「as it turns out」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S02E07で学ぶ英会話

「as it turns out」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

最初はこうだと思っていたのに、調べてみたら「実はね…」と話が変わった経験はありませんか。

そんなときに活躍する「as it turns out」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン2第7話の冒頭、クリンゴン語版ボグルで遊ぶハワードが、苦しまぎれの言い訳を口にするシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「as it turns out」の意味とニュアンス

as it turns out
意味:実は~だった/ふたを開けてみると~だった

turn out は「(結果が)~と判明する」という意味の句動詞です。そこに as がついた as it turns out は、「経過を見たり調べたりした結果、実はこうだった」と、あとから明らかになった事実を切り出すときの挿入句になります。

ポイントは、話し手や周囲の予想に反して事実が判明する、という流れを含むこと。単に事実を述べるのではなく、「思っていたのと違って、実は」というちょっとした意外性のニュアンスがついてきます。

会話では「いや実はね」と相手の心構えを作るクッションとして、文章では話の流れを切り替える合図として、どちらでも幅広く使われます。文頭・文中・文末のいずれにも置ける、語順の自由度が高い表現でもあります。

【ここがポイント!】

  • turn out は「ふたを開けたら中身が出てくる」イメージで、「実は~だった」と判明を示す核
  • 予想に反して、という軽い意外性がにじむ表現
  • 結論を切り出す前のクッションとして置くと、会話がやわらかくなる一言

『ビッグバン★セオリー』S02E07のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

4人がクリンゴン語版のボグルで遊んでいます。ハワードが出した「Kreplach」を、ラジが「それはクリンゴン語じゃなくて肉団子を指すイディッシュ語だ」と指摘します。引っ込みがつかなくなったハワードの、苦しい切り返しに注目です。

Raj: That isn’t Klingon, it’s Yiddish for meat-filled dumpling.
(それクリンゴン語じゃないだろ、肉入り団子を指すイディッシュ語だぞ)

Howard: Well, as it turns out, it’s also a Klingon word.
(まあ、実はそれが、クリンゴン語でもあるんだよ)

Leonard: Really? Define it.
(へえ? じゃあ定義してみろよ)

The Big Bang Theory Season2 Episode7 (The Panty Piñata Polarization)

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シーン解説と心理考察

ハワードは明らかにその場ででっち上げているのに、as it turns out を前置きして、さも「調べたら判明した事実」のように語っています。本来このフレーズが持つ「客観的に判明した」という響きを、ハッタリにもっともらしさを足す小道具として使っているわけです。

直後にレナードから「じゃあ定義してみろ」と突っ込まれるあたり、周囲もハワードのごまかしを見抜いています。as it turns out のまじめな語感と、中身のいいかげんさのギャップが、このやり取りの笑いどころになっています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

turn out は、もともとポケットや引き出しをひっくり返して中身を外に出す、という動作を表す言葉でした。そこから「隠れていたものが外に出る」→「あとから事実が現れる=判明する」へと意味が広がっています。閉じた箱をひっくり返したら、思いがけないものがぽんと出てきた——その「ふたを開けたら実はこうだった」という瞬間が as it turns out の核になります。

ハワードのように、後ろめたいことを「いや実はね…」と取りつくろう場面とセットで思い出すと、「予想に反して、実は」のニュアンスがそのまま体に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「as it turns out」

意外な事実や、予想と違った結果を切り出すときに便利なフレーズです。3つの場面で使い方を見てみましょう。

As it turns out, the cheapest flight was also the fastest.
(実は、いちばん安い便がいちばん速い便でもあった)
旅行の予約を振り返って話す場面です。予想外のうれしい結果を伝えるときの定番の形です。

We were worried about the budget, but as it turns out, we came in under it.
(予算を心配していたけれど、ふたを開けてみると予算内に収まった)
仕事で結果を報告する場面です。「心配していた → 意外な結果」という流れに乗せると自然に響きます。

A: I thought the meeting was canceled.
B: As it turns out, it was just moved to Friday.
(A:会議は中止になったと思ってた)
(B:実はね、金曜にずれただけだったんだ)
思い込みを訂正する会話です。相手の勘違いをやわらかく正すときのクッションとして働きます。

あわせて覚えたい関連表現

it turns out (that) ~
(~だと判明する)
as をつけない形で、後ろに節を続けて事実そのものを述べます。as it turns out が挿入句なのに対し、こちらは「判明した中身」を直接つなげる形です。

as it happens
(たまたま/折よく)
偶然そうだった、という偶然性に重きを置いた表現です。as it turns out の「調べた・経過した結果」という含みとは少し角度が違います。

in the end
(結局/最終的に)
時間をかけた末の最終結果を述べる表現です。as it turns out のような「予想に反して判明した」という意外性のニュアンスは薄めです。

Note|文頭・文末で使える「実は」のクッション表現

as it turns out が便利なのは、置く場所を選ばないところです。同じ「実は」でも、文のどこに入れるかで会話のリズムが少し変わります。

文頭に置けば「実はね、~なんだ」と、これから意外な話をする合図になります。”As it turns out, she was right all along.”(実は、彼女は最初からずっと正しかった)のように、聞き手に心の準備をさせてから本題に入れます。文末に回すと “It was just a misunderstanding, as it turns out.”(ただの勘違いだったんだ、ふたを開けてみればね)と、いったん事実を述べてから「実はそういうことだった」と余韻を添える言い方になります。文中に挟めば、話の途中でさらっと事実を差し込めます。ネイティブはこのクッションを使って、いきなり結論をぶつける唐突さをやわらげているわけです。

ハワードの場合は、この「もっともらしく事実を切り出す」働きを逆手に取って、でっち上げに信ぴょう性を持たせようとしました。本来は予想に反した事実を、相手にやわらかく差し出すための一言だと押さえておくと、使いどころを間違えません。

置く場所で表情が変わる、便利なクッション表現です。

まとめ|ハワードの言い訳から学ぶ「実は」の一言

as it turns out は、「思っていたのと違って、実はこうだった」と、あとから判明した事実を切り出すための表現でした。turn out の「ふたを開けたら中身が出てくる」イメージを核に持っておくと、意外性のニュアンスごと覚えられます。

この一言を会話に挟めるようになると、意外な事実や結果を、相手にやわらかく伝えられるようになります。いきなり結論を出すのではなく、ワンクッション置いてから本題に入る——そんな会話のリズムが作れる表現です。

予想がくつがえる場面に出会ったとき、表現の引き出しに加えてみてください。

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