「under advisement」助言をかわすきょうだいの英語|『BONES』S04E09で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「under advisement」助言をかわすきょうだいの英語|『BONES』S04E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン4エピソード9、誕生日パーティーの後、ブースは弟ジャレッドをバーの外に連れ出し、率直な忠告を伝えようとします。今回は、この場面を起点に、助言をやんわりとかわす言い回しと、自立を主張する英語表現を読み解きます。

兄が真剣に切り出す言葉と、弟がそれを軽くいなす言葉のコントラストに、兄弟ならではの距離感が表れています。同じ「忠告」という行為でも、受け止め方ひとつで場の空気が大きく変わることが、このやり取りからも伝わってきます。

目次

「that ship has sailed」と「under advisement」、かわし方の英語

ブースに外へ連れ出されたジャレッドは、忠告される前から身構え、こう切り出します。

Jared: You uh, bringing me out here to give me advice on your partner, because I think that ship has sailed.
(俺をここに連れ出したのは、あんたのパートナーについて忠告するためだろ。でもその話はもう手遅れだと思うけど。)

Booth: Well no. It’s, uh what I gotta do. I, uh, I gotta stop. Do you understand?
(いや違う。俺が、その、やらなきゃいけないことなんだ。俺は、もうやめないといけない。わかるか?)

BONES Season4 Episode9 (The Con Man in the Meth Lab)

ブースが重ねた忠告に対し、ジャレッドは軽く受け流します。

Jared: I’ll take that under advisement.
(検討しておくよ。)

BONES Season4 Episode9 (The Con Man in the Meth Lab)

“that ship has sailed”は「その船はもう出港してしまった」、つまり「もう手遅れだ、時すでに遅し」という意味の慣用句です。そして”I’ll take that under advisement”は、本来はビジネスやフォーマルな場面で「検討させていただきます」と丁寧に受け流す表現ですが、ジャレッドはこれをあえて軽い調子で使い、兄の忠告を柔らかく、しかし確実にかわしています。

“ship has sailed”は、船が港を出てしまった様子から来た比喩表現で、日本語の「時すでに遅し」「後の祭り」に近い響きを持ちます。ビジネスの場面でも”That ship has sailed”は「そのチャンスはもう終わった」という意味でよく使われる言い回しです。一方”take something under advisement”は本来、上司や委員会が「正式に検討する」ときに使うかしこまった表現で、日常会話であえて使うと、真剣な話題からわざと距離を置くユーモラスな響きになります。ジャレッドの一言には、事務的な言葉を借りて兄の忠告を軽くいなす、きょうだいならではの呼吸が表れています。

「carry my own water」に見る、自立を主張する英語

ブースがなおも踏み込もうとすると、ジャレッドは少し強い口調で返します。

Booth: I’m serious Jared. No more stepping in to make things go away.
(本気で言ってるんだ、ジャレッド。もう俺が間に入って揉み消すのはなしだ。)

Jared: I carry my own water, Seeley. Now you should go back inside and enjoy your birthday party.
(自分のことは自分で始末する。シーリー。さあ、中に戻って自分の誕生日パーティーを楽しんでこいよ。)

Booth: Right.
(ああ、そうだな。)

BONES Season4 Episode9 (The Con Man in the Meth Lab)

“step in to make things go away”は「間に入って物事をうやむやにする、揉み消す」という意味の言い回しです。そして”I carry my own water”は、直訳すれば「自分の水は自分で運ぶ」ですが、転じて「自分のことは自分で始末する、他人に頼らない」という自立心を表す言い回しとして使われます。似た響きを持つ表現には”stand on my own two feet”(自分の足で立つ)があり、いずれも体を使った具体的なイメージを借りている点が共通しています。日本語で「自分のことは自分でやる」と言うよりも、実感のこもった、少し胸を張ったニュアンスが伝わってきます。ブースの忠告に対してジャレッドが返すこの一言は、兄の心配を受け止めつつも、対等な大人として一線を引く姿勢を示しています。

まとめ|かわし方と線の引き方が伝わる、きょうだいの英語

「that ship has sailed」で忠告の先回りをかわし、「under advisement」で丁寧に受け流し、「carry my own water」で自立を主張する。ブースとジャレッドの短い言い合いには、きょうだい同士だからこそ成立する、絶妙な距離感の英語表現が詰まっています。

忠告と受け流しが交錯するこのやり取りから、英語圏の兄弟関係に特有の言葉選びが見えてきます。

このエピソードのやり取りは、まとめ記事や他のコラムと合わせて読むと、兄弟それぞれの視点がより鮮明になります。

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