「Ms.」と「Dr.」はどう違う?|『メンタリスト』S03E12で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「Ms.」と「Dr.」はどう違う?|『メンタリスト』S03E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン3第12話では、捜査に協力する女性が、場面によって「Dr.」とも「Ms.」とも呼ばれます。さらに、その呼び名を途中で言い直す、短い一行もあり、肩書きと敬称の付け方が目に入る回です。

肩書きや敬称の付け方と、呼び名が移り変わるやり取りを、台詞に沿って順に見ていきます。男性に使う「Mr.」の形にも、あわせて触れます。

目次

「Dr.」と「Agent」肩書きを付けて呼び、人を紹介する

捜査に加わる女性は、事件の捜査に協力する決定科学のコンサルタントとして紹介されます。以下ではこの人物をモンタギューと呼びます。最初に出てくるのは、肩書き付きで呼んで挨拶する一言です。

— Yes, Dr. Montague. It’s a pleasure to meet you.
(はい、ドクター・モンタギュー。お会いできて嬉しいです。)
The Mentalist Season3 Episode12 (Bloodhounds)

Dr. のあとに姓が続くこの呼び方は、返事の Yes, に添える形で使われています。It’s a pleasure to meet you. は初対面の挨拶の定型で、肩書き付きの呼びかけと組み合わさると、丁寧な響きが加わります。

同じ場面の少しあとに、リグスビーを紹介する発言が出てきます。

— Dr. Montague, this is Agent Wayne Rigsby.
(ドクター・モンタギュー、こちらはウェイン・リグスビー捜査官です。)
— Rigsby, Dr. Montague’s consulting on the case, and you’ll be her liaison.
(リグスビー、ドクター・モンタギューはこの件で協力してくださっている。そして、あなたが彼女の連絡役になります。)
The Mentalist Season3 Episode12 (Bloodhounds)

this is ~ は人を紹介するときの定型で、Agent は捜査官の肩書きです。この紹介では、Dr. のあとには姓だけが、Agent のあとには名と姓が続いています。続く発言では、肩書きを付けずに姓だけで呼びかけてから、再び Dr. 付きの呼び方で事情を伝えています。

整理すると、作中には「肩書き+姓」「肩書き+名+姓」「姓だけ」という三つの形が並んでいます。Dr. は性別を問わず付けられる肩書きとされ、姓の前に置く形が基本です。consulting on the case は「その件で助言する立場にある」、liaison は「連絡役」を指す語です。

「Ms.」肩書きの代わりに敬称で女性を呼ぶ

場面が移り、関係者に話を聞いて回る流れの中でも、同じ女性が呼ばれます。ここでは Dr. ではなく Ms. です。

— Ms. Montague, you’re awfully quiet. I’m sure you have some questions.
(ミズ・モンタギュー、ずいぶん静かですね。聞きたいことがおありでしょう。)
— Ms. Montague here– she’s, uh, super, super clever.
(ここにいるミズ・モンタギューは、えー、とにかく、とにかく頭が切れるんです。)
The Mentalist Season3 Episode12 (Bloodhounds)

Ms. は女性に対する敬称で、婚姻の有無を問わずに使われるとされています。一方の Dr. は、博士号や医師の資格などを持つ人に付ける肩書きです。つまり Ms. は相手が女性であることを示す敬称、Dr. は資格を示す肩書き、という違いがあります。ここまで見てきたとおり、同じ人物に両方の呼び方が使われています。作中では、なぜ使い分けているのかは語られていません。

どちらも姓の前に置く点は共通で、Dr. Montague のような形から Ms. Montague の形へは、頭の一語を入れ替えるだけで済みます。

you’re awfully quiet の awfully は「ずいぶん」「とても」を表す口語で、quiet と組み合わさって、黙っている様子を指摘する言い方になります。Ms. Montague here– の here は、そばにいる人を話題にして「こちらの〜は」と取り上げる形です。super, super clever は、super を重ねて強調しています。

「Ms.」から「Dr.」へ、呼び名を言い直す一言

さらに場面が移った会話の中に、呼び名を途中で言い直す一言があります。

— Ms. Montague, just– doctor. Dr. Montague.
(ミズ・モンタギュー、ただ――ドクター。ドクター・モンタギュー。)
The Mentalist Season3 Episode12 (Bloodhounds)

この一言では、まず Ms. と姓の形で呼びかけ、just– で言いかけて途切れ、そこへ doctor が続きます。最後に Dr. と姓の形でもう一度呼び直しています。前の二つの節で見た「肩書き+姓」と「敬称+姓」が、この一行の中で順に並んでいる形です。

just は「ただ」「〜だけ」に近い意味で使われる語で、ここでは呼び名を切り替える前置きのように置かれています。doctor と肩書きの語だけを置いてから、Dr. と姓を続ける順序で、呼び方が整えられていきます。doctor は肩書きそのものを指す名詞で、姓を付ける Dr. は書き表すときの形です。

呼び名を言い直すこと自体は、日常の会話でも見られる動きです。作中では、なぜ Ms. から Dr. に直したのか、誰が誰に向けて言い直したのかは、台詞だけでは分かりません。見えているのは、同じ人物を指す呼び名が、この一行の中で Ms. から Dr. に移っている点です。

この会話の少しあとには、男性を呼ぶときの Mr. と姓の形も出てきます。Mr.、Ms.、Dr. という三つの呼び方が、同じ会話の中で見られます。

まとめ|敬称と肩書きの付け方と、呼び名の言い直し

Dr. は資格を示す肩書き、Ms. は女性に対する敬称、Agent は捜査官の肩書き、という使い方を見てきました。同じ人物が Dr. とも Ms. とも呼ばれ、呼び名が言い直されるやり取りもありました。

呼び名の変化に注目して観ると、短い言葉の切り替えが見えてきます。次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の別の場面の英語を扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次