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子どもの頃、暗い部屋やクローゼットの奥に「何かがいる」と怖くなって、誰かにそばにいてほしいと思った経験はありませんか。
そんな場面で使える「scare away」を、『BONES』シーズン11第13話の冒頭、ブースが怖がる娘クリスティンを安心させるシーンから、一緒に見ていきましょう。
「scare away」の意味とニュアンス
scare away
意味:(怖がらせて)追い払う、遠ざける
scare away は、scare(怖がらせる)と away(遠くへ)が組み合わさった表現で、何かを怖がらせて遠くへ追い払うことを表します。鳥や動物を「しっ」と追い払うような物理的な場面でよく使われます。
このフレーズには、もう一つの使い方があります。人に対して使うと、「(態度や言動で)人を遠ざけてしまう」という比喩的な意味になります。たとえば、きつい物言いで相手を怖がらせて離れさせてしまう、といった場面です。守るために追い払うのか、それとも遠ざけてしまうのか——同じ scare away でも、向ける相手によって温度感が変わるのが面白いところです。今回のシーンでは、父親が子どもの恐怖を「追い払う」あたたかい使い方になっています。
【ここがポイント!】
- scare(怖がらせる)+ away(遠くへ)=「怖がらせて追い払う」イメージ
- 鳥・動物・侵入者など、物理的に「遠ざける」場面で定番
- 人に使うと「態度で遠ざけてしまう」という比喩にもなる
『BONES』S11E13のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
夜、娘のクリスティンがクローゼットの中のモンスターを怖がっています。父親のブースは、かつて自分が同じように怖がる娘を安心させたときのことを持ち出し、モンスターなんて怖くないと伝えようとします。
Booth: Remember when I tucked you in? I came, and I scared the monster away.
(覚えてるか?パパが寝かしつけたとき、来てモンスターを追い払ってやったろ)Christine: But it came back.
(でも、また戻ってきたの)
シーン解説と心理考察
ブースが「モンスターを追い払ってやった」と語るとき、その言葉には父親としての頼もしさがにじみます。捜査の現場では銃を構える FBI 捜査官が、家では娘の恐怖を引き受ける役割を担っている——その対比が短いやり取りに表れています。
一方で、クリスティンの「でも、また戻ってきた」という返しが、この場面に深みを与えています。一度 scare away したはずの恐怖が、子どもの心の中で何度もよみがえる。親が追い払えるのは目の前のモンスターであって、心の中の不安そのものではない——そんな子育ての難しさが、さりげなく描かれています。怖いものを遠ざける父と、それでも怖さが消えない娘。その距離感が、このエピソードの入り口として印象的に響きます。
『BONES』流・覚え方のコツ
scare away を覚えるときは、畑にいる鳥を「しっ、あっち行け」と手を振って追い払う光景を思い浮かべてみてください。怖がらせて(scare)、遠くへ(away)追いやる——その動作がそのままフレーズの意味になっています。
このシーンでは、ブースが娘のために「モンスター」を追い払う役を引き受けていました。手を振って何かを遠ざける動きと、ブースが娘を守ろうとする姿を重ねると、scare away の「追い払う」という感覚が記憶に残りやすくなります。
例文で覚える「scare away」
物理的にも比喩的にも使える表現です。3つの場面で感覚をつかんでみましょう。
The loud fireworks scared away all the birds.
(大きな花火の音が、鳥をみんな追い払ってしまった)
音や動きで動物を遠ざける、最も基本的な使い方です。scare away の物理的なイメージがそのまま伝わります。
A barking dog can scare away intruders.
(吠える犬は侵入者を追い払うことがある)
防犯の文脈での一言です。「怖がらせて寄せつけない」という、守りの場面での使い方になっています。
A: Why did he leave so suddenly? B: I think my honesty scared him away.
(A:なんで彼、急に帰っちゃったの? B:私の率直さが彼を遠ざけちゃったのかも)
人に対して使った比喩の例です。態度や言動で相手を「遠ざけてしまう」というニュアンスがよく出ています。
あわせて覚えたい関連表現
chase away
(追いかけて追い払う)
scare away が「怖がらせて」遠ざけるのに対し、chase away は「追いかけて」遠ざける動作に focus があります。どちらも何かを遠くへ追いやる点は共通です。
drive away
(追いやる、遠ざける)
より広く「遠ざける」を表し、人・物・感情など幅広い対象に使えます。drive customers away(客を遠ざける)のように、比喩でも頻出です。
ward off
(〔危険・病気などを〕寄せつけない、防ぐ)
近づいてくるものを未然に防ぐニュアンスです。ward off a cold(風邪を防ぐ)のように、危険や不調を「寄せつけない」場面で使われます。
Note|「守る」と「遠ざける」、scare away の二つの顔
scare away という表現の面白さは、まったく違う二つの場面で使われることにあります。
一つは、今回のブースのように、怖いものや危険なものを追い払って「守る」使い方です。鳥を追い払う、侵入者を寄せつけない——ここでの scare away は、誰かや何かを守るための行為になっています。もう一つは、人に対して使う比喩で、自分の態度や言動が相手を「遠ざけてしまう」という使い方です。きつい一言、距離の詰めすぎ、率直すぎる物言いが、気づかないうちに相手を離れさせてしまう。同じ scare away でも、こちらはどこか苦い響きを帯びます。
この二面性を分けるのは、「何を」追い払うのかという視点です。怖いもの・危険なものを追い払えば守りになり、大切な人を追い払ってしまえば後悔になる。本編のブースは前者、娘を脅かすモンスターを追い払う側に立っていました。
同じ動作でも、向ける相手で意味が変わる——言葉の奥行きが感じられる一語です。
まとめ|「追い払う」を一言で表す
scare away は、何かを怖がらせて遠くへ追いやることを表す表現です。鳥や侵入者を物理的に遠ざける使い方が基本で、人に向ければ「態度で遠ざけてしまう」という比喩にもなる、振れ幅のある一言だと言えます。
怖いものを遠ざけたいとき、誰かを守りたいとき、この表現があれば「追い払う」という動きを生き生きと伝えられます。ブースが娘のためにモンスターを追い払ってみせたように、何を遠ざけたいのかを思い浮かべながら、表現の引き出しに加えてみてくださいね。


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