「Tell me I’m wrong.」に見る、確信をぶつけて否定を促す問い詰め方と、言葉尻で受け流す返し|『ホワイトカラー』S01E14で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「Tell me I'm wrong.」に見る、確信をぶつけて否定を促す問い詰め方と、言葉尻で受け流す返し|『ホワイトカラー』S01E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン1 第14話から、ニールの部屋にピーターが姿を見せる場面を取り上げます。ニールがアレックス、モジーと集まっているところで、ピーターは自分の読みを遠慮なく突きつけます。

探りを入れる be up to、相手の言い分を信じていないと示す I bet、確信をぶつける Tell me I’m wrong.、そしてそれを受け流す一言まで、問い詰める側とかわす側の英語を順に見ていきます。

目次

「What are you kids up to?」で探りを入れ、「I bet」で信じていないと示す

場所はニールの部屋です。ニールがアレックス、モジーと顔をそろえているところへピーターが現れ、先に口を開きます。

Peter: What are you kids up to?
(お前ら、何をたくらんでる?)

White Collar Season1 Episode14 (Out of the Box)

be up to は「〜をしている、〜をたくらんでいる」という意味です。What are you up to? は親しい相手への「何してるの?」という軽い問いかけにも使われますが、よからぬことを疑う場面では「何をたくらんでいる?」という探りの響きになります。大人三人を kids とまとめて呼んでいるところに、いたずらを見つけたようなからかい半分の口ぶりが表れています。

この問いに、その場の一人が「もう帰るところだった」と答えます。ピーターはこう返し、そのまま本題に入ります。

Peter: Ah, I bet you were. I know you met with Fowler. And now Alex and your little buddy are here.
(ああ、だろうな。ファウラーに会ったのは知ってる。で、今度はアレックスとお前の相棒がここにいる。)

White Collar Season1 Episode14 (Out of the Box)

I bet you were. は、相手の「帰るところだった」の後半を省いて be動詞 were で受けた形です。I bet は本来「きっと〜だ」という確信を表しますが、言い訳にこう返すと「ああ、そうだろうとも」と信じていないことを示す皮肉になります。

続く I know you met with Fowler. は、知っている事実を I know で突きつける一文です。さらに And now で「そのうえ今度は」と状況をつけ足し、材料を一つずつ積み上げていきます。

I know 〜 で始まるこの一文は、確認というより「分かっているぞ」という通告として働いています。I know what you did. のように、相手に言い逃れの余地を与えたくない場面で使われる組み立てです。

「Tell me I’m wrong.」で否定を促し、「You’re wrong?」で受け流す

ピーターは積み上げた材料を一つにまとめ、ニールに答えを迫ります。

Peter: You’ve got your whole crew to steal the box. Tell me I’m wrong.
(箱を盗む仲間が勢ぞろいってわけだ。違うなら違うと言ってみろ。)
Neal: You’re wrong?
(違うよ?)
Peter: I don’t understand you.
(お前って奴がわからない。)

White Collar Season1 Episode14 (Out of the Box)

crew は「仲間、一味」で、to steal the box が後ろから crew を説明し、「箱を盗むための仲間」という意味を作っています。You’ve got は You have と同じく「そろえている、持っている」の意味で、会話ではこの形がよく使われます。

Tell me I’m wrong. は、Tell me のあとの that が省かれた命令文です。直訳は「俺が間違っていると言ってくれ」ですが、実際には自分の読みに自信があるときに「違うと言えるものなら言ってみろ」と相手に反論を迫る決まった言い回しとして使われます。You ate the last cookie. Tell me I’m wrong. のように、ほぼ確信していることを軽く確かめる場面にも向いています。

ニールの You’re wrong? は、ピーターの I’m wrong の主語を入れ替え、疑問の形にして返したものです。文字どおりには「違うと言え」という命令に応じていながら、本気で否定しているのかは読み取れません。まともに答えないこの一言に、ピーターは I don’t understand you. と返します。ここでの understand you は言葉の意味ではなく、「お前という人間が分からない」という戸惑いとして読めるのがポイントです。

まとめ|確信をぶつける問いと、はぐらかす返し

探りの What are you up to?、皮肉の I bet you were.、否定を迫る Tell me I’m wrong.、主語を入れ替えてかわす You’re wrong? を見てきました。問い詰める側の組み立てと、かわす側の身軽さが対になった場面です。

ピーターとニールのかけ合いを、これからも英語で味わっていきましょう。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、別の場面の英語も扱っています。

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