「come down with」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S05E06で学ぶ英会話

「come down with」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

朝起きたときに喉がいがらっぽい、なんだか体が重い——「もしかして風邪をひきかけてる?」と感じた経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

そんなときに使える 「come down with」 を、『ビッグバン★セオリー』シーズン5第6話の終盤、くしゃみを連発するシェルドンに、恋人のエイミーが体調を尋ねる場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「come down with」の意味とニュアンス

come down with
意味:(病気に)かかる/(風邪などを)ひく

come down with は、病気に「かかり始める」ことを表す句動詞です。後ろには a cold(風邪)、the flu(インフルエンザ)、a bug(ちょっとした感染症)など、具体的な病名や症状が続きます。

この表現の語感を支えているのが down です。down は「(健康な状態から)体調が下がっていく・崩れていく」方向を示しており、元気な状態から少しずつ調子を落としていくイメージがあります。

進行形にして be coming down with ~ とすると、「~をひきかけている」という、まさに病気の入り口にいる初期段階を表せるのが実用的なポイントです。なお、この表現は風邪・インフルエンザといった比較的軽い・一般的な病気に使うのが自然で、深刻な病気にはあまり使われません。日常の「ちょっと体調を崩しかけている」を伝えるのにぴったりの表現です。

【ここがポイント!】

  • down が「健康な状態から体調が下がっていく」方向を示しているのがイメージの核
  • be coming down with ~ の進行形で「~をひきかけている」初期段階を表せる
  • 風邪・インフルエンザなど、軽め・一般的な病気に使うのが自然な一言

『ビッグバン★セオリー』S05E06のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

母親が自分よりも他の友人たちを優先したことで、すっかり不機嫌になっているシェルドン。エイミーのアパートで、その不機嫌の理由を分析されている最中に、シェルドンは何度もくしゃみをします。それを見たエイミーが、体調について尋ねる場面でこのフレーズが登場します。

Amy: (He sneezes again) Sure you’re not coming down with a cold?
(またくしゃみして。本当に風邪をひきかけてるんじゃないの?)

Sheldon: Oh, yes, the common cold. Just like everyone else. You’d love that, wouldn’t you?
(ああそうさ、ありふれた風邪だよ。みんなと同じようにね。君はそれが嬉しいんだろう?)

The Big Bang Theory Season5 Episode6(The Rhinitis Revelation)

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シーン解説と心理考察

エイミーの coming down with a cold? という問いかけは、ごく自然な体調の気づかいです。ところがシェルドンは、それを素直に受け取らず、皮肉で跳ね返します。彼の反応に、このシーンの可笑しさが詰まっています。

自分を「一度か二度しか現れない特別な頭脳の持ち主」と考えるシェルドンにとって、「ありふれた風邪(the common cold)をひく」ことは、自分が凡人と同じだと認めることに等しいのです。だからこそ、coming down with a cold という当たり前の指摘に、過剰に身構えてしまうのが読み取れます。

エイミーが冷静に体調を尋ね、シェルドンがそれを大げさに否定する——この温度差が笑いを生んでいます。come down with という日常的な表現が、「自分は特別な存在だ」というシェルドンのプライドを刺激する引き金になっているのが、この場面の面白いところです。直後の展開で、彼の風邪が確定していく伏線にもなっています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

元気に立っていた人の体調が、坂道を転がるように少しずつ「下へ」と落ちていく——そんな下向きの動きを思い浮かべてみてください。come down with の down は、まさにこの「健康な状態から下がっていく」方向を指しています。

くしゃみを連発しながらも「自分は特別だ」と言い張るシェルドンが、その実、坂道をすべり落ちるように風邪へ向かっている姿を、この「下へ下がる」イメージに重ねてみると、フレーズが記憶に残ります。元気の頂点から、体調がそろりと下りはじめる——その下降の感覚が、この表現の核にあります。

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例文で覚える「come down with」

come down with は、自分の体調を伝えるときにも、相手を気づかうときにも使えます。3つの場面で見ていきましょう。

I think I’m coming down with something.
(なんだか体調を崩しかけてる気がする)
具体的な病名を言わず something で濁すと、「何かにかかりかけている」という漠然とした不調を表せます。日常でとてもよく使う形です。

She came down with the flu right before the trip.
(彼女は旅行の直前にインフルエンザにかかった)
過去形で、タイミング悪く病気にかかってしまったことを表します。the flu のような具体的な病名と組み合わせる典型例です。

A: You look pale. Are you okay?
B: I might be coming down with a cold. I’ll go home early today.
(A:顔色が悪いよ。大丈夫?)
(B:風邪をひきかけてるかも。今日は早めに帰るよ)
体調を気づかわれて、早退を伝える会話です。be coming down with で「ひきかけている」初期段階を自然に表せます。

あわせて覚えたい関連表現

catch a cold
(風邪をひく)
最も基本的な「風邪をひく」の表現です。come down with a cold が「これからかかっていく(進行中)」のニュアンスを持てるのに対し、catch a cold は「風邪をひく・ひいた」という事実をシンプルに述べる言い方です。

under the weather
(体調がすぐれない)
「なんとなく具合が悪い」という、軽い不調を遠回しに伝える表現です。come down with が「具体的な病気にかかる」のに対し、under the weather は病名を出さず、漠然とした体調不良をやわらかく示します。

get sick
(病気になる/体調を崩す)
最も広く使える一般的な表現です。come down with が「かかり始める」初期段階に焦点があるのに対し、get sick は病気になること全般を指す、よりおおまかな言い方になります。

Note|down が示す「体調が下がっていく」方向

エイミーが使った come down with の意味を支えているのは、down という小さな一語です。今回のフレーズを手がかりに、この down が体調表現にもたらす方向の感覚を見ていきましょう。

英語では、体調や気分が「下向き」のイメージと結びつくことがよくあります。come down with(病気にかかる)の down は、健康という高い状態から、調子が一段下りていく動きを表しています。元気な状態を「上」、体調を崩した状態を「下」と捉える、この上下の感覚が根にあります。同じ発想は、feel down(気分が落ち込む)や be down with the flu(インフルエンザで寝込んでいる)といった表現にも見て取れます。down が付くことで、「もとの状態から下がってしまった」という変化の方向がはっきりするのです。come down with の場合、come(やってくる)と down(下へ)が組み合わさって、「病気が自分のところへ、下り坂のように訪れてくる」という動きが描かれます。だからこそ、進行形の be coming down with ~ が「今まさに調子が下がりつつある」初期段階を、生き生きと表せるわけです。

この down の方向感覚をつかんでおくと、come down with が単なる「病気にかかる」ではなく、「元気な状態からそろりと下りはじめる」という、過程まで含んだ表現だと感じられるはずです。

体調の変化は、しばしば一語の前置詞や副詞に、その向きを託されているのです。

まとめ|シェルドンの強がりから学ぶこと

come down with は、「風邪などの病気にかかり始める」ことを表す句動詞です。down が示す「健康な状態から下がっていく」方向のイメージを核に、be coming down with ~ で「ひきかけている」初期段階まで言い表せると覚えておくと便利です。

この表現が使えると、自分の体調の崩れかけを「something(何か)」とぼかして伝えたり、相手の不調を気づかったりと、日常のやり取りがぐっと自然になります。catch a cold よりも、「かかっていく過程」をていねいに描ける表現です。

ありふれた風邪を認めたくないシェルドンの姿は極端ですが、その裏で誰もが経験する「体調が下りはじめる瞬間」を表す一言として、表現の引き出しに加えてみてください。

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