「Do you want me to ~?」と「Can I ~?」はどう違う?手伝いを申し出る・頼みごとをする英語|『フレンズ』S03E08で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「Do you want me to ~?」と「Can I ~?」はどう違う?手伝いを申し出る・頼みごとをする英語|『フレンズ』S03E08で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第8話には、手伝いを申し出る場面と、ものを頼む・借りる場面が続けて出てきます。ロスの息子ベンの世話を引き受けるやりとり、カフェでの頼みごと、そして友達の部屋で電話を借りる場面です。

どちらも「〜しようか」「〜してもいい?」と訳せそうですが、英語では誰が動くかで形が変わります。三つの場面から、その違いと返事の仕方を見ていきます。

目次

「Do you want me to watch Ben for you?」と手伝いを申し出る

モニカとレイチェルの部屋で、ロスが仲間に事情を話します。

Ross: I have a problem. I have to go into work for a few hours.
(困ったことになった。何時間か仕事に行かなきゃならないんだ。)
Friends Season3 Episode8(The One with the Giant Poking Device)

I have a problem. で「困っている」と切り出し、I have to ~ で事情を続ける組み立てです。頼みごとをする前に事情を先に言うと、相手も話の行き先をつかみやすくなります。これを聞いたモニカが申し出ます。

Monica: Do you want me to watch Ben for you?
(ベンを見ててあげようか?)
Ross: Yes, that’s what I was gonna ask. Thank you.
(ああ、それを頼もうと思ってたんだ。ありがとう。)
Rachel: Whoa, wait, hello! Heh, what about me?
(ちょっと待って、ねえ!私は?)
Ross: You. You want to watch Ben? That would be great! I just asked Monica because I know how empty her life is.
(君か。君がベンを見てくれるって?そりゃ助かるよ!モニカに頼んだのは、あいつの毎日がスカスカだって知ってるからさ。)
Friends Season3 Episode8(The One with the Giant Poking Device)

Do you want me to ~ for you? は、直訳すると「私に〜してほしい?」で、「〜しようか」と自分から手伝いを申し出る形です。ここでの watch は「見る」ではなく「(子どもの)面倒を見る」という意味で使われています。for you を付けると「あなたの代わりに」という気持ちがはっきりします。会話では Do you を省いた Want me to ~? の形が使われることもあります。

申し出を受けたロスの That’s what I was gonna ask. は「ちょうどそれを頼もうと思っていた」と、申し出を喜んで受ける返事です。そこへレイチェルが What about me?(私は?)と名乗り出ます。What about ~? は「〜はどう?」と候補を挙げるときにも使われる形で、ここでは自分を候補に挙げています。ロスは You want to watch Ben? と聞き返してから That would be great! と受け入れます。最後の一文は、レイチェルに向けた冗談まじりの言い方になっています。

「Can I get a napkin too?」とものを頼む

場面は前後しますが、カフェのセントラルパークでは、ロスがガンターにナプキンを頼んでいます。

Ross: Um, can I get a napkin too?
(あの、ナプキンももらえるかな?)
Gunther: Oh, like you don’t already have everything.
(ああ、もう何でも持ってるくせに。)
Friends Season3 Episode8(The One with the Giant Poking Device)

Can I get ~? は「〜をもらえますか?」と、店などで注文やお願いをするときに使われることの多い聞き方です。主語が I なので、動くのは店員ではなく「自分が受け取る」という言い方になっています。too を足すことで、すでに受け取ったものに加えての頼みごとだと分かります。Could I get ~? にすると、少していねいな響きになると説明されることがよくあります。

ガンターの返事の like ~ は、「まるで〜じゃないみたいに」と相手の言葉に皮肉で返すときに使われます。like you don’t already have everything は「もう全部持ってるじゃないか」という意味の皮肉になり、ナプキンを断っているわけではありません。

申し出の Do you want me to ~? と比べると、Can I ~? は「自分が何かをしてもいいか」「自分が何かをもらえるか」をたずねる質問です。仮に Do you want me to get a napkin? と言えば、「自分がナプキンを取ってこようか」という申し出に変わります。誰のために誰が動くのかを意識すると、二つの使い分けが見えてきます。

「Can I use your phone」と許可を求める

場面がモニカとレイチェルの部屋に移り、やってきたフィービーが二人に頼みごとをします。

Phoebe: Can I use your phone to call everyone I know?
(電話を借りてもいい?知り合い全員にかけたいの。)
Monica: Sure. We have no money. Go ahead.
(いいわよ。お金なんてないけどね。どうぞ。)
Friends Season3 Episode8(The One with the Giant Poking Device)

Can I use ~? は「〜を使ってもいい?」と許可を求める形で、ものを借りるときの基本の言い方です。to call everyone I know と目的を後ろに続けると、何のために借りたいのかが一度に伝わります。

モニカの Sure. と Go ahead. は、どちらも許可を出す返事です。Sure. で「いいよ」と受け、Go ahead. で「どうぞ使って」と相手に動くよう促します。Go ahead. は、許可だけでなく「お先にどうぞ」と順番を譲るときにも使われます。間の We have no money. は、電話代を気にしたような冗談として挟まれています。

形 動く人 返事の例(作中)
Do you want me to ~? 申し出る自分 That’s what I was gonna ask.
Can I get ~? 受け取る自分 (作中は皮肉で返されている)
Can I use ~? 借りる自分 Sure. Go ahead.

May I ~? にするとより改まった響きになると説明されることが多く、友達同士では Can I ~? が使われやすい形です。

まとめ|申し出と頼みごとの英語

Do you want me to ~ for you? で手伝いを申し出て、That’s what I was gonna ask で受ける形と、Can I get ~? Can I use ~? でものを頼み、Sure. Go ahead. で許可する形を見てきました。誰が動くかに目を向けると、似た二つの形を選び分けやすくなります。

仲間同士のやりとりを観ながら、返事の英語も重ねていきましょう。

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