断ったはずのことを勝手に進められたら、英語で何と伝える?|『フレンズ』S03E14で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 断ったはずのことを勝手に進められたら、英語で何と伝える?|『フレンズ』S03E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第14話では、フィービーのもとに、かつて一緒に歌っていた元相方のレスリーが現れます。二人はまた一緒に歌うことになりますが、フィービーが断った話を、レスリーが進めてしまいます。

「それはやめて」と伝えたのに進められたとき、どう言葉にして、相手にどう決めてもらうか。断る、約束を破られたことを伝える、選択を迫る、の3つの場面から英語を見ていきます。

目次

「If I was in this for money」とお金目当てではないと断る

カフェのセントラルパークで、フィービーはレスリーに自分の歌を教えています。聞き終えたレスリーは、この歌は売れる、猫砂のCMにぴったりだと言い出します。フィービーは jingle のことかと聞き返し、No を何度も重ねて断ります。jingle は、ここではCMに使う短い歌、つまりCMソングのことです。レスリーはもともと、そのCMソングを書く仕事をしていました。

Leslie: Why not? You make a ton of money.
(どうして?すごく稼げるのに。)
Phoebe: Well, if I was in this for money I would be a millionaire by now.
(あのね、お金目当てでやってたら、今ごろ私は大金持ちよ。)
Phoebe: You just got to get out of that jingle head, sweetie.
(ねえ、そのCMソング頭から抜け出さなきゃ。)
Leslie: Ah. You’re right. You’re right! I’m sorry.
(ああ。そうね。その通り!ごめん。)
Friends Season3 Episode14(The One With Phoebe’s Ex-Partner)

a ton of money は「大金」を表すくだけた言い方で、ton(トン)の重さで量の多さを表します。

フィービーの返しは、現実とは違うことを仮に置いて話す、仮定法の形です。be in this for ~ は「〜のためにこれをやっている」という意味で、if I was in this for money は「もしお金のためにやっているのなら」。続く I would be a millionaire by now で「今ごろ大金持ちになっているはず」と、現実にはそうなっていないことを示し、お金が目的ではないと伝えています。文法の説明では if I were とされることが多い形ですが、会話では was が使われることもあります。

get out of that jingle head は「CMソングの頭から抜け出す」、つまりCMソングを書いていたころの考え方から離れるように、という言い方です。レスリーは You’re right. を二度重ねて I’m sorry. と謝り、この場面では売る話を引っ込めます。

「Don’t get mad, okay?」と前置きされたときの切り返し

場面が移り、カフェのセントラルパークでフィービーが歌う準備をしているところへ、レスリーがやって来ます。来ないのかと思った、どこにいたのかと聞くフィービーに、レスリーは前置きから話し始めます。

Leslie: Okay. Don’t get mad, okay?
(いい?怒らないでね。)
Phoebe: Don’t give me a reason to get mad, okay?
(怒るような理由を作らないでよね。)
Leslie: I played “Smelly Cat” for the people at my old ad agency. They went nuts.
(前の広告代理店の人たちに「Smelly Cat」を聞かせたの。みんな大喜びだった。)
Phoebe: No… look, I told you that I didn’t want you to try and sell it and you just… you big, fat did it anyway.
(ちょっと……ねえ、売ろうとしないでって言ったよね。なのにあなたは……思いっきりやっちゃったのね。)
Phoebe: God, you know what? I think five years ago I would have done anything to play with you but I can do it by myself and if I can’t trust you, then just forget it.
(もう、あのね。5年前の私なら、あなたと演奏するためなら何でもしたと思う。でも一人でもできるし、あなたを信用できないなら、この話はもうなしよ。)
Leslie: No, no. I don’t want to forget it.
(だめ、だめ。なしにしたくない。)
Friends Season3 Episode14(The One With Phoebe’s Ex-Partner)

Don’t get mad, okay? は、相手が怒りそうな話を切り出す前の前置きです。get mad は「怒る」という意味のくだけた言い方です。フィービーは同じ get mad を使い、Don’t give me a reason to get mad と返します。「怒らないで」と頼まれたのを受けて、「怒る理由を作らないで」と相手の側に話を戻す切り返しです。

I told you that I didn’t want you to ~ は「〜してほしくないと言ったよね」という意味で、want 人 to do の否定を使って、前に伝えた意向を相手に思い出させます。後ろの did it anyway の anyway は「それでも」で、言ったのにやった、という食い違いを示しています。big, fat はここでは「思いっきり」と強める言葉です。

if I can’t trust you, then just forget it の forget it は、ここでは「この話はなしにして」の意味です。レスリーも同じ forget it を使って I don’t want to forget it. と返し、なしにはしたくないと伝えます。

「You have to choose」と相手に決めてもらう

フィービーは、さらにこう続けます。

Phoebe: Okay, you know what? You have to choose.
(いいわ、あのね。選んでもらうしかないの。)
Friends Season3 Episode14(The One With Phoebe’s Ex-Partner)

You have to choose. は「あなたが選ばなければならない」という意味で、決めるのは相手だと示す一言です。このあとフィービーは、レスリーにとって何より大事なのがその歌を売ることなら歌は譲る、でも相方ではいられない、と条件を並べます。if で条件を置き、then で譲るものを示し、but で引き換えになるものを伝える組み立てです。そして最後に、答えを求めます。

Phoebe: So what’s it going to be?
(で、どうするの?)
Friends Season3 Episode14(The One With Phoebe’s Ex-Partner)

What’s it going to be? は「どちらにするの?」と、相手に決断を求めるときに使われる問いかけです。頭の So は、ここまでの話を受けて「それで」と答えを促す働きです。

場面がモニカとレイチェルの部屋に移ると、テレビにその歌を使ったCMが流れます。そのあと、ジョーイがフィービーに声をかけます。

Joey: Yeah. You okay?
(ああ。大丈夫か?)
Phoebe: Yeah. I actually am, yeah. ‘Cause, you know, life’s going to hand you all kinds of stuff, and you learn your little lessons and hopefully, you grow.
(うん。それが、本当に大丈夫なの。だって、ほら、人生っていろんなことを渡してくるでしょ。そうやって小さなことを学んで、うまくいけば成長するのよ。)
Friends Season3 Episode14(The One With Phoebe’s Ex-Partner)

You okay? は Are you okay? の Are が省かれた形です。フィービーの I actually am は I actually am okay の okay が省かれたもので、actually が「意外かもしれないけれど本当に」という気持ちを添えています。

まとめ|断ったことを進められたときに伝える英語

Don’t give me a reason to get mad で前置きに切り返し、I told you that I didn’t want you to ~ で前の意向を思い出させ、You have to choose で相手に決めてもらう流れを見てきました。言い分を順に組み立てる手がかりになります。

フィービーとレスリーのやりとりを観ていると、怒りを言葉にして返す英語が見えてきます。

この回のほかの場面の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事で扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次