軽い賭けを持ちかけ、受けて立ち、約束を念押しする英語|『メンタリスト』S03E12で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 軽い賭けを持ちかけ、受けて立ち、約束を念押しする英語|『メンタリスト』S03E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン3第12話には、1ドルの賭けを持ちかけて受けるやり取りと、あとから賭けの約束を持ち出す場面があります。金額が小さい分、勝負は軽く、それでいて言い回しは整っています。

賭けを持ちかける、受ける、約束を確かめる、借りを返すと言う、という流れで使われる英語を、台詞に沿って順に見ていきます。また、賭けの語彙の使い分けにも触れます。

目次

「I got $1 that says ~」金額を先に言って賭けを持ちかける

直前に出た見立てに「So you say.」と返されたところから、賭けの話が始まります。

— So you say.
(あなたはそう言いますけどね。)
— I got $1 that says the same thing.
(同じことを言っている1ドルがあります。)
— I have no objection to gambling. You’re on.
(賭け事に異論はありません。受けて立ちましょう。)
The Mentalist Season3 Episode12 (Bloodhounds)

So you say. は、相手の主張を受け止めたうえで、同意も反論もせずに距離を置く返し方です。「あなたがそう言うのは分かった」という程度の響きで、そのあとに賭けの話が続く入口になっています。

賭けを持ちかける側は I got $1 that says ~ と言います。I got は I’ve got を縮めた口語で、「$1 that says ~」は「〜と言っている1ドル」という直訳になります。賭け金を主語に置いて、金額を先に示す形です。ここでの the same thing は、直前に出た見立てを指しています。

受ける側は I have no objection to gambling. と答えます。have no objection to ~ は「〜に異議はない」という改まった言い方で、gambling は賭け事を指す語です。続く You’re on. は、賭けや勝負の申し出を受け入れるときに使われる言い方です。賭け金は1ドルで、言い回しだけが少し改まっています。

賭けを表す語には、bet、wager、gamble があります。bet は日常的な「賭け」、wager はやや改まった語感の「賭け」とされ、gamble は賭け事をすること自体を指す動詞です。この場面では、持ちかける側が金額を示し、受ける側が gambling という語で応じています。

「I believe we had a wager.」賭けの約束を持ち出す

少しあとに、約束を確かめる発言が出てきます。

— I believe we had a wager.
(賭けをしていたはずですが。)
— Ah. Yeah.
(ああ。そうでしたね。)
— Thank you.
(ありがとう。)
The Mentalist Season3 Episode12 (Bloodhounds)

I believe ~ は、確信があっても断定を避けて確かめるときの前置きで、「〜だったと思いますが」という控えめな響きになります。we had a wager は過去形で、以前に賭けをしたという事実を指します。wager は、先に出てきた bet よりも改まった語感の語です。

注目したいのは、この発言に金額も賭けの内容も含まれていない点です。「賭けをした」とだけ言えば、前のやり取りを共有している相手には用件が伝わります。持ちかけたときの $1 のような具体は、ここでは繰り返されません。

返事の Ah. Yeah. は、短く認める言い方です。Yeah は Yes のくだけた形で、Ah. は気づいたときなどに出る声です。そのあとの Thank you. が何に対する礼なのかは、台詞には出てきません。

賭けを持ちかける場面の no objection to gambling と、約束を持ち出す場面の wager は、どちらも日常語の bet より改まって聞こえる言い方とされます。軽い金額の賭けに、整った言い回しを重ねている点が共通しています。

「I always settle my debts.」借りを返すと言う

終盤の会話の中で、用件を切り出す発言が出てきます。

— We have some important business to conclude.
(片づけておくべき大事な用件があります。)
The Mentalist Season3 Episode12 (Bloodhounds)

同じやり取りの少しあとに、次の一言が出てきます。

— I always settle my debts.
(借りは必ず清算します。)
The Mentalist Season3 Episode12 (Bloodhounds)

business to conclude は「結ぶべき用件」で、conclude は物事を締めくくるという意味の動詞です。important business と組み合わせると、前置きとして用件の重さを伝える言い方になります。

settle は「決着をつける」「清算する」という意味で、debt は「借り」「負債」を指します。settle a debt で借りを清算することを表し、金銭に限らず、貸し借り全般に使われることがあります。always が付くと、自分の習慣として述べる形になります。

この一言が何の借りを指すのかは、台詞には出てきません。ここまで見てきた賭けとの結びつきも、この一言だけでは断定できません。ここでは、settle と debt という、貸し借りを清算する側の語彙として取り上げています。

まとめ|賭けを持ちかけて、約束を確かめるまでの英語

I got $1 that says ~ で賭けを持ちかけ、You’re on. で受け、I believe we had a wager. で約束を確かめる流れを見てきました。I always settle my debts. で借りを返すと言う語彙も加わります。

金額の小さな賭けをめぐる改まった言い回しに注目して観ると、場面の軽やかさが伝わってきます。次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の別の場面の英語を扱っています。

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