アメリカの高校のホームルームとプロムクイーンの文化と英語|『フレンズ』S01E19で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: アメリカの高校のホームルームとプロムクイーンの文化と英語|『フレンズ』S01E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第19話では、いなくなったマルセルをめぐって動物管理局の職員が部屋を訪ねてきます。その職員ルイーザは、レイチェルとモニカと同じ高校に通っていた人物でした。

再会の会話には、学校名、学校時代の掛け声、そして prom queen などの高校時代の肩書きが次々に出てきます。アメリカの高校の行事や役割にまつわる言葉を、場面に沿って見ていきます。

目次

「Lincoln High?」で、同じ高校の同級生だと名乗る

モニカが名乗ると、職員は二人に気づき、自分の名前と学校名を口にします。

Luisa: Luisa Gianetti.
(ルイーザ・ジャネッティよ。)
Luisa: Lincoln High? I sat behind you guys in, in home room.
(リンカーン高校の。ホームルームで、あなたたちの後ろの席だったの。)
Rachel: Oh! Luisa! Oh, my God!
(ああ!ルイーザ!うそでしょ!)
Rachel: Monica, it’s Luisa!
(モニカ、ルイーザよ!)
Monica: The Luisa from home room!
(ホームルームのルイーザね!)
Friends Season1 Episode19(The One Where the Monkey Gets Away)

Lincoln High は Lincoln High School を縮めた言い方です。アメリカでは高校名を「〜 High」と短く呼ぶことが多いとされ、語尾を上げて Lincoln High? と言うと「リンカーン高校の、覚えてる?」と相手に確かめる響きになります。

home room(homeroom) は、出欠の確認や連絡のために決まった教室に集まる時間やクラスを指すことが多い言葉です(運用は学校によって異なります)。ルイーザの I sat behind you は、その教室で後ろの席だったという、二人との接点を示す一言です。

ところが、ルイーザに You have no idea who I am, do you?(私が誰だか分かってないでしょ?)と聞かれると、モニカは No, none at all. と認めます。ルイーザはこう続けます。

Luisa: Well, maybe that’s because you spent four years ignoring me.
(まあ、それはあなたたちが4年間、私を無視してたからかもね。)
Luisa: I mean, would it have been so hard to say
(だって、言うのがそんなに難しかった?)
Luisa: “Morning, Luisa”? Or “Nice overalls”?
(「おはよう、ルイーザ」とか、「そのオーバーオールいいね」とか。)
Friends Season1 Episode19(The One Where the Monkey Gets Away)

four years は高校の在学期間を指しています。アメリカの高校は、多くの地域で9年生から12年生までの4年間とされます。spend + 期間 + ~ing は「〜して(期間を)過ごす」という形で、I spent two years studying abroad.(2年間留学して過ごした)のように使えます。

「for old times’ sake」と「Go Bobcats?」で、学校時代を持ち出す

モニカはルイーザの言い分をいったん受け流し、マルセルの件で手を貸してほしいと頼みます。

Monica: Be that as it may, do you think you could just help us out here
(それはそうとして、ちょっと助けてもらえないかな)
Monica: on that monkey thing, you know just…for old times’ sake?
(例の猿の件で。ほら……昔のよしみで?)
Monica: Go Bobcats?
(ゴー、ボブキャッツ?)
Luisa: I could…but I won’t.
(できるけど……やらない。)
Friends Season1 Episode19(The One Where the Monkey Gets Away)

Be that as it may は「それはそうだとしても」と、相手の話を否定も肯定もせずに次の話題へ移る、やや改まった言い回しです。for old times’ sake は「昔のよしみで」という意味で、古い付き合いを理由にお願いをするときに使われます。

モニカが付け加える Go Bobcats? は、学校時代の応援の掛け声を思わせる一言です。アメリカの高校では、スポーツチームに動物などの名前を付けることが多いとされ、試合の応援でよく耳にする掛け声の形が Go + チーム名! です。作中ではボブキャッツが二人の高校のチーム名だと説明されてはいませんが、この一言は疑問形で添えられ、頼みの言葉の締めくくりになっています。

ルイーザの I could…but I won’t. は「できるけど、しない」と、能力と意思を分けて断る返し方です。同じ学校の出身というつながりも、この場では頼みを聞いてもらう理由にはならなかったことが分かります。

「prom queen」「homecoming queen」「class president」と高校時代の肩書き

その後、同じ建物の住人ヘックルスさんの部屋の前の廊下で、ルイーザはマルセルを檻に入れます。ロスがマルセルを返すよう求めると、ルイーザは断り、レイチェルも食い下がります。

Luisa: No!
(だめ!)
Rachel: Oh, come on, Luisa.
(ねえ、お願いよ、ルイーザ。)
Luisa: Sorry, prom queen.
(お気の毒さま、プロムクイーン。)
Friends Season1 Episode19(The One Where the Monkey Gets Away)

prom は、高校の最終学年などに開かれるダンスパーティーとされ、その場で prom queen と prom king が発表される学校もあるとされます。レイチェルは続けて、自分の高校時代をこう振り返ります。

Rachel: Alright, look, okay, in high school I was the prom queen and I was the homecoming queen and the class president
(わかった、いい、高校のとき、私はプロムクイーンで、ホームカミングクイーンで、学年代表だった。)
Rachel: and you…were also there.
(で、あなたも……そこにいた。)
Friends Season1 Episode19(The One Where the Monkey Gets Away)

homecoming は、秋に卒業生を学校に迎える行事で、フットボールの試合やダンスパーティーと組み合わせて開かれることが多いと言われます。homecoming queen はその行事で選ばれる役です。class president は学年やクラスの代表を務める生徒を指し、選ばれ方や役割は学校によって異なります。

3つの肩書きを並べたあと、ルイーザについては you…were also there.(あなたもそこにいた)としか続きません。ルイーザが誰なのか分かっていなかった先の場面と、この一言が対応して見えます。

まとめ|高校の行事と肩書きを表す英語

Lincoln High や home room といった学校生活の言葉、Go + チーム名 の掛け声、そして prom queen・homecoming queen・class president という肩書きを見てきました。どれも高校の行事や役割を知る手がかりになります。

偶然の再会から高校時代の話が広がるこの回を観ながら学校にまつわる英語を拾っていくと、アメリカの高校生活の輪郭が見えてきます。

この回のほかのコラムやフレーズ記事では、マルセルを探す場面の英語も取り上げています。

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