新しい帽子を友達にからかわれたら、英語で何と言い返す?|『フレンズ』S03E25で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 新しい帽子を友達にからかわれたら、英語で何と言い返す?|『フレンズ』S03E25で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第25話では、仲間たちが週末に海辺の家へ出かけます。出発前、カフェのセントラルパークの前に集まった一同のところへ、大きな帽子をかぶったレイチェルがやって来ます。

身につけているものを友達に冷やかされたとき、英語ではどう切り返すのか。冷やかしと質問の言い方、からかわれた側の言い返し、形勢が変わったときの一言を、順に見ていきます。

目次

「Seriously, where did you get the hat?」と冷やかし、聞く

チャンドラー、モニカ、ジョーイ、フィービー、ロスがそろったところへ、レイチェルがやって来ます。帽子に最初に触れるのはジョーイです。

Joey: Hey, check out the hat.
(おい、その帽子見てみろよ。)
Chandler: Wait a minute. I know that hat.
(待てよ。その帽子、知ってるぞ。)
Friends Season3 Episode25(The One at the Beach)

check out ~ は「〜を見てみて」と、目を引くものに周りの注意を向ける句動詞です。チャンドラーの I know that hat. は「その帽子を知っている」という冗談の入り口で、このあと帽子をネタにした冗談を重ねます。それを受けて、モニカが質問をします。

Monica: Seriously, where did you get the hat?
(真面目な話、その帽子どこで手に入れたの?)
Rachel: Ross gave it to me.
(ロスがくれたの。)
Ross: I think she looks good.
(似合ってると思うけどな。)
Chandler: He buy it for you or… or win it for you?
(そいつは買ってくれたのか、それとも……勝ち取ってくれたのか?)
Friends Season3 Episode25(The One at the Beach)

モニカの Seriously は、直前の冗談を受けて「冗談はさておき」と話を切り替える一語です。where did you get ~? の get は「手に入れる」で、買ったのかもらったのかを問わずに入手先を聞けます。レイチェルは Ross gave it to me. と、店の名前ではなく、くれた人の名前で答えています。

チャンドラーの He buy it for you は、文頭の Did を省いたくだけた疑問文です。buy と win(勝って手に入れる)を or で並べ、「買ったものなのか、それとも何かの勝負で取ってきたものなのか」と選択肢を出してからかっています。選択肢を並べる問いは、答えを求めるというより、相手に反応させるための言い方として働いています。

「Well, excuse me」と言い返す

冷やかしが続いたところで、レイチェルが一同に向かって言い返します。フィービーも一言を重ねます。

Rachel: Well, excuse me, my fashion-impaired friends. I’m here to tell you that hats were back.
(あら、失礼。ファッションが分からないお友達のみなさん。言っておくけど、帽子はもう復活してたのよ。)
Phoebe: And this time they’ve ganged up and formed one giant superhat.
(しかも今回は帽子たちが団結して、一つの巨大なスーパー帽子になったのね。)
Friends Season3 Episode25(The One at the Beach)

Well, excuse me は、謝っているのではなく「あら、失礼しました」と皮肉を込めて言い返す使い方です。excuse me が謝罪や呼びかけ以外にも使われる例として、ここでは前後の流れから、反撃の一言だと分かります。

fashion-impaired は、「〜に支障がある」という意味の -impaired をくっつけて「ファッションが分からない」と言う、冗談めかした言い方です。I’m here to tell you that ~ は「言わせてもらうと〜」と、これから断言する内容に前置きを付ける形です。be back は、流行などが「戻ってきた」「復活した」の意味で使われます。

フィービーの gang up は「集団でまとまる」という句動詞で、gang up on ~ の形で「寄ってたかって〜を攻める」の意味で使われることも多い表現です。ここでは大きな帽子を、帽子が集まってできた巨大な帽子に見立てた冗談になっています。言い返しのあとに別の人が冗談を重ねるので、からかいはまだ続いている形です。

「Now everybody wants to be under the hat」と形勢を返す

場面が海辺に移ると、外は激しい雨です。チャンドラーとモニカがレイチェルの帽子の下に入っていて、レイチェルはこう言います。

Rachel: Now everybody wants to be under the hat.
(今になって、みんな帽子の下に入りたがるのね。)
Friends Season3 Episode25(The One at the Beach)

文頭の Now は「今」というより、「さっきまでとは違って、今になって」という対比を表しています。everybody wants to ~ は「みんな〜したがる」で、さっきまでからかっていた側が、いまは帽子の世話になっている状況を一文で指摘しています。

この一言には、言い返しの言葉そのものよりも、状況の変化を指摘する組み立てが見えます。Now everybody wants to come.(今になってみんな来たがる)のように、Now everybody wants to ~ の後ろを入れ替えれば、ほかの場面にも応用できます。

さっきまでの冷やかしを直接は責めず、Now の一語で前の場面と結びつけている点に注目すると、帽子をめぐる3つの場面が一続きの流れとして見えてきます。からかわれた側の返しとして、Well, excuse me の切り返しと、この一言の二つの型が並んでいます。

まとめ|からかわれたときの言い返しの英語

Seriously, where did you get ~? の質問、Well, excuse me と I’m here to tell you の言い返し、Now everybody wants to ~ で形勢を返す一言を見てきました。返し方の型が分かると、からかいの場面も会話として追いやすくなります。

帽子をめぐる短いやりとりの中にも、仲間同士の軽口の英語がつまっています。

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