ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S10E19に学ぶ「cover up」の意味と使い方

cover up

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン10第19話から、ミステリーやサスペンスのシーンで頻出する「cover up」の意味と使い方を詳しく見ていきましょう。
謎解きの醍醐味が凝縮されたシーンと一緒に、このフレーズが持つ独特のニュアンスを体感してみてください。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

ジェファソニアン研究所とイランをビデオ通話で繋いで合同捜査を行っているシーンです。
被害者の骨に残された不自然な傷の形状から、ブレナン博士がある重大な事実を見抜きます。

Arastoo: I’ve looked at him over and over. What does it matter? Because he was killed on a staircase.
(何度も見ました。どうせ階段で殺されたんでしょう。)

Brennan: The fractures weren’t caused by a weapon. They were caused by falling against steps, but not the rounded steps at the victim’s house. These had squared-off edges.
(骨折は凶器によるものじゃないわ。階段にぶつかった傷よ。でも被害者の自宅にあるような丸みを帯びた階段じゃなく、角張った階段ね。)

Hodgins: Wait, so he was killed on one staircase, then later pushed down a second?
(待って、それじゃ別の階段で殺されてから、もう一度自宅の階段から落とされたってことか?)

Booth: It’s the perfect way to cover up the crime.
(犯罪を隠蔽するための完璧な手口だな。)

BONES Season10 Episode19(The Murder in the Middle East)

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シーン解説と心理考察

イランで不審死を遂げたダリウスという青年の遺体を、ジェファソニアンのチームが遠隔で調査しています。
当初、彼の死は「自宅の階段から転落した事故」として処理されようとしていました。

しかしブレナン博士が骨の傷の形状の違いを見逃しませんでした。
自宅の丸みを帯びた木製階段とは一致しない、角張った硬い素材による傷がある。
別の場所で致命傷を負わされた後、わざわざ自宅の階段から落とされた形跡がある。
それらが次々と明らかになり、計画的で悪質な殺人であることが確定する瞬間です。
手の込んだ偽装工作に対してブースが険しくつぶやく「完璧な隠蔽手口だな」という一言に、捜査チームの怒りと悔しさが滲んでいました。

「cover up」の意味とニュアンス

cover up
意味:隠蔽する、揉み消す、すっかり隠す

「cover(覆う)」に「up(完全に、すっかり)」がくっついた熟語です。
単に物を布などで隠すという意味だけでなく、「知られてはまずい事実、ミス、犯罪行為などを、嘘や偽装工作で完全に見えなくする」という積極的な意図を持つ行為を表します。

政治の不祥事や企業の不正を報じるニュースから、身の回りの都合の悪い事実をごまかす場面まで、「意図的に真実から目を背けさせる」という状況で使える便利な言葉です。

【ここがポイント!】

「cover up」が「hide(隠す)」と決定的に違うのは、その能動性です。
「hide」は「見えないところに置く」という比較的受動的な行為ですが、「cover up」は「嘘の事実を作り上げて上から被せる」という積極的な偽装を意味します。
今回の犯人が別の場所で殺した後にわざわざ自宅の階段から落とした——あの手の込んだ工作こそが「cover up」の本質を体現しています。

実際に使ってみよう!

The company tried to cover up the scandal, but the truth eventually came out.
(その企業はスキャンダルを隠蔽しようとしたが、結局真実は明らかになった。)
企業の不正や証拠隠滅について語る際の、最もスタンダードで自然な使い方です。

He tried to cover up the scratch on his car with some paint.
(彼は車の引っかき傷をペンキでごまかして隠そうとした。)
重大な犯罪だけでなく、物理的な傷や都合の悪い部分を別の何かで覆って見えなくするシチュエーションでも使えます。

There is a theory that the government is covering up the existence of aliens.
(政府が宇宙人の存在を隠蔽しているという説がある。)
陰謀論や都市伝説のような少しミステリアスな話題にも、この表現がぴったりとはまります。

『BONES』流・覚え方のコツ

今回の犯人が、別の場所で殺した遺体をわざわざ自宅へ運び、階段から落として「転落事故という毛布(cover)」を被せようとした様子を思い出してください。
ただ隠すだけでなく、「嘘のストーリーですっぽりと覆い隠す」という能動的な偽装の感覚が、サスペンスの不穏な空気感と一緒に記憶に定着するはずです。

似た表現・関連表現

hide
(隠す、秘密にする)
「cover up」が「偽装して揉み消す」という積極的な行為なのに対し、「hide」は単純に「見えない場所に置く」「口外しない」という、より一般的で受動的な表現です。

sweep ~ under the rug
(都合の悪いことを隠す、揉み消す)
直訳すると「カーペットの下に(ゴミを)掃き入れる」。見えなくするだけで根本的な解決をしていない、という批判的なニュアンスを含む面白いイディオムです。

conceal
(隠す、秘密にする)
「hide」よりも少し硬くフォーマルな表現です。感情や情報を「意図的に人目から遠ざける」というニュアンスがあり、法的な文書や硬い文章でよく使われます。

深掘り知識:サスペンスで頻出する「Cover-up」という名詞

今回ご紹介したのは動詞の「cover up」ですが、この2つの単語をハイフンで繋いだ「a cover-up」は「隠蔽工作」という名詞になります。
英語圏のニュースやドラマで非常によく耳にする重要な単語です。

刑事ドラマやサスペンス映画では「The crime itself was bad, but the cover-up was worse.(犯罪そのものも悪かったが、隠蔽工作はさらに悪質だった)」というようなセリフが登場します。
英語圏では「過ちを犯したこと」以上に「それを組織ぐるみで揉み消したこと」の方が、より重い罪として厳しく非難される文化的背景があります。

このエピソードでも、犯人が別の場所での殺害を自宅の事故に見せかけようとした手口は、まさに「cover-up」の典型例でした。
海外のニュースや政治ドラマを見るとき、この「cover-up」という言葉が持つ重みを意識してみると、内容がぐっとリアルに聞こえてきますよ。

まとめ|ミステリーの解像度を上げる言葉

今回は『BONES』シーズン10第19話の謎解きシーンから、「cover up(隠蔽する)」の意味と使い方をご紹介しました。

単に隠すだけでなく、「嘘の事実を作り上げて上から被せる」という能動的な偽装を意味するこの表現。
今回の犯人が見せた完璧な偽装工作を見抜いたブレナン博士の洞察が光るシーンを思い浮かべてみてください。
単純な「hide」では伝わらない、意図的な偽装の感覚を一言で表せるのが「cover up」の強みです。

このエピソードを見るには

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※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

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