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『フレンズ』シーズン3第8話では、チャンドラーがジョーイに意見を求める場面が二つあります。一つはジャニスへの誕生日の贈り物について、もう一つはジャニスとのことで答えが出ないまま相談する場面です。
「お前ならどうする?」と聞かれたとき、どう切り出すかで答えの伝わり方は変わります。意見の聞き方、答えをためらう一言、言いにくい意見の前置き、理由の添え方を順に見ていきます。
「Do you think these pearls are nice?」と意見を求める
通りを歩いていたチャンドラーは、宝石店の前でジョーイを呼び止め、真珠のことを聞きます。
Chandler: Do you think these pearls are nice?
(この真珠、いいと思うか?)
Joey: I’d prefer a mountain bike.
(俺ならマウンテンバイクのほうがいいな。)
Chandler: Janice’s birthday’s coming. I wanna get her something special.
(ジャニスの誕生日が近いんだ。何か特別なものを贈りたいんだよ。)
Friends Season3 Episode8(The One with the Giant Poking Device)
Do you think ~ is nice? は、相手の好みや感想を軽くたずねる聞き方です。ところがジョーイは I’d prefer ~(自分なら〜のほうがいい)と、自分がもらう側だったらという答え方をします。I’d は I would の短縮で、「自分なら」という仮定の気持ちが込められます。
ジョーイが自分の好みで返したところで、チャンドラーは誕生日が近いという事情を言い、I wanna get her something special. と目的を添えます。何のための相談なのかを一言足すと、相手も答える方向が定まりやすくなります。
Joey: You wanna get her something special? Get her flowers. Get her candy. Get her gum.
(特別なものを贈りたいって?花にしろよ。お菓子とか。ガムとか。)
Friends Season3 Episode8(The One with the Giant Poking Device)
ジョーイは相手の言葉をそのまま You wanna ~? と繰り返して受け止め、Get her ~. の形で案を並べます。命令文ですが、友達同士の会話では「〜にしたら?」という軽い提案として働きます。チャンドラーは皮肉まじりに返し、もっと本格的な贈り物をしたいと言い直します。
「If it was me, and this is just me」と前置きして答える
場面がチャンドラーとジョーイの部屋に移ります。チャンドラーはジャニスと話したものの、答えはまだ出ていないとジョーイに伝えます。
Joey: What are you, uh– What are you gonna do?
(お前、その……どうするつもりなんだ?)
Chandler: I don’t know. You know? What would you do?
(分からない。なあ、お前ならどうする?)
Joey: Uh, it doesn’t matter what I’d do.
(いや、俺がどうするかなんて関係ないだろ。)
Chandler: Come on. Come on. Tell me.
(いいから、いいから。言ってくれよ。)
Joey: You probably won’t want to hear this, but, uh… if it was me, and this is just me, I would, uh…
(たぶん聞きたくないと思うけど、その……もし俺だったら、あくまで俺の場合だぞ、俺なら、その……)
Friends Season3 Episode8(The One with the Giant Poking Device)
What are you gonna do? は「どうするつもり?」と相手の予定をたずねる質問です。チャンドラーはそれを What would you do? に言い換えて返します。would が入ることで「もし自分の立場だったら、どうする?」という仮定の問いに変わります。
ジョーイの It doesn’t matter what I’d do. は「俺がどうするかは関係ない」と、すぐには答えない一言です。チャンドラーが Come on. Tell me. と重ねて促すと、ジョーイは二つの前置きを置きます。
You probably won’t want to hear this, but… は「たぶん聞きたくないだろうけど」と、相手の気持ちに先回りした前置きです。if it was me, and this is just me は「もし俺だったら、あくまで俺の場合」と、意見の範囲を自分に限る働きをします。文法書では if it were me の形で紹介されることが多く、会話では was が使われることもあります。
前置きのあと、ジョーイは「身を引く」という意味の bow out を使って答え、チャンドラーはすぐに聞き返します。
「I wouldn’t want to be the guy who ~」と理由を添える
聞き返されたジョーイは、そう考える理由を話します。
Chandler: What are you talking about?
(何言ってるんだよ?)
Joey: They have a kid together, you know? They’re like– They’re, like, a family. And if, I don’t know, if there’s a chance they can make that work… I wouldn’t want to be the guy who stood in the way.
(あの二人には子どもがいるだろ。なんていうか、家族みたいなもんだ。それで、よく分からないけど、もしうまくいく可能性があるなら……俺はその邪魔をするやつにはなりたくないな。)
Friends Season3 Episode8(The One with the Giant Poking Device)
チャンドラーの What are you talking about? は、意外な答えに「何を言ってるんだ」と説明を求める問い返しです。ジョーイはまず They have a kid together. と事実を挙げ、そこから理由を組み立てます。they はジャニスと元夫を指しています。
make that work は「それをうまくいかせる」という意味で、関係や計画がうまく続くかを話すときに使われることの多い表現です。if there’s a chance ~ で「〜の可能性があるなら」と条件を置いてから、結論を述べています。
締めの I wouldn’t want to be the guy who ~ は「〜する人間にはなりたくない」と、自分をその立場に置いたときの気持ちで理由を伝える言い方です。stand in the way は「邪魔をする」「行く手をふさぐ」の意味です。相手に「こうしろ」と言わず、自分ならどう感じるかで伝えるため、言いにくい意見でも押しつけにならずに済みます。
まとめ|「お前ならどうする?」に答える英語
Do you think ~ is nice? で意見を求め、What would you do? で仮定の答えを促し、if it was me の前置きと I wouldn’t want to be the guy who ~ で理由を添える流れを見てきました。前置きと理由の言い方を知っておくと、相談に乗るときの言葉が選びやすくなります。
次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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