「Say, it’s a blind date」もしもの場面を仮定して、自分がどう見えるか聞く英語|『フレンズ』S03E25で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「Say, it's a blind date」もしもの場面を仮定して、自分がどう見えるか聞く英語|『フレンズ』S03E25で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第25話では、仲間たちが週末に海辺の家へ出かけます。出発の前、フィービーの到着を待つあいだに、チャンドラーとモニカが冗談まじりのやりとりを交わします。

自分が相手にどう見えているのかは、正面から聞きにくいものです。笑われた理由を聞く一言、「仮に〜だとしたら」と場面を置く言い方、やり直しを申し出る一言を、3つの場面から順に見ていきます。

目次

「Why is that so funny?」と笑われたわけを聞く

カフェのセントラルパークの前で、チャンドラーとモニカはフィービーの到着を待っています。また恋人ができる気がしないとこぼすモニカに、チャンドラーは冗談で応じます。そのあとに「いざとなったら自分が恋人になる」という一言が出て、モニカは笑い出します。

Monica: Yeah, right.
(はいはい。)
Chandler: Why is that so funny?
(何がそんなにおかしいんだ?)
Monica: You made a joke, right? So I laughed.
(冗談を言ったんでしょ? だから笑ったの。)
Chandler: A little too hard.
(ちょっと激しすぎだ。)
Friends Season3 Episode25(The One at the Beach)

モニカの Yeah, right. は、言葉の形は同意でも、ここでは相手の言葉を本気にしていない返事として使われています。チャンドラーの Why is that so funny? は「それの何がそんなにおかしいのか」と、笑われた理由を正面から聞く一文です。funny は「面白い」のほか「おかしい」の意味もあり、ここでは後者に近い意味で使われています。

モニカは You made a joke, right? と、文末の right? で「そうでしょ?」と確かめてから、So I laughed. で理由を示します。冗談を言ったのはそっちだから笑った、という筋の通し方です。これに対するチャンドラーの A little too hard. は、動詞を省いて「(笑い方が)ちょっと激しすぎる」と言い返す形です。laugh hard で「大笑いする」を表すため、too hard で「笑いすぎ」を伝えられます。主語と動詞を省いても、直前の laughed を受けているので意味が通ります。

「Say, it’s a blind date」と仮の場面を置いて聞く

続いて、自分は恋人候補にならないのかという問いが出ます。この「いざとなったら」と「恋人候補」の言い回しは、同じ話のフレーズ記事 worst comes to worst と boyfriend material で扱っています。モニカの答えと、チャンドラーの続きです。

Monica: No. You’re Chandler. You know… Chandler.
(ううん。あなたはチャンドラーだもの。ほら……チャンドラーでしょ。)
Chandler: Okay, so we’ve established my name and hit me. But theoretically, say, we weren’t friends. Say, it’s a blind date, I show up at your door and I’m, like, uh “Hey, nice to meet you. Hey…”
(よし、俺の名前の確認と、俺を叩くのは済んだな。でも理論上さ、仮に俺たちが友達じゃないとしよう。仮にブラインドデートで、俺が君の玄関に現れて、こんな感じだ。「やあ、はじめまして。やあ……」)
Monica: I’d probably be scared of the guy
(たぶん、その人のことが怖くなるわね)
Friends Season3 Episode25(The One at the Beach)

theoretically は「理論上は」「仮の話として」という前置きです。続く say は「言う」ではなく「仮に〜だとしよう」と場面を設定する使い方で、Let’s say ~ に近い働きをします。we weren’t friends が過去形なのは、実際には友達である事実と違う仮定だからです。一方の Say, it’s a blind date は現在形で、想像の場面を目の前に置くように話しています。blind date は、知人の紹介などで面識のない相手と会うデートを指します。

モニカの I’d probably ~ は、仮定への答えに would を使い、probably で「たぶん」とぼかす形です。チャンドラーはあいさつの部分を低い作り声で演じていて、モニカの答えはその声の男なら怖い、という反応です。仮定の質問には仮定の形で答える、という組み立てが一往復で見られます。

「Let me try it again」とやり直しを申し出る

場面がビーチハウスに移り、チャンドラーはデートの迎えを演じて、ドアをノックします。モニカがドアを開けると、低い声のあいさつが始まります。

Chandler: Hi there.
(やあ。)
Monica: That’s that weird voice again.
(またその変な声。)
Chandler: Okay, okay. Let me try it again. You’re going to want to date this next guy, I swear.
(分かった、分かった。もう一回やらせてくれ。次の男とはきっとデートしたくなる、誓うよ。)
Friends Season3 Episode25(The One at the Beach)

モニカの That’s that weird voice again. の最初の that は「それは」、二つ目の that は「例の」に近い意味で、前に聞いた声だと指しています。again を添えると「また出た」というニュアンスになります。

チャンドラーの Let me try it again. は、相手の許可を求める形でやり直しを申し出るときに使われることの多い言い方です。続く You’re going to want to ~ は「(きっと)〜したくなるはず」と相手の反応を予告する形で、最後の I swear で「本当だよ」と請け合っています。this next guy と、自分を別の人物のように呼んでいるのは、デートの迎えを演じ直すという設定の中の言葉だからです。仮の場面を置いて相手の受け止め方を聞き、だめならやり直すという流れが、ここでも続いています。

まとめ|仮の場面を置いて聞く英語

Why is that so funny? で笑われた理由を聞き、theoretically と say で仮の場面を置き、I’d probably ~ で仮定に答え、Let me try it again でやり直す流れを見てきました。聞きにくいことも、場面を一つ置くと言葉にしやすくなります。

チャンドラーとモニカのやりとりを観ていると、仮定を使って相手の受け止め方を聞く英語の運びが見えてきます。

このエピソードのほかの場面の英語は、同じ回のコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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