「I want you there」と「I need you there」はどう違う?「怒ってない、行かないだけ」と言う相手に謝る英語|『フレンズ』S03E02で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「I want you there」と「I need you there」はどう違う?「怒ってない、行かないだけ」と言う相手に謝る英語|『フレンズ』S03E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第2話では、博物館のパーティーへ出かける直前、ロスに急かされたレイチェルが「行かない」と言い出します。ロスは謝ったうえで、来てほしいという気持ちをどう伝えるかに言葉を重ねていきます。

怒っていないと言いながら動かない相手に何をどう伝えるかは、英語でも迷いやすいところです。「行かない」と告げる言い方、具体的な謝り方、want と need の違いを順に見ていきます。

目次

「How can you not be going?」行かないと言われたときの問い返しと謝罪

少し前、ロスは靴を選びかねているレイチェルに、何でもいいから早く選んでくれと強い口調で言っていました。部屋から出てきたレイチェルの服装をロスが遠回しに指摘すると、レイチェルはこう答えます。

Rachel: I’m not gonna go.
(私、行かない。)
Ross: You’re not gonna go?
(行かないって?)
Rachel: No, I think I’m gonna catch up on my correspondence.
(うん、たまってる手紙の返事でも書こうかなって。)
Ross: How can you not be going?
(行かないなんて、どうしてそうなるんだよ?)
Friends Season3 Episode2(The One Where No One’s Ready)

I’m not gonna go. は「行かないつもり」と、決めたことを告げる形です。catch up on 〜 は「(たまっていたもの)を片づける」という意味です。ロスの How can you not be going? は、相手の決定そのものに驚く問いです。

Ross: Um, you know, just out of curiosity––
(あの、その、ちょっと気になって聞くんだけど……)
Rachel: Ever since I was humiliated and yelled at in front of my friends, I’m just, I don’t know, not in a very museum benefit–y kind of mood.
(友達の前で恥をかかされて怒鳴られてから、なんていうか、あんまり博物館の慈善パーティーって気分じゃないの。)
Ross: Right. Well, okay. Okay. God, I’m sorry. I’m sorry I yelled.
(そうだよな。うん、分かった。ああ、ごめん。怒鳴って悪かった。)
Friends Season3 Episode2(The One Where No One’s Ready)

just out of curiosity は、聞きにくいことを聞く前の前置きです。レイチェルは ever since 〜(〜してからずっと)で理由を示し、not in a 〜 kind of mood(〜な気分じゃない)の 〜 に museum benefit を入れて気分を言い表しています。ロスの I’m sorry I yelled. は、I’m sorry のあとに何について謝るかを続ける形です。

謝ったあとも、レイチェルは I’m not mad. I’m just not going.(怒ってない。行かないだけ)と言います。ロスは while you’re upset という言い方で、気持ちが乱れているレイチェルを置いて出かけることになるのかと確かめます。アメリカ英語のくだけた会話では、mad は「怒っている」の意味で使われることが多く、upset は怒りに限らず、傷ついたり動揺したりして気持ちが乱れている状態に使えます。

「I want you there」と「I need you there」の違い

ジョーイとチャンドラーのふざけ合いを止めたあと、ロスはレイチェルにこう言います。

Ross: The only person I cared about getting dressed is the person who’s not even gonna go. Look, Rach, I’m sorry, okay? Look, I was a jerk, okay? I’m sorry I yelled. I want you there. I need you there. What can I do to show you how much I want you to be there?
(俺が着替えてほしかったのは、行かないって言ってるたった一人なんだ。なあ、レイチェル、ごめん。な?俺が最低だった。怒鳴って悪かった。君に来てほしい。君がいてくれないと困るんだ。どうしたら、どれだけ来てほしいと思ってるか分かってもらえる?)
Friends Season3 Episode2(The One Where No One’s Ready)

I want you there. は「(その場に)来てほしい」と、自分の希望を表します。続く I need you there. は「君がその場に必要だ」「いてくれないと困る」と、相手の存在が欠かせないことを伝えます。want が「そうしてほしい」という願いなのに対し、need は「それがないと成り立たない」という必要性を表すため、同じ形を重ねると気持ちが一段強まって聞こえます。

謝罪の部分にも順序があります。I’m sorry で謝り、I was a jerk(俺が最低だった)で自分の非を認め、I’m sorry I yelled で何について謝るかを言い直しています。そのうえで want と need の二文が続き、最後は What can I do to show you how much 〜?(どれだけ〜か、どうしたら分かってもらえる?)と、相手に答えを求める問いで締めています。言葉だけでなく、何かをして示したいという申し出に変わるのが分かります。

「If that’s what it takes」気持ちを行動で示す申し出

ロスの問いに、ジョーイはグラスの脂を飲めばいいと持ちかけます。レイチェルはその案に乗ります。

Rachel: I think you should drink the fat.
(その脂、飲んだらいいと思う。)
Ross: Okay, if that’s what it takes to show you how much you mean to me and how much I want you there, that’s what I’ll do.
(分かった。君がどれだけ大事で、どれだけ来てほしいかを示すのにそれが必要なら、そうするよ。)
Friends Season3 Episode2(The One Where No One’s Ready)

if that’s what it takes, that’s what I’ll do は「それが必要なら、そうする」という意味で、条件と決意を同じ that’s what で対にした言い方です。how much you mean to me は「君が俺にとってどれだけ大事か」で、mean to 人 は「人にとって大切な存在である」という意味になります。

ロスがグラスを口に運ぼうとすると、レイチェルが止めます。

Rachel: No, don’t! Okay, okay, I’ll go. I’ll go.
(だめ、やめて!分かった、分かったから、行く。行くから。)
Ross: You will?
(来てくれるの?)
Rachel: You were really gonna do that?
(本当に飲むつもりだったの?)
Friends Season3 Episode2(The One Where No One’s Ready)

I’ll go. は、最初の I’m not gonna go. と対になる一言です。You were really gonna do that? は「本当にするつもりだったの?」と、相手が本気だったことに驚く問いで、was/were gonna 〜 で「〜しようとしていた」を表します。言葉で謝ったあと、行動に移そうとしたところで、レイチェルの返事が変わるという流れです。

まとめ|謝って、来てほしいと伝える英語

I’m sorry I yelled で謝る内容をはっきりさせ、I want you there と I need you there で気持ちを重ね、if that’s what it takes で行動を申し出る流れを見てきました。want と need の差を押さえると、誘う言葉の強さを選べます。

ロスとレイチェルのやりとりを観ていると、謝る英語と気持ちを伝える英語の組み立てが見えてきます。

このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、パーティー前の別の騒ぎの英語も取り上げています。

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