海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン3第9話は、感謝祭の一日を描いた回です。モニカとレイチェルの部屋では料理が進み、そのかたわらでテレビのフットボール中継が流れています。やがて6人は公園へ出て、自分たちで試合を始めます。
感謝祭というと七面鳥の食卓を思い浮かべる人が多いと言われますが、この回の中心はフットボールです。料理と観戦、公園の試合、そして夕食まで、劇中の一日の流れに沿って文化と英語を見ていきます。
「Instead of watching football, you could help」料理の合間のテレビ観戦
冒頭、モニカとレイチェルの部屋に6人がそろっています。男性陣はテレビでフットボールを見ていて、女性陣は感謝祭の料理をしています。フィービーが男性陣に声をかけます。
Phoebe: Hey, it’s your Thanksgiving too. Instead of watching football, you could help.
(ちょっと、あなたたちの感謝祭でもあるんだよ。フットボールを見てないで、手伝ってくれてもいいんじゃない?)
Friends Season3 Episode9(The One with the Football)
アメリカでは、感謝祭の日にテレビでアメリカンフットボールの試合を見て過ごす家庭もあると言われます。ただ、過ごし方は地域によってもさまざまで、料理と観戦の分担もこの場面の6人の場合にすぎません。instead of ~ing は「〜する代わりに」、you could ~ は「〜してくれてもいいのに」とやんわり促す形です。
そのあとフィービーは、今回は自分も座って見てみると言い出します。
Phoebe: For once, I am going to sit down and try to watch one of these things.
(今回くらいは、座ってこういうのを見てみようかな。)
Ross: Half time.
(ハーフタイムだ。)
Joey: Hey, who wants to throw the ball around? Maybe get a little three-on-three going.
(なあ、ボール投げて遊びたいやついる?3対3でちょっとやるのもいいな。)
Friends Season3 Episode9(The One with the Football)
フィービーの for once は「今回くらいは」「たまには」という意味です。そのフィービーが座ったところで、試合は half time(ハーフタイム)に入ります。中継が休みになったタイミングで、ジョーイは throw the ball around(ボールを投げ合って遊ぶ)と three-on-three(3対3)を持ち出します。around は「あちこちに」で、決まった形のない軽い投げ合いを表します。
「Every Thanksgiving we used to have a touch football game」家族の毎年の試合
ロスは、自分とモニカはフットボールをしてはいけないことになっていると言います。わけを話し始めたのはモニカです。
Monica: Every Thanksgiving we used to have a touch football game called the Geller Bowl.
(毎年感謝祭には、ゲラー・ボウルっていうタッチフットボールの試合をしてたの。)
Chandler: No, no, you say that proudly.
(いやいや、そこは胸を張って言えよ。)
Friends Season3 Episode9(The One with the Football)
used to ~ は「以前は〜していた」と、今はもうない習慣を表す形です。Every Thanksgiving と組み合わせると「毎年感謝祭には〜していた」という家族の行事の言い方になります。チャンドラーの返しは、試合に家の名前を付けていることへの冗談です。モニカとロスは母親に止められていましたが、12年ぶりに試合をすることになります。
感謝祭に家族や友人で集まり、庭や公園で軽くフットボールをする家庭もあると言われます。ただし、地域や家庭によって習慣は異なります。劇中の6人が始めるのも、そうした遊びの試合です。
Ross: Let’s play from the trash can to the light post. Two-hand touch. We’ll kick off.
(ごみ箱から街灯までで試合しよう。両手タッチで。こっちがキックオフする。)
Monica: All right, people, listen. I’ve got exactly 28 minutes before I have to baste again.
(はい、みんな聞いて。次のベイスティングまで、ちょうど28分しかないから。)
Chandler: Wow, just like in the pros.
(へえ、まるでプロの試合だな。)
Friends Season3 Episode9(The One with the Football)
two-hand touch は、ボールを持った相手に両手で触れればプレーが止まる取り決めのことです。ごみ箱と街灯を目印にするあたりにも、公園での遊びの試合らしさが表れています。モニカの baste は、焼いている肉に焼き汁やたれをかけることを指します。料理の途中で抜けてきたモニカの事情と、プロの試合のような時間制限だというチャンドラーの冗談が並んでいます。
「This stuffing is amazing」夕食の場面
後半、42対21になったところで、モニカは「七面鳥のように、ロスはもう done(焼き上がり/おしまい)」とからかいます。done は料理が「焼き上がった」と、人が「もうおしまい」の両方の意味を持つため、感謝祭の日らしい言葉遊びになっています。
公園での後半が始まるころには、レイチェルが「夕食はなしなの?」と尋ねる場面もあります。試合はなかなか終わらず、夕食の場面では、レイチェル、フィービー、チャンドラー、ジョーイの4人が部屋で食事をしています。
Phoebe: Mm. This stuffing is amazing. Do you think we should bring them some?
(うーん、このスタッフィング最高。二人にも持っていったほうがいいかな?)
Joey: When they’re hungry enough, they’ll come in.
(腹が減ったら、入ってくるって。)
Friends Season3 Episode9(The One with the Football)
stuffing は、パンなどを使った詰め物料理で、七面鳥の中に詰めて焼いたり、別に焼いたりすると説明されることが多い一品です。材料や呼び方は地域や家庭によって異なります。ジョーイの hungry enough は「十分におなかがすけば」で、enough が形容詞の後ろに置かれる語順に注目です。bring them some は「二人に少し持っていく」で、them はまだ公園にいるモニカとロスを指します。外が暗くなり雪が降り始めても、二人はボールを取り合っています。
まとめ|感謝祭のフットボールを英語で味わう
料理の合間の観戦と half time、家族の習慣を話す used to、公園の試合の two-hand touch、そして baste と stuffing を見てきました。劇中の一日の流れに沿って追うと、感謝祭にまつわる語が場面ごとに結びついて覚えやすくなります。
感謝祭の公園で続く6人の試合を観ながら、その日の英語を味わってみるのも一つの楽しみ方です。
この試合のチーム分けや判定をめぐる言い合いは、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事で取り上げています。


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