「I’m the last one to know everything.」自分だけ知らされていなかったときの英語|『フレンズ』S01E07で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「I'm the last one to know everything.」自分だけ知らされていなかったときの英語|『フレンズ』S01E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第7話の停電の夜、ろうそくの明かりが頼りのモニカの部屋では、小さな秘密をめぐるやりとりが起こります。理由を言えないジョーイ、話を聞いて喜ぶモニカ、そして何も聞かされていなかったフィービーの3人です。

秘密をはぐらかす側と、知らされていなかった側。立場の違う登場人物たちの英語を、言い返し方や拗ね方の違いにも注目しながら、場面の順に追っていきます。

目次

「Because of… the reason.」で、言えない理由をはぐらかす

ロスがバルコニーのレイチェルのところへ向かったあと、モニカも外へ出ようとします。ジョーイがそれを止めます。

Monica: Outside.
(外よ。)
Joey: You can’t go out there.
(外には出ちゃだめだって。)
Monica: Why not?
(なんで?)
Joey: Because of, uh… the reason.
(それは、えーと……理由があるからだよ。)
Monica: And that would be?
(で、その理由は?)
Joey: I, uh… I can’t tell you.
(いや、えっと……言えないんだよ。)
Monica: Joey, what’s going on?
(ジョーイ、どういうこと?)
Friends Season1 Episode7(The One with the Blackout)

最初の You can’t go out there. は「そこへは行けない」と相手の行動を止める一言で、理由はまだ添えていません。続く Because of… the reason. は、理由を聞かれて答えに詰まり、「理由のせいだ」と中身のない言葉で返した形です。モニカの And that would be? は「で、それは何?」と続きを促す短い問いで、would を使った、ややかしこまった聞き方です。

追い込まれたジョーイは I can’t tell you. と認めたうえで、自分が話したことをロスには絶対に言わないと約束させます。そしてロスがモニカの誕生日パーティーを計画している、と打ち明け、モニカは大喜びします。

ただ、この話がもともとあった計画かどうかは言い切れません。明かりが戻ったあと、ジョーイはロスに、モニカのためにパーティーを開かないといけないと切り出すからです。言えない理由と別の秘密が、同じ場面の中で重なっています。

「I’m the last one to know everything.」で、自分だけ知らなかったと拗ねる

ジョーイが念を押したところへ、フィービーが部屋に入ってきます。

Joey: And you better act surprised.
(それと、ちゃんと驚いたふりしろよ。)
Phoebe: About what?
(何に?)
Monica: My surprise party.
(私のサプライズパーティーよ。)
Phoebe: What surprise party?
(サプライズパーティーって何?)
Monica: Oh, stop it. Joey already told me.
(もう、やめてよ。ジョーイがもう話してくれたの。)
Friends Season1 Episode7(The One with the Blackout)

you better ~ は had better の had が落ちた口語の形で、「〜したほうが身のためだ」と強めに念を押す言い方です。act surprised は「驚いたふりをする」で、サプライズを知ってしまった相手への頼みとして使えます。モニカは「ジョーイがもう話してくれた」と返します。already は「もう」で、すでに知っていることを強調する語です。

Phoebe: Well, he didn’t tell me.
(ふーん、私には話してくれなかったけど。)
Joey: Hey, don’t look at me. This is Ross’s thing.
(おい、俺を見るなよ。これはロスの担当なんだから。)
Phoebe: This is so typical. I’m the last one to know everything.
(ほんと、いつものことよね。私って何でも最後に知るの。)
Monica: You are not. We tell you stuff.
(そんなことないわよ。ちゃんと話してるじゃない。)
Friends Season1 Episode7(The One with the Blackout)

ジョーイの Don’t look at me. は「こっちを見るな」から転じて「自分のせいじゃない」と責任を外す一言です。This is ~’s thing. は「〜が仕切っていること」の意味になります。二つを続けると、「自分は関係ない、聞くなら本人に」と話を担当者へ回す返し方です。

フィービーの This is so typical. は「またこれか」とあきれる前置きで、the last one to know は「最後に知る人」です。モニカが否定すると、フィービーは自分が最後に知った例を二つ挙げ、その一つはモニカがジョーイに好意を持っていたという話でした。結局フィービーは Looks like I was second to last.(最後から2番目だったみたい)と言い直します。

「last to know again」と「I’m guessing」で、拗ね方を重ねる

後の場面で、子猫の飼い主を探して建物の中を回っていたフィービーが戻ってきます。部屋には、この夜レイチェルが建物の中で出会った男性パオロがいます。

Phoebe: I looked all over the building
(建物じゅう探したのに)
Phoebe: and I couldn’t find the kitty anywhere.
(子猫、どこにも見つからなかったの。)
Rachel: I found him. It was Paolo’s cat.
(私が見つけたの。パオロの猫だったのよ。)
Phoebe: Ah, well, there you go– last to know again.
(あら、まあ、そういうこと。また私が最後に知るのね。)
Phoebe: And I’m guessing since nobody told me this is Paolo.
(それに、誰も教えてくれないから当てるけど、この人がパオロでしょ。)
Friends Season1 Episode7(The One with the Blackout)

There you go. はここでは「ほら、やっぱり」とあきらめ半分に受け止める返しです。last to know again は I’m the last one to know の主語や the one を省いた形で、前の場面の不満をそのまま呼び戻す働きをします。

I’m guessing ~ は「たぶん〜でしょ」と推測を述べる口語で、since nobody told me を挟むことで「誰も教えてくれないから自分で当てる」という皮肉がこもります。直接文句を言わず、推測の形を借りて不満を伝える点が分かります。

日常会話でも、I’m guessing you already know.(たぶん、もう知ってるんでしょ)のように使えます。相手を責めずに「自分は聞いていない」と伝えたいときの言い回しとして、拗ねた気持ちを軽く表す形です。

まとめ|秘密と「知らされていない」不満の英語

I can’t tell you. で口を閉ざし、you better act surprised で念を押し、I’m the last one to know everything. や last to know again で拗ねる流れを見てきました。秘密を抱える側と知らされていない側では、英語の温度も違います。

停電の夜の小さな騒ぎを、3人のかけ合いに注目して観るのも楽しみ方のひとつです。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、この夜の別の会話を英語の視点から扱っています。

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