「早く支度して」と急かされたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S03E02で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「早く支度して」と急かされたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S03E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第2話は、ロスが博物館のパーティーでスピーチをする夜の話です。出発の時刻が迫るのに仲間たちの支度は進まず、ロスは残り時間を何度も口にして全員を急かします。

急かす側の言い方と、急かされた側のかわし方は、待ち合わせや出発前の会話でそのまま使える組み合わせです。時刻の伝え方、「あと少し」の返し方、結末の一言までを順に見ていきます。

目次

出発時刻と残り時間を告げて急かす英語

タキシード姿のロスが部屋に入ってくると、チャンドラーとジョーイはまだ着替えていません。理由を聞かれて「まだ30分ある」と答えたジョーイに、ロスはこう返します。

Ross: That was four minutes ago. We have to be out the door at 20 to 8:00.
(それは4分前の話だろ。8時20分前には出なきゃいけないんだ。)
Joey: Relax, we’ll be ready. It takes us two minutes to get dressed.
(落ち着けって。間に合うよ。着替えなんて2分で済むんだから。)
Ross: I’d feel better if you got dressed now.
(今着替えてくれたほうが、俺は安心なんだけど。)
Friends Season3 Episode2(The One Where No One’s Ready)

be out the door は「ドアの外に出ている」、つまり「家を出る」「出発する」という意味です。20 to 8:00 は「twenty to eight」と読み、8時の20分前、7時40分を指します。to を使った「〜分前」の言い方は、出発時刻を告げる場面と相性のよい形です。

ジョーイの It takes us two minutes to get dressed. は、It takes 人 時間 to 〜(人が〜するのに時間がかかる)の形で、「2分あれば済む」と所要時間を短く見積もって相手をなだめる返しです。前に置いた Relax, we’ll be ready. で「落ち着いて、間に合うから」と先に安心させています。

ロスの I’d feel better if you got dressed now. は、命令文で「着替えろ」と言わずに、「今着替えてくれたら気が楽になる」と自分の気持ちを理由に頼む言い方です。それでも二人はすぐには動きません。このあともロスは we have 19 minutes と残り時間を数え、チャンドラーから順に着替えに行かせる段取りまで口にします。

「I just have to get dressed」と「あと少し」でかわす

ロスは次に、浴室から出てきたレイチェルに支度の具合を確かめます。

Ross: So you’re pretty close, huh? Makeup’s on. Hair’s done.
(で、もうほとんど準備できてるんだよな?メイクもしたし、髪もできてる。)
Rachel: I just have to get dressed.
(あとは服を着るだけ。)
Ross: And that takes, what? Just six or seven minutes?
(で、それって何分?6、7分ってとこ?)
Rachel: Yeah. Once I figure out what I’m wearing.
(うん。何を着るか決まればね。)
Friends Season3 Episode2(The One Where No One’s Ready)

pretty close は「かなり近い」、ここでは「支度がほぼ終わっている」という意味で使われています。レイチェルの I just have to 〜 は「あとは〜するだけ」と、残りの作業が少ないことを伝える返しで、急かされたときに使える一言です。

ロスの And that takes, what? は、相手の言葉を受けて「それって、どれくらいかかるの?」と見積もりを確かめる問いです。what を文の途中に挟むことで、答えを相手に言わせる形になっています。

最後の Once I figure out what I’m wearing. の once は「いったん〜すれば」「〜さえすれば」という接続詞です。「6、7分」に同意したあとで条件を付け足しているため、見積もりの前提そのものが崩れるという場面です。実際にレイチェルは、このあとも服や靴を選びかねます。

同じ「I just have to 〜」の形は、チャンドラーも使っています。席を巡ってジョーイと言い合っていたチャンドラーは、ロスに I just have to do one thing. と言ってから、ジョーイに向かって大声を出します。

「I have seven minutes!」から「So we’re a little late」まで

フィービーの支度ができると、ロスは自分の腕時計を見て、時計が止まっていることに気づきます。

Ross: Hey, that’s okay with me. Two down, and I have exactly 12 minutes–– My watch stopped. My watch. Okay, see, the dinosaur tail isn’t going around anymore. What time is it? It’s 7:33. I have seven minutes. I have seven minutes!
(まあ、俺はそれでいいよ。2人片づいて、残りはちょうど12分……時計が止まってる。俺の時計が。ほら見て、恐竜のしっぽが回ってない。今何時?7時33分。あと7分。あと7分だ!)
Friends Season3 Episode2(The One Where No One’s Ready)

Two down は「2人(2つ)片づいた」と、終わった数を数える言い方です。I have seven minutes. は「7分を持っている」、つまり「残り7分」という意味で、have と時間の組み合わせで残り時間を表します。7時33分から7分で、最初に告げた7時40分の出発時刻とちょうど合います。

その後もロスは I want everyone downstairs in two minutes.(2分で全員下に来てくれ)と言い残して、タクシーを呼びに出ていきます。in two minutes の in は「今から2分後に」という意味です。結局、レイチェルが支度を終えて現れたのは、ロスが戻ってきたあとでした。

Ross: You… You look…
(君……君、なんか……)
Rachel: And I still have about five seconds to spare. That was about seven seconds.
(しかも、まだ5秒くらい余裕があるのよ。今ので7秒くらいかな。)
Ross: So we’re a little late.
(じゃあ、ちょっと遅刻だな。)
Friends Season3 Episode2(The One Where No One’s Ready)

to spare は「余分に」「余って」という意味で、時間やお金が残っていることを表します。レイチェルはロスにキスをしてから、5秒の余裕を7秒使ったと言います。ロスの So we’re a little late. は「じゃあ少し遅刻だ」と遅れを認める言い方で、レイチェルを責める言葉は続きません。

まとめ|急かす英語と、かわす英語

be out the door と残り時間の言い方で急かし、It takes us two minutes や I just have to 〜 でかわし、to spare と a little late で締めくくる流れを見てきました。両方の言い方を知っておくと、出発前のやりとりにも対応しやすくなります。

残り時間を数え続けるロスの台詞を追いながら観ると、時間の英語が場面と一緒に見えてきます。

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