「I’m ~」と「This is ~」はどう違う?|『メンタリスト』S03E20で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「I'm ~」と「This is ~」はどう違う?|『メンタリスト』S03E20で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン3第20話には、人物が名乗る場面が何度か出てきます。呼びかけに続く名乗り、見張りの場面での名乗り、聴取での名乗りがあり、肩書きを添えるもの、名前だけを短く言うもの、所属まで言い添えるものなど、形はさまざまです。

自分を名乗る形と、別の人物を引き合わせる形を比べながら、台詞に出てくる名乗りの言い方を順に見ていきます。

目次

「I’m Agent Lisbon.」と「This is Agent Rigsby.」自分を名乗る形と引き合わせる形

呼びかけから始まる場面です。ブルーという姓の女性に声をかける言葉に、リズボンの名乗りが続き、そのあとに別の人物を紹介する台詞が置かれます。

— Miss Blue?
(ミス・ブルー?)
Lisbon: I’m Agent Lisbon.
(捜査官のリズボンです。)
— This is Agent Rigsby.
(こちらは捜査官のリグスビーです。)
The Mentalist Season3 Episode20 (Redacted)

Miss Blue? は、Miss に姓を続けた呼びかけです。相手の名前を確かめる働きもあります。

リズボンの I’m Agent Lisbon. は、I’m のあとに肩書き Agent と姓を置く名乗りです。名前の前に肩書きを付けると、どの立場の人物なのかが一緒に伝わります。

続く This is Agent Rigsby. は、主語が I ではなく This です。this は目の前にいる人を指す語で、This is ~ の形は、その場にいる別の人物を相手に引き合わせるときの言い方です。名乗りの I’m が自分についての言葉であるのに対し、This is は他の人を紹介する言葉になっています。

Agent は肩書きで、I’m Agent Lisbon. では名前の前に付いています。紹介の Agent Rigsby も、肩書きと姓という同じ並びです。名乗りと紹介のどちらも、肩書き、姓の順に揃っている点が、この二つの台詞の共通点です。

「Detention Enforcement Officer O’Donnell.」肩書きと所属を添える名乗り

次は、拘束されている人物の見張りに就いている警備官が登場する場面です。

— You’re new to me. Uh, who–who are you now?
(初めて見る顔ですね。えっと、今度はどちら様で?)
O’Donnell: Detention Enforcement Officer O’Donnell.
(拘置警備官のオドネルです。)
O’Donnell: Guarding the prisoner up to and until transport.
(移送されるまで、囚人の警護にあたっています。)
The Mentalist Season3 Episode20 (Redacted)

名前を尋ねる言葉のあと、オドネルは I’m を付けずに Detention Enforcement Officer O’Donnell. と答えます。肩書きと姓だけを短く並べた名乗りです。I’m Agent Lisbon. と比べると、I’m が省かれ、肩書きのほうが長く置かれています。

次の Guarding the prisoner up to and until transport. は、主語の I が省かれた現在分詞の文です。guard は「見張る」で、up to and until は「~に至るまで」です。transport(移送)が行われるまで、見張りを続けると説明しています。I am を落として動詞の -ing 形から始める省略は、職務を短く答える場面で使われることもある形です。

さらに、ジェーンの名乗りもあります。

Jane: Well, welcome, O’Donnell. I’m Patrick Jane. I work with the CBI.
(ようこそ、オドネルさん。パトリック・ジェーンです。CBI と仕事をしています。)
The Mentalist Season3 Episode20 (Redacted)

ジェーンは I’m Patrick Jane. とフルネームで名乗ったあと、I work with the CBI. と関わりを言い添えます。CBI(カリフォルニア州捜査局)との関係を、work with ~(~と一緒に働く)で示した言い方です。名前のあとに一言添えると、名乗りだけでは分からない立場が相手に伝わります。

なお、welcome, O’Donnell の呼びかけは、オドネルが名乗ったあとに、その姓を呼び返す形です。

「My name is ~.」「Sir, my name is ~.」聴取の場での名乗り

最後は、事情を尋ねられる側の名乗りです。聴取を受けるルガーは、相手に呼びかけを添えて名乗ります。

Ruger: Sir, my name is Cole Ruger.
(失礼ですが、コール・ルガーと申します。)
The Mentalist Season3 Episode20 (Redacted)

Sir は、相手への敬意を示す呼びかけです。my name is ~ の形は、名前そのものを述べる言い方で、I’m ~ より名前を前に出す響きがあります。Sir を頭に置くことで、丁寧な調子も加わっています。呼びかけを文頭に置く点は、最初に見た Miss Blue? と同じ位置です。

もう一つ、隣人ではないと指摘され、説明を求められたあとの名乗りがあります。

Griswold: My name is Vivian Griswold.
(ヴィヴィアン・グリズウォルドと申します。)
The Mentalist Season3 Episode20 (Redacted)

グリズウォルドは My name is ~ にフルネームを続けています。Sir のような呼びかけは付かず、名前をそのまま述べる形です。ルガーの名乗りとは、同じ my name is でも丁寧さの添え方が異なります。

ここまでの名乗りを並べると、I’m のあとに肩書きと姓、肩書きと姓だけ、I’m のあとにフルネームと所属、my name is のあとにフルネーム、と形が分かれています。いずれも、その場で相手が知りたい情報に合わせて、名前に添える要素を変えています。

まとめ|名乗る形と紹介する形

I’m ~ は自分の名乗り、This is ~ は他の人の紹介、My name is ~ は名前をそのまま述べる形でした。肩書きだけで名乗る形や、work with ~ で所属を添える形もあります。

名乗りの場面を観ながら、言葉の置き方に注目してみると、短いやり取りの中に多くの形が見えてきます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の別の場面の英語を扱っています。

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