ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S10E3に学ぶ「run its course」の意味と使い方

run its course

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『BONES』シーズン10エピソード3から、大人の余裕を感じさせる表現「run its course」の意味と使い方をご紹介します。「焦らず自然の流れに任せよう」という気持ち、英語ではどう表現するのでしょうか?

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

ハッチへの脅迫状の送り主で、過去に暴力事件を起こしたことのある人物を逮捕しに向かう直前のシーンです。同行を申し出るオーブリーに対し、ブースは長年の相棒であるブレナンと現場へ向かおうとします。

Aubrey:What? No. But I could help. I get it that it’s tough to trust somebody new. But I thought we were starting to get along.
(そんな。でも手伝えますよ。新顔を信頼できないのは分かります。でも僕たち、うまくやれ始めていると思ってました。)

Booth:Right. That’s good. That is good. Why don’t you let things just, uh, run their course, okay?
(ああ。そうだな。それはいいことだ。だったら……物事は自然の成り行きに任せてみたらどうだ?)

Aubrey:Sure.
(ですね。)

BONES Season10 Episode03(The Purging of the Pundit)

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シーン解説と心理考察

危険な現場に踏み込む際、ブースは新しい部下のオーブリーではなく、絶対的な信頼を置くブレナンを選びます。
オーブリーは「自分も役に立てる」「相棒として認められたい」と焦りを見せますが、ブースは「無理に距離を縮めようとせず、自然の成り行きに任せよう(run their course)」とやんわり押しとどめます。
人間関係の構築には時間がかかるという大人の落ち着きと、まだ新しい相棒を受け入れきれていないブースの複雑な内面が交差する場面です。
なお、このセリフでは主語が things と複数形のため run their course となっていますが、基本的な形は「run its course」です。

「run its course」の意味とニュアンス

run its course
意味:自然の成り行きに任せる、自然に経過する、寿命(期間)を全うする

run(走る・進む)と course(道筋・過程)の組み合わせです。
物事が「あらかじめ決められた道筋を最後まで進み切る」というイメージから、「自然に経過して終わる」「それぞれの寿命やサイクルを全うする」というニュアンスで使われます。
病気の症状が自然に治まるのを待つ場面や、感情や人間関係が自然な結末を迎える場面など、人の力ではどうにもならない「時の流れ」を表す表現です。

【ここがポイント!】

このフレーズの核にあるのは「無理にコントロールせず、時間の経過に委ねる」という感覚です。
「なるようになる」「寿命が尽きる」という自然の流れを静かに受け入れるニュアンスがあります。
焦って物事を進めようとしている人を落ち着かせたり、終わってしまった恋や流行に対して「もう潮時だね」と受け入れたりする際にとても自然に使える、大人の余裕を感じさせる表現です。

実際に使ってみよう!

There’s no cure for this cold; you just have to let it run its course.
(この風邪に特効薬はないから、自然に治るのを待つしかないよ。)
医療ドラマや日常会話で最もよく使われる定番のパターンです。病気や症状が自然な経過をたどって終わることを表します。

I think their relationship has finally run its course.
(彼らの関係も、ついに潮時を迎えたんだと思う。)
恋愛関係や友情などが自然と終わりを迎えた状況を、少し距離を置いた目線で表現する時に使います。

Don’t force the project. Let things run their course.
(プロジェクトを無理に急かさないで。自然の流れに任せましょう。)
ビジネスシーンで、焦って結果を出そうとする相手をなだめる際にも使えるスマートな言い回しです。

『BONES』流・覚え方のコツ

ブースが、早く信頼関係を築こうと前のめりになるオーブリーに対して「無理に近道しようとせず、決められたコース(course)を最後まで走らせておけ(run)」と語りかける姿をイメージしてみてください。
陸上競技のトラックを外れずに自分のペースで走り続けるように、物事にはそれぞれ適切な時間と道筋がある——そんな情景を思い浮かべると、このフレーズが持つ大人の余裕がスッと頭に入ってきます。

似た表現・関連表現

take its course
(自然の成り行きに任せる)
run its course とほぼ同じ意味で使われますが、「運命や流れを受け入れる」という受け身の響きが少し強くなります。「Let nature take its course(自然の摂理に任せる)」という表現もよく耳にします。

come to an end
(終わる、結末を迎える)
物事が終了するという事実を客観的に表す表現です。run its course のような「自然な経過を経て」「寿命を全うして」というニュアンスは含まれません。

wait it out
(状況が良くなるまでじっと待つ、やり過ごす)
嵐が過ぎ去るのを待つように、嫌な状況が終わるのを耐え忍ぶ時に使われます。時間の経過に身を委ねる点は共通していますが、より「我慢する・耐える」というニュアンスが強い表現です。

深掘り知識:この表現が体感できる「run」の奥深さ

この「run its course」は、実は動詞「run」の奥深さを体感できる好例でもあります。
「走る」でお馴染みの run ですが、日常会話では「run a business(会社を経営する)」「The tap is running(水道が出っぱなしだ)」「My nose is running(鼻水が出る)」など、あらゆる場面に顔を出します。
これらに共通するのは「何かが途切れることなく、スムーズに動き続けている」という感覚です。
今回の「run its course」も、決められた道筋をスムーズに最後まで進み続けるというコアイメージから来ています。
この感覚をひとつ掴んでおくだけで、run を使った多くの表現がぐっと理解しやすくなりますよ。

まとめ|時間の流れを信じることを、英語でさらりと言えるように

今回は『BONES』シーズン10エピソード3から「run its course」をご紹介しました。
ブースがオーブリーに語りかけた言葉の本質——焦らず、時間の流れを信じること——を英語でさらりと言えるようになった時、あなたの表現の幅は確実に一段広がっています。
病気の回復を待つ時も、人間関係がゆっくり育まれていく時も、このフレーズはそっと寄り添ってくれる言葉です。
日常会話の中でふとした瞬間に使ってみてください。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

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