ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S10E7に学ぶ「get out of one’s system」の意味と使い方

get out of one's system

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『BONES』シーズン10第7話から、心に溜まったモヤモヤを発散した時にぴったりの表現「get out of one’s system」をご紹介します。
ブースとオーブリーの短い会話の中に自然な形で登場するこのフレーズ、感情の動きをリアルに表現できます。
「すっきりした」「気が済んだ」という気持ちを英語で伝えたい方は、ぜひチェックしてみてください。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

今回の事件はウォール街のヘッジファンドが舞台。被害者の妻への聴取中、証券詐欺で家族を捨てた自分の父親と被害者の姿が重なったオーブリーは感情を抑えられなくなり、傷心の妻アニーに対して「ご主人はとっくにあなたを見切っていた」と激しい言葉をぶつけてしまいます。
冷静さを取り戻した後、オーブリーがブースに謝罪する場面です。

Aubrey: Look, what happened back there… I’m really sorry, Booth. It was out of line. Normally I’m a good agent…
(なあ、さっき起きたことだけど……本当にすみません、ブース。行き過ぎでした。普段の僕はもっとまともな捜査官なのに……)

Booth: No, you are a good agent. So you think you got it out of your system?
(いや、お前は優秀な捜査官だ。それで、少しは鬱憤(うっぷん)を晴らせたか?

Aubrey: I don’t know.
(さあ、どうでしょうね。)

Booth: Well, we better figure that out because we just harpooned a big whale, and I’m gonna need some help reeling him in.
(なら早く気持ちの整理をつけてくれ。俺たちはたった今、大物に銛(もり)を打ち込んだんだ。引き寄せるにはお前の力が必要だからな。)

Bones Season10 Episode7 (The Money Maker on the Merry-Go-Round)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

シーン解説と心理考察

傷心の妻に感情的な言葉をぶつけてしまったことを深く悔やむオーブリーに対し、ベテランのブースはあえて説教をしません。
まず「お前は優秀な捜査官だ」と認めたうえで、「長年溜め込んできた怒りを吐き出せたか?」と優しく問いかけます。
父親への怒りという感情の「毒」を、たとえ不適切な形であれ一度外に出したことで、少しは気が済んだかという気遣いです。
「溜まった感情を排出してスッキリする」という心の動きが、「get it out of your system」というフレーズにそのまま表れています。

「get out of one’s system」の意味とニュアンス

get out of one’s system
意味:鬱憤を晴らす、気が済む、(やりたいことをやって)発散する

直訳すると「自分のシステム(system)からそれを外に出す(get out)」となります。
ここでの「システム」は人間の身体や精神の構造(体内)を指しており、そこに溜まった「ネガティブな感情」や「強い欲求」を何らかの行動で外へ排出し、健全な状態に戻すことを意味するイディオムです。

怒りを発散する場面だけでなく、「ずっとやってみたかった趣味を一度経験して未練を断ち切る」「子供がエネルギーを出し切るまで遊ばせる」といった、欲求を満たして気を済ませる文脈でも幅広く使われます。

【ここがポイント!】

このフレーズが持つ感覚の核心は、「心身のデトックス(解毒)」にあります。
我慢して溜め込みすぎると体に毒だから、一度思い切り外に出して(get out)、元のまっさらな心身(system)にリセットしようというイメージです。
「体内の異物を排出する」という物理的でシンプルな感覚が、このフレーズの理解を助けてくれます。
ネガティブな感情だけでなく、長年温め続けた夢や衝動を実行に移す時にも使えるのが特徴です。

実際に使ってみよう!

I was furious after the meeting, so I hit the gym to get it out of my system.
(会議のあとすごく腹が立ったから、ジムに行って鬱憤を晴らしてきた。)
仕事のストレスや怒りを激しい運動で発散するという日常的な使い方です。体内のモヤモヤを汗と一緒に流し出す感覚がよく出ています。

She went on a crazy shopping spree after the breakup just to get it out of her system.
(彼女は失恋のあと、気を発散させるためだけに爆買いをした。)
ネガティブな感情を突発的な行動で発散しようとするシーンです。「こうでもしないとやってられない」というニュアンスを自然に込められます。

I’ve always wanted to dye my hair pink, so I’m just going to do it and get it out of my system.
(ずっと髪をピンクに染めてみたかったから、一度やってみて気を済ませようと思う。)
ずっと抱えていた「やってみたい」という願望を実際に経験して、未練を断ち切るという意味合いで使われます。

『BONES』流・覚え方のコツ

オーブリーが胸の奥に溜め込んでいた父親への長年の怒りを、傷心の女性に向けてぶつけてしまうシーンを思い浮かべましょう。
自己嫌悪に陥る彼にブースが「それで自分の中の怒りは吐き出せたか(got it out of your system)?」と問いかけます。
体内にパンパンに溜まった「怒りという毒」を、自分のシステム(体)の外へ排出し、クリーンな状態に戻すイメージを描くと、このフレーズのニュアンスが記憶に定着しやすくなります。

似た表現・関連表現

let off steam
(鬱憤を晴らす、ストレスを発散する)
蒸気(steam)を逃がすイメージから、溜まったストレスを発散するという意味です。「get out of one’s system」が感情を「出し切ってリセットする」ことに焦点を当てているのに対し、こちらはどちらかといえば一時的な「ガス抜き」のニュアンスが強い表現です。

get something off one’s chest
(胸のつかえを下ろす、打ち明ける)
ずっと言えずに抱え込んでいた不満や秘密を誰かに話して、精神的にスッキリする様子を表します。「system(全身)」ではなく「chest(胸・心)」にのしかかっていたものを取り除くイメージです。

vent one’s anger
(怒りをぶちまける、発散する)
「vent」は通気口を意味し、そこから感情を言葉にして激しく吐き出すことを指します。「venting(愚痴を言う)」という形でも日常会話によく登場します。

深掘り知識:英語における「system」が持つ身体的な感覚

「system(システム)」というと無機質なものを想像しがちですが、英語では「人間の身体や精神全体」を指す身近な言葉として頻繁に使われます。

たとえばお酒が完全に抜けた状態を “The alcohol is out of my system.”、風邪のウイルスが治った状態を “I think the virus is finally out of my system.” と表現します。
英語話者にとって人体は、血が巡り、感情が渦巻くひとつの大きな「システム(機構)」として捉えられているのです。

今回の「get it out of one’s system」も、単なる感情論ではなく「心身の健康を保つために異物(怒りや欲求)を体外に排出する」という物理的な感覚に基づいています。
こうした単語の根底にあるイメージを掴むと、ネイティブの感覚に寄り添って自然に使えるようになりますよ。

まとめ|心のデトックスを英語で表現しよう

今回は『BONES』の相棒同士の会話から「get out of one’s system」の意味と使い方をお伝えしました。
怒りを発散してスッキリしたい時や、ずっとやりたかったことに挑戦して未練をなくしたい時——心のデトックスを表す場面に幅広く使えるフレーズです。
体の中にため込んだものを一度外に出して、また前を向く——そんな時にぴったりの言葉として、ぜひ記憶に留めておいてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

このエピソードの他のフレーズ
おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「get out of one's system」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る
  • URLをコピーしました!
目次