「You started this, you will finish it.」手を広げすぎた友達に最後までやってもらう英語|『フレンズ』S03E05で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「You started this, you will finish it.」手を広げすぎた友達に最後までやってもらう英語|『フレンズ』S03E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第5話では、ジョーイが自分の部屋で大きな家具を作り始め、さらにモニカの部屋の浴室の床にまで手を出します。小さな思いつきが、二つの部屋を巻き込む大仕事になっていきます。

家具づくりを始めた友達とのやりとりには、言い返しや止める言葉が多く出てきます。計画をふくらませる言い方から、「最後までやって」と念を押す一言まで、順に見ていきます。

目次

「It’s a one-day job, max」計画がふくらむときの英語

チャンドラーが部屋に帰ってくると、ジョーイとチャンドラーの部屋には木材が散らばっています。ジョーイがそのわけを説明します。

Joey: You know how we’re always saying we need a place for the mail.
(ほら、郵便物を置く場所が要るって、いつも言ってるだろ。)
Chandler: Yeah?
(ああ。)
Joey: Well, I started building one. But then, I decided to take it to the next step.
(で、作り始めたんだよ。でも途中で、もう一段上を目指すことにしたんだ。)
Chandler: You’re building a post office?
(郵便局でも建てる気か?)
Joey: No, an entertainment unit with a mail cubby built right in.
(違うよ、郵便物の仕切りが組み込まれたテレビ台だ。)
Joey: It’s a one-day job, max.
(1日仕事さ、長くてもな。)
Friends Season3 Episode5(The One with Frank Jr.)

You know how ~ は「ほら、〜でしょ」と、相手も知っている話を持ち出す前置きです。take it to the next step は「もう一段階先へ進める」という意味で、ここでは郵便の置き場を、テレビ台を兼ねた大きな家具へ広げたことを指しています。チャンドラーの「郵便局でも作るのか」は、話が大きくなったことへの冗談の返しです。

It’s a one-day job, max. の max は、文の最後に置いて「最大でも」「長くても」と上限を示す使い方です。見積もりを軽く言い切る表現で、このあとの展開を考えると、作業の見通しの甘さを示す一言にもなっています。

作業が進むと、壁に穴を開ける作業をめぐって、チャンドラーが部屋から出てきて言い合いになります。

Joey: Calm down. Do you want this unit or not?
(落ち着けって。このテレビ台、要るのか、要らないのか?)
Chandler: I do not want this unit.
(こんなテレビ台、要らない。)
Joey: Well, you should have told me that before. I’m not a mind reader.
(なら、先に言っといてくれよ。俺は人の心なんか読めないんだから。)
Friends Season3 Episode5(The One with Frank Jr.)

Do you want ~ or not? は、どちらかはっきりさせるよう迫る聞き方です。ジョーイの you should have told me that before は「それなら前に言ってくれればよかった」と、相手が言わなかったことを指摘する形です。続く I’m not a mind reader. は「心は読めない」、つまり言われなければ分からないという言い返しです。

「I can’t leave it」途中でやめようとする相手を止める

ジョーイはモニカとレイチェルの部屋へ行き、金物店でタイルが特売だったと伝えます。モニカがうちの浴室の床のどこが悪いのかと聞くと、ジョーイは古くてくすんでいるだけだと答えます。二人で浴室へ行き、洗濯かごをどけると、タイルのもとの色が見えます。ジョーイが床のタイルをはがそうとして、少ししかはがれなかったあとのやりとりです。

Joey: It’d take forever to pry this up. You should uh… you should just leave it.
(これをはがすなんて、いつまでかかるか分かんないぞ。その……このままにしときなよ。)
Monica: I can’t leave it. You gouged a hole in my dingy floor.
(このままになんてできないわよ。うちのくすんだ床に穴を開けたでしょ。)
Friends Season3 Episode5(The One with Frank Jr.)

It’d take forever to ~ は「〜するには永遠にかかる」と、手間の大きさを大げさに言う形です。そこから You should just leave it. と、手を引く提案につなげています。just が入ることで「そのままにしておけばいい」と、簡単な解決のように聞かせる響きになります。

これに対するモニカの I can’t leave it. は、同じ leave it を使って提案をそのまま打ち返す一言です。さらに You gouged a hole in my dingy floor. と、相手がすでにしたことを挙げて、やめられない理由を示します。dingy(くすんだ、薄汚れた)は、少し前にジョーイが床を言い表すのに使った語で、モニカはその語をそのまま使って言い返しています。

相手の提案と同じ語で断っているので、短くても意図がはっきりしています。言い争いの場面で、自分の立場を崩さないときの返しとして覚えておくと使いどころがあります。

「You started this, you will finish it」と念を押し、仕上がりに言い返す

場面はモニカとレイチェルの部屋に移り、チャンドラーがジョーイを探しに来ます。浴室からジョーイの声が聞こえ、話が進みます。

Joey: Hey, somebody want to hand me one of those tiles?
(おーい、誰かそのタイル1枚取ってくれない?)
Chandler: What’s going on?
(どうなってるんだ?)
Monica: He’s re-tiling my floor.
(うちの床のタイルを張り替えてくれてるの。)
Chandler: Yo! Spackle boy.
(おい! パテ職人。)
Chandler: Get up.
(立てよ。)
Monica: Ah-ah! You started this, you will finish it.
(だめ! 始めたんだから、最後までやってもらうわよ。)
Chandler: He started mine first.
(俺のほうが先に始めてもらってたんだぞ。)
Friends Season3 Episode5(The One with Frank Jr.)

モニカの You started this, you will finish it. は、浴室のジョーイに「立てよ」と言うチャンドラーに割って入る一言です。will は未来の予想ではなく、「最後まで終わらせること」と相手に求める強い言い方として使われています。チャンドラーの He started mine first. は、mine(俺の家具)を先に始めたのはジョーイだと、順番を持ち出して言い返す形です。

床の張り替えは仕上がり、そのあと全員で家具を持ち上げて据えると、二人の寝室のドアの一部がふさがります。「でかいな」と言うジョーイに、チャンドラーは「でかすぎてドアが小さく見える」と返します。続きのやりとりです。

Joey: Maybe my ruler’s wrong.
(俺の定規が間違ってるのかもな。)
Phoebe: Maybe all the rulers are wrong.
(定規が全部間違ってるのかもね。)
Joey: Look, it’s not that bad. So what? It blocks a little of your door a little of my door.
(なあ、そこまでひどくないって。だから何だよ? お前のドアがちょっと、俺のドアがちょっとふさがるだけだろ。)
Chandler: Yeah, you know what? I got a better idea. How about it blocks none of my door and a lot of your door?
(そうだな、いい考えがある。俺のドアは全然ふさがなくて、お前のドアをたっぷりふさぐってのはどうだ?)
Friends Season3 Episode5(The One with Frank Jr.)

It’s not that bad. は「そこまでひどくない」と失敗を小さく見せる言い方で、So what? で「だから何?」と開き直っています。チャンドラーは I got a better idea. How about ~? と提案の形を借り、皮肉で切り返しています。

まとめ|手を広げた友達とやりとりする英語

take it to the next step で計画を広げ、You should just leave it で手を引こうとする相手に、I can’t leave it や You started this, you will finish it で応じる流れを見てきました。同じ語で打ち返す返しも、日常の言い合いで役立ちます。

ジョーイの大仕事をめぐる仲間たちの言葉から、始めたことをめぐる英語の幅が伝わってきます。

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