「what goes around comes around」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S02E22で学ぶ英会話

「what goes around comes around」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誰かにひどいことをした人が、巡り巡って自分も同じ目に遭う——そんな「因果応報」だなと感じる場面に出くわすこと、ありませんか。

その感覚を英語で表す「what goes around comes around」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン2第22話の中盤、レナードの裏切りをラージがカルマになぞらえて諭すシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「what goes around comes around」の意味とニュアンス

what goes around comes around
意味:因果応報/自分のした行いは自分に返ってくる

良いことも悪いことも、めぐりめぐって最終的に行為者本人に返ってくる——そんな因果応報の考え方を表すことわざです。

go around(出ていって巡る)と come around(巡って戻ってくる)という対の動きが、「行って、帰ってくる」円環をそのまま言葉にしています。多くは「悪いことをすれば、いつか報いを受ける」という戒めの文脈で使われますが、「善い行いも返ってくる」という前向きな意味でも使えます。日常会話でよく登場するカジュアルなことわざで、誰かが悪事の報いを受けたときや、自分の行いを省みるときに、しみじみと口にされます。

【ここがポイント!】

  • 核は「放った行いが、円を描いて自分に返ってくる」という円環のイメージ
  • go と come の対比が「行って・帰ってくる」流れを言葉そのもので表現
  • 悪い報いにも善い見返りにも使えるが、戒めの場面で使われることが多い表現

『ビッグバン★セオリー』S02E22のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

レナードは、スチュアートとペニーのデートをわざと妨害したことを告白し、罪悪感にさいなまれています。それを聞いたラージは「カルマを台無しにしたからだ」と説き、シェルドンが「迷信だろう」と突っ込むと、なんと物理法則まで持ち出して反論します。

Raj: Of course you feel terrible. You completely screwed up your karma, dude.
(そりゃ最悪な気分になるさ。自分のカルマを台無しにしたんだから)

Sheldon: You don’t really believe in that superstition, do you?
(まさかそんな迷信を本気で信じてるわけじゃないよね?)

Raj: It’s not superstition. It’s practically Newtonian. For every action, there’s an equal and opposite reaction. It’s actually a very elegant system, you know, what goes around comes around.
(迷信じゃないよ。ほとんどニュートン力学だ。すべての作用には等しく反対向きの反作用がある。実によくできた仕組みなんだよ、ほら、因果応報ってやつさ)

The Big Bang Theory Season2 Episode22(The Classified Materials Turbulence)

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シーン解説と心理考察

ラージが因果応報を「ニュートンの作用・反作用の法則」になぞらえて大まじめに語るところに、科学者集団であるこのドラマらしさが凝縮されています。カルマという精神的な概念を、物理法則という最も理屈っぽい言葉で擁護する——その組み合わせの妙が、知的なボケとして効いていると言えます。

注目したいのは、このフレーズが続けて二度登場する点です。ラージが言ったあと、ハワードが「Speaking of what goes around comes around…(因果応報といえば…)」と引き取って話題を変えます。同じことわざが会話のバトンのように受け渡される流れが、テンポのよさを生んでいるのが見どころです。レナードの罪悪感という重めの話題を、軽妙な理屈とことわざで転がしていく構成が光ります。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

自分が放った行いが、ブーメランのように大きな円を描いて、ぐるりと自分のところへ返ってくる——その円の軌跡を思い浮かべてみてください。go around で外へ出ていき、come around でまた戻ってくる。go と come の向きの違いが、そのまま「行って・帰ってくる」円環を描いています。

劇中でラージがこれを「作用・反作用の法則」にたとえていたことも、強力な記憶のフックになります。何かを押せば、同じ力で押し返される——その物理のイメージを「自分の行いが返ってくる力」と重ねれば、理科の知識ごとフレーズが定着します。

例文で覚える「what goes around comes around」

因果応報を語るときの、しみじみとした締めの一言として使えます。三つの場面で見てみましょう。

He treated everyone badly, and now no one will help him. What goes around comes around.
(彼はみんなにひどい態度を取って、今では誰も助けてくれない。因果応報だね)
身勝手な人が報いを受けたのを見たときの一言です。悪い行いが本人に返ってきた、という典型的な使い方になります。

Be kind to people on your way up—what goes around comes around.
(上りつめる途中でも人に親切にしておきな。巡り巡って返ってくるから)
こちらは前向きな方向の使い方です。善い行いもいつか自分に返ってくる、という励ましとして響きます。

A: I can’t believe she got promoted after all that hard work helping others.
B: Well, what goes around comes around, right?
(A:あれだけ周りを助けてきた彼女が昇進したの、すごいよね)
(B:まあ、因果応報ってことだよね)
友人との会話で、善行が報われた話に相づちを打つ場面です。良い文脈でも自然に使えることがよくわかります。

あわせて覚えたい関連表現

you reap what you sow
(まいた種は自分で刈り取る/自業自得)
農耕の比喩で、聖書に由来するやや格言的な響きを持ちます。what goes around comes around が日常会話向けのカジュアルな表現なのに対し、こちらは文章や戒めの場面でも使われます。

karma
(カルマ/因果)
仏教やヒンドゥー教に由来する「業」の概念を、英語の口語に取り込んだ語です。劇中でもラージが karma と言い換えており、what goes around comes around はこの karma を英語のことわざで言い表したもの、という関係にあります。

chickens come home to roost
(悪事の報いがわが身に返る)
放したニワトリがねぐらに戻る比喩で、特に「過去の悪行のツケが返る」場面に使われます。what goes around comes around より悪い報いに限定的で、やや古風な言い回しです。

Note|英語に溶け込んだ「カルマ」という発想

このことわざを語るうえで欠かせないのが、karma(カルマ)という言葉です。劇中でもラージは、まず karma と言い、それから what goes around comes around へとつないでいました。この二つは、英語圏ではほとんど地続きの発想として語られます。

karma はもともと仏教やヒンドゥー教で「行為とその報い」を指す概念ですが、現代の英語ではすっかり日常口語に溶け込み、「That’s karma.(それがカルマってものだよ)」のように気軽に使われます。そして what goes around comes around は、この karma を、外来の概念に頼らず英語本来のことわざで言い表したものとして、しばしば対で語られます。実際、ラージのセリフは karma → 物理法則(作用・反作用)→ このことわざ、と三つを数珠つなぎにしており、ネイティブの感覚の中でこれらがひとつながりであることをよく示しています。東洋由来の概念、西洋の物理法則、英語のことわざ——出どころの違う三つが、「行いは返ってくる」という一点で結ばれているわけです。

つまり what goes around comes around は、単なることわざであると同時に、英語圏が「因果」をどう捉えてきたかを映す言葉でもあります。背景を知ると、ラージの理屈っぽい弁護がいっそう面白く聞こえてきます。

巡るものは、文化を超えて巡るのです。

まとめ|ラージの理屈っぽいカルマ論から学ぶことわざ

what goes around comes around は、自分のした行いがめぐりめぐって自分に返ってくるという、因果応報を表すことわざです。go と come の対比が「行って・帰ってくる」円環をそのまま描いており、悪い報いにも善い見返りにも使えます。

このひと言を知っておくと、誰かが行いの報いを受けた場面で、しみじみとした実感を込めて気持ちを言い表せるようになります。

ラージのように物理法則まで持ち出すのはご愛敬ですが、それだけ「因果が巡る」という発想が広く共有されている証でもあります。会話のレパートリーに加えてみてください。

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