上司と友達の仲を取り持って、両方からデートの感想を聞く英語|『フレンズ』S03E20で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 上司と友達の仲を取り持って、両方からデートの感想を聞く英語|『フレンズ』S03E20で学ぶ英会話

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『フレンズ』シーズン3第20話では、レイチェルの職場の上司ジョアンナがチャンドラーのことを尋ね、レイチェルが二人の仲を取り持ちます。頼まれる場面、チャンドラーに打診する場面、デートのあとにそれぞれから話を聞く場面が、順に描かれます。

紹介する側は、二人の両方から話を聞く立場になります。打診の切り出し方と感想の聞き方を、3つの場面に分けて見ていきます。

目次

「I’ll ask him for you」と仲を取り持つ役を申し出る

レイチェルのオフィスで、レイチェルはチャンドラーを上司のジョアンナに紹介します。チャンドラーが冗談を言って帰ったあと、ジョアンナがレイチェルに尋ねます。

Joanna: So, uh, what’s wrong with him?
(で、えっと、彼ってどこか変なの?)
Rachel: Oh, nothing. He’s just goofy like that. I actually hardly notice it anymore.
(ああ、何でもないの。ああいうおどけた人なのよ。私なんてもうほとんど気にならないし。)
Joanna: Oh, no, no, no. I mean, is he… married or involved with anyone?
(ああ、違う違う。つまりね、彼って……結婚してるとか、誰かと付き合ってるとか?)
Rachel: No, no. He’s not married or involved. With anyone.
(ううん、ううん。結婚もしてないし、付き合ってもいない。誰とも。)
Friends Season3 Episode20(The One with the Dollhouse)

ジョアンナの What’s wrong with him? は、文字どおりには「彼はどこがおかしいの?」という問いです。レイチェルの答えは、チャンドラーのおどけた話しぶりを説明するものです。goofy は「おどけた」「ひょうきんな」、hardly notice it anymore は「もうほとんど気にならない」という意味です。

ジョアンナは I mean で言い直し、聞きたかったのが独身かどうかだったと分かります。involved with anyone は「誰かと交際している」で、married or involved と並べると「結婚しているか、付き合っている人がいるか」をまとめて聞けます。レイチェルは同じ語を繰り返して打ち消し、最後に With anyone. を付け足します。

ジョアンナがいったん話を取り下げると、レイチェルのほうから申し出ます。

Joanna: Actually, you know what? Forget it.
(やっぱりね、いいわ。忘れて。)
Rachel: I’ll ask him for you if you want me to.
(よかったら、私が代わりに聞いてみるけど。)
Friends Season3 Episode20(The One with the Dollhouse)

Forget it. は、自分で持ち出した話を「やっぱりいい」と引っ込めるときの一言です。レイチェルの for you は「あなたの代わりに」で、末尾の if you want me to は to のあとの ask him が省かれた形です。「そうしてほしければ」と、決めるのを相手に預ける組み立てになっています。

「How did it go? Tell me everything.」と打診し、感想を聞く

場面がモニカとレイチェルの部屋に移り、レイチェルはチャンドラーに、ジョアンナがチャンドラーのことをあれこれ聞いてきたと伝えます。興味があるかと尋ねるレイチェルに、チャンドラーは会ったときの印象を挙げて、引き受けると答えます。

デートのあと、二人の部屋に入ってきたチャンドラーに、レイチェルが声をかけます。

Rachel: Okay, how did it go? Tell me everything.
(で、どうだった?全部聞かせて。)
Chandler: Well, the movie was great. The dinner was great. And there’s nothing like a cool, crisp New York evening.
(まあ、映画はよかったよ。夕食もよかった。それに、ひんやり澄んだニューヨークの夜に勝るものはないよね。)
Friends Season3 Episode20(The One with the Dollhouse)

How did it go? は、出来事がどうだったかを聞く問いです。Tell me everything. を続けると、細かい話まで全部聞かせてほしいと求める形になります。

チャンドラーは映画と夕食を great と並べ、there’s nothing like ~(〜に勝るものはない)で夜の街までほめます。cool, crisp は「ひんやりして、空気が澄んだ」という意味で、二つの形容詞を重ねて夜の空気を言い表しています。

レイチェルが相づちを打つと、チャンドラーはこう続けます。

Chandler: Of course, I didn’t get to enjoy any of that because Joanna’s such a big, dull dud.
(もちろん、そのどれも楽しめなかったけどね。ジョアンナがとんでもなく退屈な人だから。)
Friends Season3 Episode20(The One with the Dollhouse)

Of course, ~ のひと言で、話の向きが変わります。get to ~ は「〜する機会がある」で、否定にすると「〜できなかった」です。よかった点を先に挙げ、because のあとで楽しめなかった理由を明かす順番です。dull は「退屈な」、dud は「期待外れのもの・人」を指すくだけた語です。

「Doesn’t he have a good heart?」もう一方から聞く感想

場面がレイチェルのオフィスに移り、今度はジョアンナが同じデートについてレイチェルに話します。ジョアンナはチャンドラーをすばらしいとほめ、迎えに来てもらってドアを開けたときから気が合ったと話したうえで、こう続けます。

Joanna: And he’s got such a good heart. Doesn’t he have a good heart?
(それに、すごく優しい人なの。優しいと思わない?)
Friends Season3 Episode20(The One with the Dollhouse)

he’s got は he has と同じ意味のくだけた形で、have a good heart は「心が優しい」です。Doesn’t he have a good heart? と否定疑問で重ねると、「そう思わない?」と相手に同意を求める問いかけになります。同じ内容をまず言い切り、次に問いの形で繰り返す組み立てです。

このあとジョアンナは、チャンドラーが電話すると言っていたので、かかってきたらそのまま取り次いでほしいとレイチェルに頼みます。

チャンドラーの such a big, dull dud と、ジョアンナの such a good heart は、どちらも such a + 形容詞 + 名詞 で「とても〜な…」と強める形です。同じ形を使いながら、中身は正反対です。仲を取り持ったレイチェルは、同じデートについて食い違う二つの感想を、両方から聞いたことになります。

まとめ|仲を取り持つ側が交わす英語

I mean での言い直し、I’ll ask him for you の申し出、How did it go? Tell me everything. の問いかけを、場面の順に見てきました。dull dud と such a good heart の対比からは、同じ出来事への感想の食い違いが分かります。

レイチェルの立場で場面を追うと、二人の話を聞き比べる英語が見えてきます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の別の場面の英語を取り上げています。

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