海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン3第6話では、3年前の回想として、チャンドラーが新しいルームメイトを探していた頃の様子が描かれます。候補と会う予定の話から、部屋での面接、思わぬ人物の割り込みまで、ルームメイト探しの場面が続きます。
面接される側から「何か聞かないの?」と促される場面は、英語では返し方に迷いやすいところです。予定を尋ねる一言、相手の仕事を聞く質問、短い文を重ねる自己紹介を順に見ていきます。
「How many more do you have tomorrow?」面接の予定と相手を知る質問
3年前の回想で、モニカの部屋に来たチャンドラーは、ルームメイトがどうしても見つからないと嘆き、これまでに会った候補を冗談まじりに並べます。ロスがこの先の予定を尋ねると、チャンドラーはこう答えます。
Ross: So how many more do you have tomorrow?
(で、明日はあと何人と会うんだ?)
Chandler: Two. This photographer who seemed really dull And this actor guy, who I’m not sure about Because, uh, when he called and I answered the phone “Chandler Bing” he said, “Whoa! Short message.”
(2人。すごく退屈そうな写真家と、ちょっと迷ってる俳優の男。だってさ、電話に出て俺が「チャンドラー・ビング」って名乗ったら、そいつ「おっと! 短いメッセージだな」って言ったんだよ。)
Friends Season3 Episode6(The One With the Flashback)
How many more ~? は「あと何人(いくつ)?」と残りの数を聞く形です。more を入れることで、すでに何人か会ったうえでの「残り」を尋ねる意味になります。チャンドラーは Two. と数だけで答えてから、this photographer who ~ と this actor guy, who ~ で二人を紹介しています。この this は「ある」「例の」のように、話し手の頭にある人物を話に持ち出すくだけた使い方です。who のあとに一言ずつ印象を添えて、候補の違いを短く伝えています。
回想の場面が移り、チャンドラーの部屋でルームメイト候補との面接が始まります。相手は写真家のエリックです。
Chandler: So, uh, Eric… what kind of photography do you do?
(で、えっと、エリック……どんな写真を撮ってるの?)
Eric: Oh, mostly fashion. So there may be models here from time to time.
(ああ、主にファッションだね。だから、ときどきここにモデルが来るかもしれない。)
Friends Season3 Episode6(The One With the Flashback)
What kind of ~ do you do? は、相手の仕事や活動の中身を具体的に聞く質問です。エリックは mostly(主に)で答え、from time to time(ときどき)で、一緒に住んだ場合に起こりうることを付け加えています。仕事の質問が、そのまま暮らしの話につながっている流れです。
「Don’t you want to ask me any questions?」と言われたら
次の面接の相手はジョーイです。チャンドラーは部屋を次々に指さして案内を済ませると、すぐに帰ってもらおうとします。
Chandler: Bedroom, bathroom, living room This right here’s the kitchen And, uh, thanks for coming by. Bye-bye.
(寝室、バスルーム、リビング、ここがキッチン。で、えーと、来てくれてありがとう。じゃあね。)
Joey: Don’t you, uh, don’t you want to ask me any questions?
(なあ、えっと、俺に何か質問しないの?)
Chandler: What’s up?
(調子どう?)
Joey: Well, uh, I’m an actor. I’m fairly neat. I, uh, I got my own TV.
(えっと、俺は役者で、わりときれい好き。あと、その、自分のテレビも持ってる。)
Friends Season3 Episode6(The One With the Flashback)
thanks for coming by は「立ち寄ってくれてありがとう」と、訪ねてきた相手を見送るときの言い方です。ジョーイの Don’t you want to ask me any questions? は否定疑問文で、「普通は何か聞くものじゃないの?」という意外さを含んだ促しになっています。
これに対するチャンドラーの What’s up? は「調子はどう?」というあいさつで、面接の質問としては中身がありません。そこでジョーイは自分から、I’m an actor.(役者です)、I’m fairly neat.(わりときれい好き)、I got my own TV.(自分のテレビがある)と、短い文を重ねて自分を売り込みます。fairly は「かなり」「わりと」の意味で、言い切りを少しやわらげる働きです。前の場面でチャンドラーが挙げた候補にも、俳優の男性がいました。
実際に同じように促されたら、Sure. Tell me a little about yourself. のように、相手に話してもらう形で返すと、会話を進めやすくなります。このあと廊下に出たチャンドラーは、ジョーイの名前を言い間違えて送り出します。
「He told me in person」言い張る相手と、立ち去った相手
場面が移り、エリックが引っ越してくるところに、当時モニカとフィービーが住んでいた部屋の階下の住人、ヘックルスが居合わせます。直前には、上の部屋がうるさいと苦情を言いに来て、フィービーに追い返されていました。
Eric: I’m going to be Chandler’s new roommate.
(僕はチャンドラーの新しいルームメイトになるんです。)
Mr. Heckles: I’m Chandler’s new roommate.
(私がチャンドラーの新しいルームメイトだ。)
Eric: I don’t think so.
(それは違うと思いますけど。)
Mr. Heckles: I could be Chandler’s new roommate.
(チャンドラーの新しいルームメイトになることだってできる。)
Eric: But he told me over the phone…
(でも、彼は電話で僕に……)
Mr. Heckles: He told me in person.
(私には直接言った。)
Eric: Oh. That’s weird.
(ああ、それは変ですね。)
Mr. Heckles: Well, I’m going to, uh, go into my new apartment now.
(さて、では、私の新しい部屋に入るとしよう。)
Friends Season3 Episode6(The One With the Flashback)
ヘックルスの I could be ~ は「〜になることもできる」と可能性を述べる形で、断定から一歩引いた言い方に変えつつ主張は崩さないところが笑いになっています。over the phone(電話で)と in person(直接会って)は対になる言い方で、どちらで伝えられたかを比べる場面で使えます。エリックはこのあと立ち去ります。
場面が移り、ジョーイが荷物を運び込んでいる廊下で、モニカにお礼を言われたチャンドラーはこう返します。
Chandler: Oh, don’t thank me. Thank the jerk that never showed up.
(いや、俺に礼を言うなよ。来なかったあのバカ野郎に礼を言ってくれ。)
Friends Season3 Episode6(The One With the Flashback)
don’t thank me. Thank ~ は、お礼を受け流して別の人に向ける言い方です。show up は「(約束の場に)現れる」という意味で、never showed up で「一度も来なかった」となります。
まとめ|ルームメイト候補と話すときの英語
How many more ~? で予定を聞き、What kind of ~ do you do? で相手の仕事を尋ね、I’m an actor. I’m fairly neat. のような短い文で自分を伝える流れを見てきました。面接の場面で、聞く側と聞かれる側の両方の言い方がそろいます。
3年前の回想の中のチャンドラーの面接を観ながら、相手を知るための質問を英語で組み立ててみるのも一つの楽しみ方です。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の英語を場面ごとに扱っています。


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