ルームメイトと家具を割り勘で買って、一緒に選ぶときの英語|『フレンズ』S01E12で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: ルームメイトと家具を割り勘で買って、一緒に選ぶときの英語|『フレンズ』S01E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第12話では、モニカとレイチェルの部屋からラザニアを抱えて戻ったチャンドラーとジョーイの前で、ジョーイが鍵を投げたとたんにテーブルが倒れてしまいます。そこから、誰が新しいテーブルを買うのかをめぐる二人の言い合いが始まります。

費用の押し付け合いから割り勘の提案、店で「どれにする?」と任せ合うやりとりまで、ルームメイトどうしの買い物に役立つ英語を順に見ていきます。

目次

「That’s the rule.」と「If anything, ~」で費用の負担を押し付け合う

テーブルが倒れた後、二人は膝をテーブル代わりにしてラザニアを支えます。チャンドラーがまず不満を口にします。

Chandler: Okay so just because it was my table I have to buy a new one?
(つまり、俺のテーブルだったってだけで、俺が新しいのを買わなきゃいけないのか?)
Joey: That’s the rule.
(そういうルールなんだよ。)
Chandler: What rule? There’s no rule. If anything, you owe me a table.
(何のルールだよ? そんなルールはない。むしろ、お前が俺にテーブルを借りてるくらいだ。)
Joey: How’d you get there?
(なんでそうなるんだよ?)
Friends Season1 Episode12(The One with the Dozen Lasagnas)

チャンドラーの just because ~ は「〜というだけの理由で」という意味で、その理由づけに納得していない気持ちを表します。文の形は平叙文ですが、文末を問いかけにして「本気でそう言うのか?」と問い返す言い方です。

ジョーイの That’s the rule. は「そういう決まりだ」と言い切る返しです。ところがチャンドラーは What rule? There’s no rule. と、相手の言葉をそのまま拾って打ち消します。言い返すときに相手の単語を繰り返すと、「そんなもの存在しない」という否定がはっきり伝わります。

続く If anything, ~ は「どちらかといえば」「むしろ」と、相手の主張とは逆の結論を出すときの前置きです。you owe me a table の owe は「借りがある」で、お金や物だけでなく、償いを求める場面でも使われることの多い動詞です。ジョーイの How’d you get there? は「どうやってその結論にたどり着いたの?」という意味で、相手の理屈の飛躍を指摘する言い方です。

「How about if we split it?」で割り勘を持ちかける

言い合いの末に、ジョーイが歩み寄ります。

Joey: Okay, okay. How about if we split it?
(わかった、わかった。割り勘にするってのはどうだ?)
Chandler: What do you mean? Like, buy it together?
(どういう意味だ? つまり、一緒に買うってことか?)
Chandler: You think we’re ready for something like that?
(俺たち、そういうことをする準備ができてると思うか?)
Joey: Why not?
(いいじゃないか。)
Chandler: Well, just that it’s a pretty big commitment. I mean, what if one of us wants to move out?
(いや、けっこう大きな決断だろ。だってさ、どっちかが出て行きたくなったらどうする?)
Friends Season1 Episode12(The One with the Dozen Lasagnas)

How about if we ~? は「〜するのはどう?」と提案する形で、How about ~ing? よりも、自分たちが取る行動を具体的に示す響きがあります。split は「分ける」で、split it と言えば代金を二人で分け合う、つまり割り勘にすることを指します。食事の場面なら Let’s split the bill.(お会計は割り勘にしよう)のように使われることもあります。

チャンドラーは buy it together? と確かめたうえで、a pretty big commitment と大げさに言います。commitment は「責任をともなう約束」で、本来は結婚や長い付き合いなどに使われることの多い語です。テーブル一つの共同購入にこの語を当てているところに、チャンドラーらしい冗談が伝わってきます。

ジョーイは Are you moving out? と本気で聞き返し、チャンドラーは前のルームメイトのキップと一緒に物を買った後に揉めた話を持ち出します。what if ~? は「もし〜だったらどうする?」と、起こりうる心配を口にするときの形です。

「Just pick one.」と「You pick one.」で選ぶのを任せ合う

二人は家具店で新しいテーブルを探しますが、なかなか決まりません。ジョーイが Just pick one. とせかしても、チャンドラーはジョーイが示した候補を退けます。その後のやりとりがこちらです。

Chandler: You pick one.
(お前が選べよ。)
Joey: Alright.
(わかったよ。)
Joey: How about the ladybugs?
(てんとう虫のはどうだ?)
Chandler: Oh, so forget about the birds but big, red insects suggest fine dining.
(へえ、鳥はだめで、でかい赤い虫なら高級レストランっぽいってわけか。)
Joey: Fine, you wanna get the birds, get the birds.
(わかったよ、鳥のがいいなら鳥のにしろよ。)
Chandler: Not like that, I won’t.
(そんな言い方されたら、買わないね。)
Chandler: Kip would have liked the birds.
(キップなら鳥のを気に入っただろうな。)
Friends Season1 Episode12(The One with the Dozen Lasagnas)

Just pick one. は「とにかくどれか選んで」と決断をせかす言い方で、just が「何でもいいから」という急かす気持ちを加えています。それに対する You pick one. は「じゃあ、そっちが選んで」と決定権を相手に返す一言です。How about ~? は、候補を一つ示して相手の意見を聞くときの基本の形です。

ジョーイの Fine, you wanna ~, ~. は「わかったよ、〜したいなら〜しろよ」という投げやりな譲歩です。チャンドラーの Not like that, I won’t. は「そんな言い方なら、そうはしない」という返しで、内容ではなく言い方に引っかかっていることを伝えます。最後に前のルームメイトの名前を出すのは、部屋でジョーイが「キップと俺、どっちがいいルームメイトか」と聞いた話を受けた一言と読み取れます。

部屋に戻ったチャンドラーは仲間に So what do you think? と感想を求めますが、買ってきたのは食事用のテーブルではなくサッカーゲーム台でした。ジョーイは We’ll eat at the sink. と言い切ります。

まとめ|家具の買い物を相談する英語

That’s the rule. と If anything, ~ の言い合い、How about if we split it? の割り勘の提案、Just pick one. と You pick one. の任せ合いを見てきました。一緒に物を買うときの相談の流れが、一続きの英語として見えてきます。

ゲーム台を前にした二人の様子を思い浮かべながら、次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。

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