海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ホワイトカラー』シーズン3 第10話から、捜索を翌日に控えたピーターとエリザベスの会話を中心に取り上げます。相手がなぜそう思ったのかを尋ねる問いと、その理由として相手自身の様子を挙げる答えが、短い往復のなかに収まっています。
からかい混じりの問いかけから、根拠を尋ねる What’s got you ~? まで、場面の流れに沿って見ていきます。
「You’d think ~」――相手の様子を大げさに言ってからかう
ピーターがニールの位置データを見ています。その様子に、エリザベスがこう言います。
Elizabeth: You’d think that thing had sports scores on it.
(スポーツの結果でも載ってるのかと思っちゃうわね。)
Peter: I’m looking at Neal’s tracking data.
(ニールの位置データを見てるんだ。)
Elizabeth: Is that what you’ve been doing for the last hour?
(この1時間、ずっとそれをしてたの?)
Peter: I need to know where he is.
(あいつの居場所を把握しておきたいんだ。)
Elizabeth: Honey, it’s almost 10:00 on a Monday. I don’t think he’s going anywhere.
(ねえ、あなた、もうすぐ月曜の10時よ。彼はどこにも行かないと思うわ。)White Collar Season3 Episode10 (Countdown)
You’d think ~ は You would think の短縮で、「(見ている人は)〜と思うだろう」と、実際とは違う想像を持ち出して相手の様子を大げさに言う形です。後ろの節には過去形の had が使われ、実際の話ではない想像だという含みが出ています。
Is that what you’ve been doing ~? は現在完了進行形で、「ずっとそれをしていたの?」と、続いてきた行動にあきれる問いになります。最後の I don’t think he’s going anywhere. は、否定を think の側に置いた英語らしい組み立てです。「行かないと思う」を I think he isn’t ~ とするより、この語順のほうが一般的です。
「What’s got you ~?」――確信の理由を尋ね、態度を根拠に返す
明日うまくいけば絵を取り戻せると話すピーターに、エリザベスが「それで?」と聞き、ピーターは「そうすれば真実がわかる」と答えます。続くやり取りがこちらです。
Elizabeth: Neal really did it, didn’t he?
(ニールが本当にやったのね。)
Peter: What’s got you suddenly so convinced?
(急にどうしてそう確信したんだ?)
Elizabeth: You. The last time you obsessed this much, you caught him.
(あなたよ。前にここまで入れ込んだとき、あなたは彼を捕まえたもの。)White Collar Season3 Episode10 (Countdown)
What’s got you ~? は What has got you ~? の短縮で、「何があなたを〜の状態にさせたのか」、つまり「どうしてそう〜なのか」と理由を尋ねる形です。エリザベスは You. と一語で答え、The last time ~(前に〜したときは)で前例を添えています。根拠として挙がっているのは、証拠ではなくピーター自身の様子です。
これより前、クレイマーが来た日のピーターとの会話にも、態度が根拠になるやり取りがあります。
Kramer: You’re awful close to the guy you think stole the Degas.
(あの絵を盗んだと君が思っている男と、ずいぶん近いんだな。)
Peter: It’s that obvious?
(そんなに分かりやすいか?)
Kramer: Well, today you had a room full of people ready to go after that painting, and you looked at only one man.
(今日は部屋いっぱいの人間があの絵を追う気でいたのに、君は一人の男しか見ていなかった。)White Collar Season3 Episode10 (Countdown)
awful は口語で「とても」の意味で副詞のように使われ、that obvious の that は「そんなに」です。問われたクレイマーは、証拠ではなく自分が目にしたピーターの視線を理由に挙げています。
まとめ|理由を尋ね、様子で答える英語
You’d think ~、Is that what you’ve been doing ~?、What’s got you ~?、The last time ~、It’s that obvious? を見てきました。確信の出どころを問う側と、様子を根拠に挙げる側の往復が見どころです。
『ホワイトカラー』の夫婦の会話を観ながら、問いと答えの組み立てにも注目してみましょう。
この回の別の表現は、フレーズ記事でも扱っています。


コメント