す機会を与える響きがあります。

それでも話がそれると、ジェイは初めてロケットを名指しし、you took it, didn’t you? と付加疑問で迫ります。最後に Didn’t you? だけをくり返すことで、答えを一つに絞らせる形です。マニーが認めると、ジェイは言い訳は聞かないと告げ、母親に話してきちんと正すよう言い渡します。

「Just a warning, huh?」でくり返して疑う

次の朝、ジェイはマニーがまだグロリアに話していないことに気づきます。マニーは、引っ越していく女の子アリシアが落としたロケットを拾い、返しそびれた事情を話します。ジェイはグロリアに、校長室へ連れて行って本人に認めさせるよう勧めます。学校に着いたグロリアは、マニーに見張りを頼み、ジェイには何も言わないよう口止めします。

後に3人で出かける場面で、ジェイが校長との話を尋ねます。

Jay: What’d they give you? Detention? Suspension?
(で、何を食らった?居残りか?停学か?)

Gloria: No, just a warning because it was first offense.
(いいえ、初めてだから注意だけよ。)

Gloria: So how was work?
(それで、お仕事はどうだった?)

Jay: Great.
(上々だ。)

Jay: Just a warning, huh?
(注意だけ、ねえ。)

Manny: Like she said.
(ママが言ったとおりだよ。)

Modern Family Season3 Episode2 (When Good Kids Go Bad)

What’d they give you? の give は、ここでは「(罰や処分を)与える」の意味です。detention は放課後などに学校に残される罰、suspension は停学を指し、どちらも学校の処分を表す語として覚えておくと便利です。

Just a warning, huh? は、相手の答えをそのままくり返し、文末に huh を付けて「本当にそうか」と疑いをにじませる言い方です。グロリアが仕事の話に切り替えた直後に、話題を元へ戻している点も見逃せません。マニーの Like she said. は、自分の言葉では答えずにグロリアの説明をなぞる返事で、多くを語らない受け答えが伝わってきます。

「I’m on to you.」と見抜いていると伝える

家族が集まった場で、ジェイはグロリアに直接言います。

Jay: Just so you know, I’m on to you.
(言っとくが、お見通しだぞ。)

Jay: You never took Manny to the principal.
(マニーを校長のところに連れてってないだろ。)

Jay: Okay, play it like that, but I know Manny.
(いいさ、そうやってとぼけてろ。だが俺はマニーを知ってる。)

Jay: He has more of a conscience than you have.
(あいつはお前より良心がある。)

Jay: He’s not gonna be able to live with this.
(このままじゃ、あいつは耐えられないさ。)

Gloria: You’d be surprised what people can live with, Jay.
(人って意外と何にでも耐えられるものよ、ジェイ。)

Modern Family Season3 Episode2 (When Good Kids Go Bad)

Just so you know は「一応言っておくけど」と前置きする言い方で、I’m on to you. は「あなたのしていることは分かっている」と伝える表現です。play it like that は「そういう態度で通すなら、それでいい」と突き放す一言です。グロリアは live with(〜を抱えて生きる)を受けて、You’d be surprised 「意外に思うだろうけど」と切り返します。

その後、ジェイは家族の前で、マニーが過ちを認めて罰を受けたとたたえる乾杯を始めます。そこへマニーが割って入ります。

Manny: Okay, stop! Stop! I didn’t do any of that.
(もうやめて!やめて!僕、そんなこと何もしてない。)

Manny: Mom broke into the locker and threw the necklace inside, and then we ran away like cowards.
(ママがロッカーをこじ開けてネックレスを中に放り込んで、それから僕たち、臆病者みたいに逃げたんだ。)

Manny: I’m sorry, Jay! I’m sorry!
(ごめん、ジェイ!ごめんなさい!)

Jay: I knew it! I was right! I was right!
(やっぱりな!俺が正しかった!俺が正しかったんだ!)

Modern Family Season3 Episode2 (When Good Kids Go Bad)

I knew it! は「やっぱりそうだった」と、疑っていたことが当たったときの一言です。knew と過去形にすることで、「最初から分かっていた」という含みが加わります。マニーの I didn’t do any of that. は、直前までジェイが並べていた行い(過ちを認め、罰を受けたこと等)をまとめて打ち消す言い方で、any of that が「今言われたことのどれも」を指しています。問いかけを重ねてきたジェイの読みが、最後にマニー自身の言葉で確かめられる流れと言えます。

まとめ|責めずに言わせる問いかけ

Anything wrong? や Think real hard. で水を向け、didn’t you? で念を押し、Just a warning, huh? で疑いを示す。I’m on to you. まで含めると、相手に自分から話させるための言い方が段階ごとにそろいます。

ジェイの問いかけに注目しながら、『モダンファミリー』の会話をもう一度たどってみると、言葉の選び方の違いが見えてきます。

このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、家族それぞれの会話から別の英語表現を拾っています。

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