「come and go」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S02E10で学ぶ英会話

「come and go」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

人の出入りが多い場所で、「ここはみんな自由に行き来してるから」と、その気軽さを説明したくなる場面があります。

そんなときに使える「come and go」を、シットコム『ビッグバン★セオリー』シーズン2第10話、ガールフレンドの前で気まずくなったレナードが、ご近所付き合いの気軽さを取り繕う場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「come and go」の意味とニュアンス

come and go
意味:出入りする、行き来する、現れては去る

come(来る)と go(行く)を and でつないだ、シンプルな対句表現です。人が「来たり行ったり」する物理的な出入りを表すのが基本で、そこから「自由に出入りできる」というカジュアルさのニュアンスも生まれます。

人だけでなく、流行・チャンス・感情など、現れては消えていくものにも幅広く使えます。trends come and go(流行は移り変わる)のように、「一時的で、留まらない」という性質を表すのが特徴です。

二つの動詞を並べることで、一回きりの動作ではなく「繰り返し行き来する」継続的なイメージが出ます。出入りの自由さや、ものごとの移ろいやすさを、軽やかに伝えられる表現です。

【ここがポイント!】

  • come(来る)と go(行く)を並べて「行き来」を表すシンプルな対句
  • 人の出入りだけでなく、流行・機会・感情の「移ろい」にも使える
  • 「自由に・繰り返し」のニュアンスがにじむ、軽やかな一言

『ビッグバン★セオリー』S02E10のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

下着姿のペニーが朝から部屋に来たのを、ガールフレンドのシュテファニーに見られてしまったレナード。気まずさを取り繕おうと、「ここではご近所付き合いが気軽なんだ」と必死に説明します。

Leonard: Penny is one of our many neighbours, and in our building, neighbours come and go, it’s very casual, no dress code.
(ペニーはたくさんいる近所の一人で、このビルじゃ近所の人が出入りするのは普通で、すごくカジュアルなんだ。ドレスコードもない。)

Sheldon: Really? I have never once been invited to have cereal with Mrs. Vartabedian.
(本当に? 僕は一度もヴァルタベディアンさんにシリアルへ誘われたことがないぞ。)

The Big Bang Theory Season2 Episode10 (The Cohabitation Formulation)

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シーン解説と心理考察

レナードが come and go を持ち出すのは、ペニーの来訪を「特別なことではない、ただの日常」に見せたいからです。「出入り自由でカジュアル」という言葉選びに、なんとか平静を装おうとする焦りがにじむ場面です。

ところがその取り繕いは、シェルドンの一言であっさり崩れます。「自分は一度もシリアルに誘われたことがない」という的外れな割り込みが、レナードの「みんな気軽に行き来している」という説明の嘘くささを、本人の意図とは無関係に暴いてしまう構図が表れています。

カジュアルさを強調すればするほど、かえって不自然さが際立つ——レナードの言葉が空回りしていく可笑しさが、会話の温度を変えています。come and go の「なんでもないこと」という軽さが、ここでは裏目に出ているのが面白いところです。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

玄関のドアが、人が通るたびに開いては閉じ、また開いては閉じる——その繰り返しの動きを思い浮かべてみてください。come(入ってくる)と go(出ていく)が交互に続く、その回転扉のようなイメージが come and go の核です。

レナードが「このビルでは近所の人が出入りする」と言うとき、まさにこの開いては閉じるドアの光景が背景にあります。人が絶え間なく行き来する気軽な空間、というイメージとフレーズの絵が重なるので、ドアの動きごと覚えてしまうのがおすすめです。

例文で覚える「come and go」

人の出入りから、流行やチャンスの移ろいまで、幅広く使えます。3つの例文で感覚をつかんでいきましょう。

People come and go in this office all day.
(このオフィスは一日中、人が出入りしています。)
職場の様子を説明する場面です。特定の誰かではなく、絶え間ない人の行き来そのものを表しています。

Trends come and go, but good design lasts.
(流行は移り変わるけれど、良いデザインは長く残る。)
一般論を語る場面です。come and go を「現れては消える、一時的なもの」という移ろいの意味で使っています。

A: Is it okay if I drop by sometimes?
B: Sure, friends come and go here all the time.
(A:時々立ち寄ってもいい?)
(B:もちろん、ここは友達がいつも出入りしてるから。)
気軽な訪問を許す場面です。「自由に出入りできる」というカジュアルな雰囲気を伝えるのにぴったりの使い方です。

あわせて覚えたい関連表現

in and out
(出たり入ったり)
物理的な出入りを表す点で come and go と近い表現です。ただし in and out は「短時間で出入りする」動きそのものに焦点があり、移ろいやすさのニュアンスは薄めです。

drop by
(ふらっと立ち寄る)
come and go が行き来の繰り返しを指すのに対し、drop by は一回の立ち寄りを表します。気軽さの方向は共通しています。

here today, gone tomorrow
(現れたと思えばすぐ消える)
come and go の「移ろいやすさ」の側面を、より強調した表現です。儚さや当てにならなさを際立たせたいときに使えます。

Note|なぜ「go and come」ではないのか

come and go は、いつも come が先で go が後です。逆にした go and come という言い方は、ほとんど耳にしません。なぜこの順序で固定されているのでしょうか。

英語には、二つの語を and で結ぶ対句表現で、語順が慣習的に決まっているものが数多くあります。salt and pepper、black and white、now and then——どれも逆にすると不自然に聞こえます。こうした語順には、響きやリズムの良さが関わっているとされ、一般に「自分に近いもの・基本となるもの」が先に来やすい傾向が指摘されています。come and go の場合も、話し手のもとに「来る」動きが先、そこから「去る」動きが後、という自然な時間の流れが語順に反映されていると考えられます。一度この順序で定着すると、その並びが耳になじみ、逆の語順は座りが悪く感じられるようになります。

レナードの「neighbours come and go」も、この自然な語順に乗っているからこそ、すっと耳に入ってきます。意味を覚えるときに語順もセットで身につけておくと、口から出すときに迷わずに済みます。

二つの動詞の並び順にも、ちゃんと理由が隠れているのですね。

まとめ|レナードの取り繕いに見る、軽やかな一言

come and go は、人やものごとが「行き来する・現れては去る」さまを、come と go の対句で表す表現です。物理的な出入りから、流行や感情の移ろいまで、軽やかにカバーできる懐の広さがあります。

人の出入りが多い場所を説明するときも、移り変わるものごとを語るときも、この一言があれば「留まらず動いている」感覚をシンプルに伝えられます。語順がいつも come 先で固定されている点を押さえておくと、自然に使えます。

カジュアルさを強調しようとして空回りするレナードの後ろで、come and go という言葉だけが、軽やかに行き来していた場面でした。

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