「後悔してる?」と聞かれたら、英語で何と返す?|『モダンファミリー』S10E04で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「後悔してる?」と聞かれたら、英語で何と返す?|『モダンファミリー』S10E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン10第4話では、ミッチェルが同じ職場の検事補トレントの家に昼食に招かれ、大きな案件に加わるチャンスをうかがいます。ところが思いがけない騒ぎで、その期待はしぼんでしまいます。

「後悔してる?」と聞かれると、即答しにくいものです。チャンスに名乗りを上げる言い方、逃したチャンスを慰める言い方、そして後悔を問われたときの返し方を、ミッチェルとキャメロンの会話から順に見ていきます。

目次

「I want in」でチャンスに名乗りを上げる

出かける前、ミッチェルは今日の昼食に懸ける思いをこう語ります。そこへキャメロンが口を挟みます。

Mitchell: Another Assistant District Attorney in my office, Trent, invited us over for lunch, which is great because he is looking for a second chair on a very high-profile case, and I want in.
(同じ職場の検事補のトレントが、僕たちを昼食に招いてくれたんだ。ありがたいのは、彼がすごく注目度の高い事件で補佐役を探してて、僕もそこに加わりたいからさ。)
Cameron: You know, I was second-chair washboard in the Grasshopper High School orchestra.
(ほら、僕もグラスホッパー高校のオーケストラで洗濯板の第2奏者だったんだ。)
Cameron: Go on.
(続けて。)
Modern Family Season10 Episode4 (Torn Between Two Lovers)

I want in. は「自分も加わりたい」「一枚かませてほしい」という口語で、計画や仕事に名乗りを上げるときの短い言い方です。反対に抜けたいときは I want out. と言え、in と out だけで立場を示せる手軽さがあります。second chair は、法廷で主任を補佐する担当を指す言い方として知られ、キャメロンは同じ語を楽団の席次に引っかけて茶化しています。最後の Go on. は「続けて」と話を促す一言です。

トレントの家では、ミッチェルがこうほめる場面もあります。

Mitchell: Your house is so beautiful, with such nice things.
(君たちの家、本当にきれいだね。素敵な物がたくさんあって。)
Cameron: Well, they don’t have to spend their money on orthodontia, ballet lessons, and college funds.
(まあ、歯の矯正やバレエのレッスン、大学の学費にお金を使わなくて済むからね。)
Modern Family Season10 Episode4 (Torn Between Two Lovers)

with such nice things を後ろに付けると、家そのものだけでなく置いてある物までほめる言い方になります。キャメロンの返しは、子どもがいる暮らしにかかる出費を並べたもので、よその暮らしと自分たちの暮らしを比べる視点がここで生まれます。

よその家をほめるときは、Your house is beautiful. のように家そのものを言うだけでなく、I love what you’ve done with the place.(素敵に整えていますね)のように手入れや工夫に触れる言い方もあります。

「there’ll be other ~」で逃したチャンスを慰める

その後、トレントの家で置物が壊れる騒ぎが起き、昼食は思わぬ方向へ進みます。騒ぎのあと、ミッチェルとキャメロンはこう言葉を交わします。

Mitchell: Okay, this is a disaster.
(ああ、もう最悪だ。)
Cameron: I know, but is any part of you still hearing “first trip to Tanzania”?
(分かってる。でも、「初めてのタンザニア旅行」って言葉、まだ頭の中で響いてない?)
Mitchell: He was just about to offer me the case I want.
(もう少しで、僕が狙ってた案件を任せてくれるところだったのに。)
Cameron: Well, there’ll be other cases.
(まあ、ほかにも案件はあるさ。)
Mitchell: No.
(いや。)
Modern Family Season10 Episode4 (Torn Between Two Lovers)

this is a disaster は「最悪だ」「大失敗だ」と、事態の悪さを一言でまとめる言い方です。be just about to ~ は「まさに〜しようとしていた」で、手が届きかけていたチャンスを悔やむときにそのまま使えます。キャメロンは騒ぎの中で出た言葉を持ち出し、続く there’ll be other ~ で「ほかにも〜はある」と慰めます。恋愛や試験など、逃した機会全般に応用できる形です。

ミッチェルの No. は、その慰めを受け取らない返事として働いています。そして別の場面で、キャメロンはもう一度声をかけます。

Cameron: I’m sorry the juicy trial didn’t work out.
(おいしい裁判、残念だったね。)
Cameron: Are you okay?
(大丈夫?)
Mitchell: Yeah.
(ああ。)
Modern Family Season10 Episode4 (Torn Between Two Lovers)

I’m sorry ~ didn’t work out. は「〜がうまくいかなくて残念だったね」と、相手の残念な結果をいたわるときによく使われる形です。謝罪ではなく同情の I’m sorry で、Are you okay? と続けると気づかいがより伝わります。キャメロンは結果の良し悪しには触れず、残念だった気持ちと相手の様子だけを言葉にしています。

「do you ever regret ~?」と聞かれたら

そこから話題は思いがけない方向へ移ります。

Cameron: Oh, and speaking of doing it all over again, do you ever regret having kids?
(ああ、それと、やり直すって話で言えば、子どもを持ったこと、後悔したことある?)
Mitchell: Of course not.
(もちろんないよ。)
Mitchell: I mean, do I sometimes look back and wish everything was different?
(まあ、ときどき振り返って、全部違ってたらって思うことはあるかな?)
Cameron: If you say “yes,” that is regret.
(それに「うん」って言うなら、それが後悔だよ。)
Mitchell: Then, no, because if we didn’t have them I would be Trent, an uptight lunatic who falls apart over a broken tchotchke.
(じゃあ、ない。だって子どもがいなかったら、僕はトレントになってた。小物が壊れたくらいで取り乱す、堅苦しい変人にね。)
Mitchell: I mean, kids give you perspective.
(つまり、子どもは物の見方を変えてくれるんだ。)
Mitchell: You realize what’s important, to let go of
(何が大事か分かって、手放すことを)
Mitchell: And there goes our last nice thing.
(で、うちに残ってた最後の素敵な物がなくなった。)
Modern Family Season10 Episode4 (Torn Between Two Lovers)

do you ever regret ~ing? は「〜したことを後悔したことはある?」と、経験として問う聞き方です。ever が入ることで「一度でも」という含みが加わり、答える側は即答を迫られます。ミッチェルは Of course not. と言い切ったあと、look back and wish ~ で「振り返って〜ならと思う」揺れを付け足します。答える側の I mean, は、言い切った直後に「というか」と補足を始める前置きで、ミッチェルはこの会話の中で2度使っています。

キャメロンの If you say “yes,” that is regret. は、言い逃れの余地をふさぐ切り返しです。これを受けたミッチェルは改めて no と答え、kids give you perspective と理由を添えます。即答、迷い、理由づけという流れは、後悔を問われたときの答え方の見本として読み取れます。最後に別の物が壊れたらしい一言が続き、言いかけの話はそこで途切れます。

まとめ|後悔を問われたときの英語

I want in で名乗りを上げ、there’ll be other ~ と I’m sorry ~ didn’t work out で慰め、do you ever regret ~? には Of course not. と理由で答える流れを見てきました。後悔の話題に落ち着いて向き合える表現がそろっています。

『モダンファミリー』の夫婦の会話を観ながら、即答の裏の迷いにも耳を傾けてみるのも楽しみ方のひとつです。

同じ回のほかのコラムでは、嫌われ役を押しつけ合う夫婦の英語や、即興劇の文化も取り上げています。

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