海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第11話に登場する、認めたくない相手への追及と開き直りの切り返しです。クリスマスキャロルを歌い終えたシェルドンがエッグノッグを飲んでいるのに気づいたレナードが、クリスマス気分になってきているのではと指摘し、シェルドンが強がって否定する場面が描かれています。
証拠を突きつけて指摘する言い方から、開き直って切り捨てる言い方まで、順番に見ていきます。
証拠を突きつけながら、やんわり指摘する言い方
シェルドンがエッグノッグを口にしているのに気づいたレナードが、何気ない調子で尋ねます。
Leonard: What are you drinking there? A little eggnog?
(何を飲んでるんだ? エッグノッグか?)Sheldon: Yes. What, is there a problem?
(そうだが。何だ、何か問題でも?)Leonard: No, it’s nice to see you enjoying a holiday beverage. Pretty Christmassy.
(いや、休日らしい飲み物を楽しんでるのを見られて嬉しいよ。ずいぶんクリスマス気分じゃないか。)TBBT Season6 Episode11 (The Santa Simulation)
A little eggnog? のように、断定を避けて疑問形で軽く探りを入れる言い方は、相手の行動にそれとなく触れたいときに使えます。間に挟まれたシェルドンの Yes. What, is there a problem? は、指摘にとっさに身構える切り返しで、”What, …?” という出だしが、驚いたふりをしながら受け流そうとする防御的な調子を加えています。
レナードの Pretty Christmassy. は、”pretty” を程度を表す副詞として使い、「ずいぶん〜だ」と軽い驚きを添えて指摘する言い方です。ただ事実を述べるのではなく、”pretty” を挟むことで、指摘の鋭さをやわらげつつも、しっかり相手に伝わるさじ加減になっています。
シェルドンはエッグノッグが一年中飲める飲み物だと言ってはぐらかしますが、レナードは引き下がりません。
「Just admit it.」と、開き直って切り捨てる「a bunch of baloney」
レナードは、シェルドンの口元についたエッグノッグの跡まで持ち出して、正面から追及します。
Leonard: Come on, Sheldon. You know all the Christmas stories, and the carols, you’ve got an eggnog moustache going on there. Just admit it. You’re getting a little Yuletide spirit.
(よせよ、シェルドン。クリスマスの物語もキャロルも全部知ってるし、エッグノッグの髭までつけてるじゃないか。認めろよ。ちょっとはクリスマス気分になってきてるんだろ。)Sheldon: Oh, don’t be silly. Christmas is a bunch of baloney created by the tinsel industry. Why is this so important to you?
(ばかばかしい。クリスマスなんて、モール業界が作り出したくだらない代物だ。どうしてそんなに気にするんだ?)TBBT Season6 Episode11 (The Santa Simulation)
Just admit it. は、命令形を使ってストレートに「認めろ」と迫る言い方です。続く You’re getting a little Yuletide spirit. は、”be getting a little X” の形で、じわじわとその気分になりつつある様子を伝えています。これに対しシェルドンが返す a bunch of baloney は、「くだらないもの・でたらめ」を意味する口語表現で、”a bunch of” を添えることで、まとめてばっさり切り捨てる開き直りの強さが伝わってきます。
まとめ|認めさせようとする追及は、開き直りの一言でかわされる
証拠を突きつけて指摘する言い方から、「認めろ」と迫る言い方、開き直って切り捨てる言い方まで見てきました。指摘する型とはぐらかす切り返しの型は、気の置けない相手とのやり取りにも重なります。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


コメント