恋人に「仕事は自分だけのもの」とわかってもらうための、言い直しと気持ちを伝える英語|『フレンズ』S03E14で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 恋人に「仕事は自分だけのもの」とわかってもらうための、言い直しと気持ちを伝える英語|『フレンズ』S03E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第14話では、レイチェルと一緒にファッションの講演に出かけたロスが、講演中に眠ってしまいます。帰ってきた二人の言い合いは、やがてレイチェルにとっての仕事の意味をロスに伝える会話へ移っていきます。

相手の気持ちを否定せずに受け止め、伝わりにくかったところを言い直し、愛情を打ち消さないまま自分の領域を伝える。その流れを、3つの段階に分けて英語で追います。

目次

「Why did you insist on ~?」と問われ、気持ちを打ち明ける

講演から帰ってきたモニカとレイチェルの部屋で、ロスは眠っていたのは少しだけだと言い、レイチェルはいびきをかいていたと言い返します。レイチェルは、以前、博物館の講堂で恐竜の話を4時間聞かされたことを持ち出し、ロスは服をネタにした冗談で返します。そのあとのレイチェルの問いから、話の向きが変わります。

Rachel: You know, if what I do is so lame then why did you insist on coming with me this morning?
(ねえ、私のやってることがそんなにくだらないなら、どうして今朝、一緒に行くって言い張ったの?)
Rachel: Huh? Was it so I just wouldn’t go with Mark?
(ねえ?私がマークと行かないようにするため?)
Ross: I… I wanted to be with you. I don’t know. I feel like lately… I feel like you’re slipping away from me you know, with this new job and all these new people and you’ve got this whole other life going on. I know it’s dumb but I… I just hate that I’m not a part of it.
(俺は……君と一緒にいたかったんだ。分からないけど。最近……君が俺から離れていくような気がするんだ。ほら、新しい仕事に、新しい人たちに、君にはまるで別の生活があるだろ。ばかみたいだって分かってるけど、俺は……自分がその一部じゃないのが、とにかく嫌なんだよ。)
Friends Season3 Episode14(The One With Phoebe’s Ex-Partner)

insist on ~ing は「〜すると言い張る」という意味です。レイチェルは If ~ is so lame, then why ~? の形で「そんなにくだらないなら、なぜ」と、相手の言葉と行動の食い違いを問いただします。続く Was it so I just wouldn’t ~? の so は so that の that が省かれた形で、「私が〜しないようにするためだったの?」と目的を問う言い方です。

ロスの答えには、I feel like ~(〜な気がする)が二度出てきます。断定を避けて自分の感じ方として話す言い方で、続く slipping away from me は「(相手が)自分から離れていく」という意味の句動詞を使った表現です。slip away は同じエピソードのフレーズ記事でも扱っています。

最後の I hate that I’m not a part of it. は、hate that ~ で「〜ということが嫌だ」と、嫌な事柄を文の形で示します。a part of it の it は、ロスが挙げた新しい仕事や新しい人たちとの生活を指します。

「It’s not dumb. But ~」と受け止めてから言い直す

ロスの言葉を受けたレイチェルの返事は、相手の言葉を拾うところから始まります。

Rachel: It’s not dumb.
(ばかみたいじゃないわ。)
Rachel: But maybe it’s okay that you’re not a part of it.
(でも、あなたがその一部じゃなくても、いいのかもしれない。)
Rachel: You know what I mean?
(言ってること、分かる?)
Rachel: I mean, it’s like I like that you’re not involved in that part of my life.
(つまりね、私の生活のその部分にあなたが関わってないのが、私は好きなの。)
Ross: That’s a little clearer.
(それなら少し分かった。)
Friends Season3 Episode14(The One With Phoebe’s Ex-Partner)

レイチェルは、ロスが使った dumb と a part of it をそのまま拾っています。It’s not dumb. で「ばかみたい」という自己評価を打ち消し、そのうえで But maybe it’s okay that ~ と、ロスとは別の見方を出します。相手の言葉を一度受け止めてから自分の考えを足す順番です。

You know what I mean? は「言っていること、分かる?」と相手の理解を確かめる一言です。そのあとの I mean, ~ は「つまり」と言い直しを始める合図で、レイチェルは a part of it を involved in that part of my life(私の生活のその部分に関わっている)と言い換えます。be involved in ~ は「〜に関わっている」という意味です。

ロスの That’s a little clearer. では clear の比較級が使われ、「さっきより少しはっきりした」という意味になります。比べる相手は、言い直す前のレイチェルの言い方です。

「It doesn’t mean that I don’t love you」と先に打ち消して伝える

言い直しのあと、レイチェルは誤解されたくない点を先に打ち消してから、仕事への思いを話します。

Rachel: It doesn’t mean that I don’t love you because I do. I love you. I love you so much but my work, it’s for me, you know? I’m out there on my own and I’m doing it and it’s scary but I love it because it’s mine. But, I mean, is that okay?
(それは、あなたを愛してないってことじゃないの。だって愛してるもの。愛してる。すごく愛してる。でも仕事は、私のためのものなの。分かる?私は自分の力で外に出て、やってるの。怖いけど、大好きなの。私のものだから。でも、その、それでいい?)
Friends Season3 Episode14(The One With Phoebe’s Ex-Partner)

It doesn’t mean that ~ は「それは〜ということではない」という意味で、自分の言ったことが別の意味に取られないよう、先に打ち消すときに使われます。後ろの because I do の do は love you の繰り返しを避けた形で、「だって愛しているから」と理由を添える働きです。

仕事について話す部分では、it’s for me(私のためのもの)、on my own(自分の力で、一人で)、because it’s mine(私のものだから)と、自分のものであることを言い方を変えて重ねています。

最後の Is that okay? は「それでいい?」と相手の了承を求める一言です。前の I mean は、ここでは「その」と言葉をつなぐ使い方です。気持ちを伝えたあとで相手の受け止めを確かめる問いかけで、レイチェルの話はここで区切られます。

まとめ|仕事への思いを言い直して伝える英語

I feel like ~ で気持ちを打ち明け、It’s not dumb. But ~ で受け止め、I mean で言い直し、It doesn’t mean that I don’t love you で誤解を先に打ち消す流れを見てきました。恋人や家族と話すとき、言葉を足して伝え直す手がかりになります。

講演帰りの二人の会話を観ていると、言い直しを重ねて気持ちを伝える英語が見えてきます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、この回のほかの場面を扱っています。

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