「I think we should know the whole truth about why she left us.」に見る、確信のない事柄を控えめに切り出し可能性を問いかける言い方|『CHUCK』S04E04で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 「I think we should know the whole truth about why she left us.」に見る、確信のない事柄を控えめに切り出し可能性を問いかける言い方|『CHUCK』S04E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『CHUCK』シーズン4 第4話に登場する、確信のない事柄を控えめに切り出す言い方と、相手に別の可能性を穏やかに問いかける言い方です。チャックが姉のエリーに、母親を探し始めたことを打ち明け、きょうだい二人が「もしかしたら」を仮定しながら言葉を選び合う場面が描かれています。

前置きなしに用件を切り出す言い方から、同じ構文で正反対の仮定を返す言い方まで、順番に見ていきます。

目次

前置きなしに切り出し、控えめに提案する言い方

babymoonから戻ったエリーに、チャックは母親を探し始めたことを打ち明けます。

Chuck: Ellie, I’m looking for Mom.
(エリー、僕は母さんを探してるんだ。)

CHUCK Season4 Episode4 (Chuck Versus the Coup d’Etat)

前置きなしに用件を切り出すこの一言は、主語+be動詞+現在進行形 の構文だけで、重い話題を余計な修飾なしに伝えています。理由も背景も添えず、まず事実だけを短く置くところに、チャックなりの覚悟が表れていると言えます。驚くエリーに理由を尋ねられ、チャックは言葉を選びながら続けます。

Chuck: Because I think… I think we should know the whole truth about why she left us.
(だって、僕は思うんだけど……僕たちは、母さんがどうして僕たちを置いていったのか、その真実を知るべきだと思うんだ。)

CHUCK Season4 Episode4 (Chuck Versus the Coup d’Etat)

I think we should… は、確信のない事柄について控えめに提案するときに使える言い方です。「〜すべきだ」と強く迫るのではなく、あくまで自分の考えとして意見を差し出す構文になっています。冒頭で Because I think… と一度言いよどんでから言い直しているところにも、軽々しく口にできない話題であることが表れています。

同じ I think という言葉を二度重ねているのも、覚悟を固めながら言葉を探している様子の表れと言えます。the whole truth という言葉を添えることで、これまで知らされてこなかった全体像を求めているという姿勢もはっきりと示しています。

別の可能性を穏やかに投げかけ、正反対の仮定で返す言い方

理由を尋ねるエリーに対し、チャックは母がやむを得ない事情を抱えていた可能性を口にします。

Chuck: I don’t know. I don’t know. But did you ever think that maybe she had to go for some reason? Like some reason that was beyond her control?
(分からないよ。分からない。でも、母さんには行かなきゃいけない理由があったかもしれないって、考えたことはない? 母さんにはどうにもならなかった理由が。)

CHUCK Season4 Episode4 (Chuck Versus the Coup d’Etat)

did you ever think that maybe… は、相手が考えたことのない可能性を穏やかに投げかける言い方です。断定せず「もしかしたら」の形を取ることで、相手に判断の余地を残しています。そこに添えられた beyond her control は「本人にはどうにもならない事情」を指す婉曲表現で、直接的な理由を挙げずに事情の重さだけを示す言葉選びになっています。

エリーも同じように「分からない」と繰り返したあと、逆の可能性を差し挟みます。

Ellie: But what if there isn’t another side to the story? What if our mother is exactly who we think she is?
(でも、もし話に裏なんてなかったとしたら? もしお母さんが、私たちが思っている通りの人なのだとしたら?)

CHUCK Season4 Episode4 (Chuck Versus the Coup d’Etat)

what if… は、相手が前提としている見方そのものに疑問を差し挟む言い方です。チャックの「事情があったかもしれない」という仮定に対し、エリーは「そもそも裏の事情などないかもしれない」という、正反対の仮定を同じ構文で返しています。同じ型を使いながら結論だけを入れ替える、きょうだいならではの言葉のキャッチボールが見どころです。

まとめ|確信のない事柄を控えめに切り出し、可能性を問いかける言い方

前置きなしに用件を切り出す言い方、確信のない考えを控えめに提案する言い方、相手に可能性を穏やかに投げかける言い方、そして同じ型で逆の可能性を返す言い方まで見てきました。断定を避けながら考えを差し出す、その距離の取り方が見えてきます。

きょうだいで交わされるこうした言葉のやり取りを、『CHUCK』はこれからも描いていきます。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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