失恋を吹っ切るために新しいことを始めると宣言するときの英語|『フレンズ』S03E03で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 失恋を吹っ切るために新しいことを始めると宣言するときの英語|『フレンズ』S03E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第3話では、モニカが自分の部屋でジャムを作り始め、それを商売にすると仲間に宣言します。シーズン2で別れた元恋人リチャードのことを吹っ切るための計画だと、本人の口から語られます。

新しく始めたことを周りに伝える場面には、見せる・宣言する・振り返るという段階があります。モニカの言葉を、その順番に沿って3つの場面から見ていきます。

目次

「Look at me. I’m making jam.」始めたことを見せて話す

モニカとレイチェルの部屋に、ロスとレイチェルが入ってきます。部屋にいたモニカは、入ってきた二人に向かってこう切り出します。

Monica: Hey, look at me. I’m making jam. Been at it since 4:00 this morning.
(ねえ、見て。ジャムを作ってるの。今朝4時からずっとやってるのよ。)
Ross: Where’d you get fruit at 4:00 in the morning?
(朝の4時に、どこで果物を手に入れたんだよ?)
Monica: The docks. Bet you didn’t know you can get it wholesale.
(港よ。卸値で買えるなんて、知らなかったでしょ。)
Rachel: I didn’t know there were docks.
(港があるなんて知らなかった。)
Friends Season3 Episode3(The One with the Jam)

Look at me. は文字どおりには「私を見て」ですが、ここでは「今の私を見てよ」と、取り組んでいる最中の自分に注目を集める一言です。続く I’m making jam. の現在進行形で、まさに今それをしている最中だと伝わります。

Been at it since ~ は、文頭の I’ve が省かれた形です。be at it は「(ある作業に)取りかかっている」という意味で、since と組むと「〜からずっとやっている」になります。朝4時という具体的な時刻が、取りかかった時間の早さを示します。

Bet you didn’t know ~ は I bet の I が落ちた形で、「〜なんて知らなかったでしょ」と、相手が知らなさそうなことを持ち出すときの言い回しです。wholesale は「卸売りで」という意味の副詞です。レイチェルの返しは、モニカが話した卸値のことではなく、港があること自体に反応したものです。

「I’m going into business, people.」新しい計画を宣言する

ジョーイとチャンドラーも部屋にやってきてジャムの話になると、モニカは一同に向けて、こう宣言します。

Monica: I’m going into business, people. I’m sick and tired of being depressed about Richard. I needed a plan– a plan to get over my man And what’s the opposite of “man”? Jam.
(みんな、私、商売を始めるわ。リチャードのことで落ち込んでるのは、もううんざりなの。計画が必要だったのよ。男を吹っ切るための計画がね。で、「man」の反対は何? 「jam」よ。)
Friends Season3 Episode3(The One with the Jam)

go into business は「商売を始める」「事業を起こす」という意味です。現在進行形の I’m going into ~ にすると、すでに心を決めて動き出している予定として伝わります。文末の people は、その場の全員に「みんな」と呼びかける一語です。

sick and tired of ~ は「〜にはもううんざり」という意味で、sick と tired を重ねて嫌気の強さを表します。of の後ろには、名詞や動名詞(ここでは being depressed)が続きます。

I needed a plan と過去形で言うことで、まず計画が必要だったという経緯を示し、そのあとで中身を説明する順番です。

get over ~ は「(失恋や病気などから)立ち直る」「吹っ切る」という句動詞です。モニカは a plan to get over my man と、計画の目的を to 不定詞で後ろから説明する形をとります。最後の「man の反対は jam」は、反対語ではなく、音の似た jam を持ち出したモニカの言葉遊びです。

「What happened to your jam plan?」計画のその後を聞く・振り返る

場面はカフェのセントラルパークに移り、モニカはジョーイにジャムを渡し、これが最後の分だと伝えます。それを聞いたレイチェルが尋ねます。

Rachel: Well, what happened to your jam plan?
(じゃあ、ジャムの計画はどうなったの?)
Friends Season3 Episode3(The One with the Jam)

What happened to ~? は「〜はどうなったの?」と、話に出ていた物事のその後を聞く言い方です。ここでは、もう作らないと聞いて、計画のその後を確かめる問いとして使われます。to の後ろには計画のほかに人や物も置けるので、見かけなくなった物の行方を聞くときにも同じ形が使えます。モニカは、元を取るには1瓶17ドルで売らなければならないと分かったと答えます。この「元が取れる」にあたる表現は、同じ回のフレーズ記事で扱っています。

モニカはそのうえで、新しい計画があると言い、ジャムの計画を次のように振り返ります。

Monica: Yeah. The great thing about the jam plan was I was taking control of my life.
(ええ。ジャムの計画のよかったところは、私が自分の人生の手綱を握ってたってことなの。)
Friends Season3 Episode3(The One with the Jam)

The great thing about ~ was … は「〜のいいところは…だった」と、ひとつの点を取り上げて振り返る言い方です。was の後ろには、文の形で中身が続きます。take control of ~ は「〜の主導権を握る」という意味で、my life と組むと「自分の人生を自分で動かす」に近い意味になります。この振り返りのあと、話はモニカの別の計画へと移っていきます。

まとめ|新しく始めたことを宣言し、振り返る英語

Look at me と been at it since で取り組みを見せ、I’m going into business と sick and tired of で決意と理由を示し、What happened to ~? でその後を聞く流れを見てきました。段階ごとに言い方を持っておくと、近況を話す場面で役に立ちます。

モニカが仲間に計画を語る場面を観ながら、言い回しを確かめると、場面と一緒に記憶に残ります。

この回のほかのコラムやフレーズ記事でも、同じエピソードの別の場面の英語に触れられます。

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