「have a crush on」と「be attracted to」はどう違う?「好き」の気持ちを言い分ける英語|『フレンズ』S03E19で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「have a crush on」と「be attracted to」はどう違う?「好き」の気持ちを言い分ける英語|『フレンズ』S03E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第19話では、レイチェルが好意を打ち明けられ、モニカはデートの相手に惹かれないと話し、ジョーイは舞台の共演者への不満をこぼします。三つの場面をつなぐのは、相手を「好き」かどうかをめぐる言葉です。

日本語ではまとめて「好き」と言うところを、英語では have a crush on と be attracted to で言い分けることがあります。場面を追いながら、二つの違いを確かめていきます。

目次

「I’ve kind of had this crush on you」と好意を打ち明ける

カフェのセントラルパークで、レイチェルと買い物に出かけようとしていたマークは、出かける前に話があると切り出します。

Mark: You know, before we go, uh, there’s something I need to say. I’ve kind of had this, uh… This crush on you. But since you were with Ross, I didn’t do anything about it. Now that you’re not, I’d really like to ask you out sometime. So that’s what I’m doing now.
(あのさ、出かける前に、えっと、言わなきゃいけないことがあるんだ。なんていうか、その……君のことが気になってて。でも君はロスと付き合ってたから、何もしなかった。今はそうじゃないから、いつかぜひデートに誘いたいんだ。だから、今それをしてるところ。)
Friends Season3 Episode19(The One with the Tiny T-Shirt)

have a crush on ~ は「〜に好意を寄せている」「〜が気になっている」という意味で、まだ付き合っていない相手への片思いを言うときに使われることの多い表現です。マークは I’ve had this crush on you と現在完了形を使い、好意が前から続いていたことを伝えています。kind of や uh をはさみながら、少しずつ言葉にしていく話し方です。

続く文の since は「〜だったので」と理由を表します。do anything about it は「それについて何か行動する」で、否定文では「何もしなかった」という意味になります。now that ~ は「今は〜なので」と、状況が変わったことを示す言い方です。ロスと別れた今は、と前置きしたうえで、ask ~ out(〜をデートに誘う)を使った誘いの言葉が続きます。

最後の So that’s what I’m doing now. は、直前の言葉そのものが誘いになっていることを示す一言です。好意を打ち明ける crush と、行動に移す ask out が、一つの発言の中で順に出てきます。

「I’m not attracted to him at all」と惹かれるかどうかを話す

モニカがピートとのデートから部屋に戻ると、チャンドラー、フィービー、ロスが居ます。ロスにデートの感想を聞かれたモニカは、こう答えます。

Monica: He’s great. I mean, we have such a good time together. He’s so funny and so sweet. And I’m not attracted to him at all.
(彼は最高よ。だって、一緒にいるとすごく楽しいの。すごく面白くて、すごく優しい。で、全然惹かれないのよ。)
Friends Season3 Episode19(The One with the Tiny T-Shirt)

be attracted to ~ は「〜に惹かれる」「〜に魅力を感じる」という意味です。モニカはピートを funny(面白い)、sweet(優しい)とほめ、we have such a good time together(一緒にいるととても楽しい)とも口にします。そのうえで not attracted to him と続け、人として好ましいことと、恋愛の相手として惹かれることを分けて伝えています。not ~ at all は「まったく〜ない」と否定を強める形です。

この表現は、物語の登場人物どうしの関係にも使われます。ジョーイとケイトが出る舞台の稽古のあと、ケイトは演出家にこう尋ねます。

Kate: Well, I don’t understand why Adrianne’s attracted to Victor.
(あの、エイドリアンがどうしてヴィクターに惹かれるのか、分からないの。)
Friends Season3 Episode19(The One with the Tiny T-Shirt)

エイドリアンはケイトの役、ヴィクターはジョーイの役の名前です。ケイトの質問は、自分の役が相手役に惹かれる理由についてのものです。モニカも後の場面で、自分が惹かれる相手についてカフェで仲間に相談しており、この回では attracted to がほかの場面にも出てきます。

「I think somebody has a crush on somebody」と好意を指摘する

場面が変わり、チャンドラーとジョーイの部屋です。帰ってきたジョーイは、チャンドラーに聞かれて共演者のケイトへの不満を口にします。

Joey: God, I just… I hate her. I hate her with her ‘Oh, I’m so talented,’ and ‘Oh, I’m so pretty,’ and ‘Oh, I smell so good.’
(ったく、もう……あいつが大嫌いだ。「私って才能あるの」とか「私ってきれいなの」とか「私っていい匂いなの」とか、そういうあいつが大嫌いなんだよ。)
Chandler: I think somebody has a crush on somebody.
(誰かさんが誰かさんに気があるみたいだね。)
Friends Season3 Episode19(The One with the Tiny T-Shirt)

ジョーイが I hate her と繰り返すのを聞いて、チャンドラーは somebody を二度使い、名前を出さずに「誰かさんが誰かさんに気がある」と言います。somebody は本来「誰か」という意味ですが、ここで誰を指しているのかは、続くやりとりではっきりします。マークの場面では本人が自分の好意を打ち明けていましたが、ここでの crush は、周りが本人の好意を指摘する形で使われています。

チャンドラーはさらに、誰のことかをはっきりさせます。

Chandler: I’m talking about you, you big, big freak.
(お前のことを言ってるんだよ、この大変人。)
Joey: Oh. You’re out of your mind.
(ああ。お前、頭おかしいんじゃねえの。)
Friends Season3 Episode19(The One with the Tiny T-Shirt)

I’m talking about you. は「お前の話をしている」と、話題の対象を示す一言です。ジョーイの You’re out of your mind. は「頭がどうかしている」という意味で、相手の言い分を強く打ち消すときに使われます。crush をめぐっては、本人が打ち明ける場面と、周りに指摘された本人が打ち消す場面の両方が、この回に描かれています。

まとめ|crush と attracted to で「好き」を言い分ける

have a crush on は打ち明けたり指摘したりする「気になる」気持ち、be attracted to は恋愛の相手として「惹かれる」かどうかを表す言い方でした。人柄をほめながら not attracted to と分けて言えると、気持ちを細かく伝えられます。

次回も『フレンズ』の場面を観ながら、英語の言い分けを一緒に見ていきましょう。

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