海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
逃げた相手を追いかけるときも、欲しい目標に向かって突き進むときも、「追う」という動きが必要になる場面があります。
その動きを表すのにぴったりの「go after」を、『CHUCK』シーズン1第10話の中盤、薬から覚めたチャックがサラに逃げた相手の追跡について尋ねるシーンから、一緒に見ていきましょう。
「go after」の意味とニュアンス
go after
意味:〜を追う、追跡する、(目標を)強く求める
go after の中心にあるのは、「逃げる相手や標的を追いかけ、捕まえようとする」という動きです。警察が容疑者を追う、犬がボールを追う、といった物理的な追跡が基本のイメージになります。
そこから意味が広がり、地位・夢・相手など「欲しいものを積極的に追い求める」場面でも使われます。go after your dreams(夢を追いかける)のように、見えない目標を追う比喩としても定番です。
物理的な追跡から、人生の目標への挑戦まで。共通しているのは、「相手の背中を追って、前へ進んでいく」という前向きな動きの感覚です。
【ここがポイント!】
- 逃げる相手の「後ろ(after)」を追って進む動きが核
- 容疑者の追跡から夢の追求まで、幅広く使える句動詞
- go after your dreams のように、目標を積極的に求める比喩も定番
『CHUCK』S01E10のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
逃げられた相手のことが気になるチャックが、薬の効果から覚めたあと、サラに「追うのか」と尋ねます。任務への関心と、サラの過去への気がかりが入りまじった問いかけです。
Chuck: So are you and Casey gonna go after Bryce?
(それで、君とケイシーはブライスを追うの?)Sarah: No. Bryce is probably halfway around the world by now. It’s, uh, someone else’s job to find him.
(いいえ。ブライスは今ごろ地球の裏側でしょうね。彼を見つけるのは、誰か別の人の仕事よ。)Chuck: Sarah, this is Bryce Larkin we’re talking about. Your old flame.
(サラ、相手はあのブライス・ラーキンだよ。君の昔の恋人の。)Chuck Season1 Episode10(Chuck Versus the Nemesis)
シーン解説と心理考察
チャックの「go after するの?」という問いには、二つの気持ちが重なっています。表向きは、逃げた相手を追うのかという捜査への関心。けれども本音は、サラの心が誰に向いているのかを確かめたい、という気がかりです。
サラは「別の誰かの仕事よ」とそっけなくかわしますが、チャックは「君の old flame(昔の恋人)じゃないか」と食い下がります。任務の話をしているようでいて、実は二人の関係を探り合っている——そんな駆け引きが、go after という言葉のやり取りに乗っています。
冷静を装うサラと、気持ちを隠しきれないチャック。その温度差が会話の温度を変えています。
『CHUCK』流・覚え方のコツ
逃げていく相手の「後ろ(after)」を、全力で追いかけて(go)いく姿を思い浮かべてみてください。背中を追って前へ進む——この動きさえ押さえれば、物理的な追跡も、夢や目標を追う比喩も、ひとつのイメージでつながります。
チャックが「ブライスを go after するの?」と尋ねるあの場面を思い出せば、「逃げる相手を追う」という核心が記憶に残ります。何かを追いかける場面で、相手の背中をイメージすると、go after の前向きな動きが自然と手に入ります。
例文で覚える「go after」
物理的な追跡から、目標の追求まで幅広く使えます。場面を変えながら、3つの例文で感覚をつかんでいきましょう。
The police are going after the suspect.
(警察が容疑者を追っている。)
事件のニュースを語る場面です。go after は、逃げる相手を捕まえようと追う、という最も基本的な使い方ができます。
If you want that promotion, go after it.
(その昇進が欲しいなら、取りにいきなよ。)
キャリアの助言の場面です。go after it で「積極的に取りにいく」という、目標を追い求める比喩になります。
A: I’ve always wanted to start my own business, but I’m scared.
B: Don’t be afraid. Go after what you want.
(A:ずっと自分の事業を始めたかったんだけど、怖くて。)
(B:怖がらないで。望むものを追いかけなよ。)
背中を押す会話です。go after what you want で「望むものを追い求める」という、励ましの定番表現になります。
あわせて覚えたい関連表現
chase (after)
(追いかける)
chase は「走って追う」という物理的な動きが前面に出ます。go after が捕まえる意図や、夢を追う比喩まで広く含むのに対し、chase はより直接的な「追走」のイメージが強い表現です。
pursue
(追求する、追跡する)
go after とほぼ同じ意味ですが、よりフォーマルで書き言葉向きです。pursue a career(キャリアを追求する)のように公式な文脈で使われ、go after は口語的な場面に向きます。
come after
(襲ってくる、付け狙う)
come after は「自分のほうへ向かってくる」という脅威の視点を表します。go after が「こちらが相手を追っていく」視点なのに対し、come after は追われる側から見た言い方になる、対照的な表現です。
Note|go after / chase / pursue の追いかけ方
「追う」を表す英語はいくつもありますが、go after・chase・pursue の三つは、温度とかたさがそれぞれ違います。
まず chase は、物理的に「走って追う」動きが中心です。猫がネズミを追う、子どもがボールを追う——体が動いている様子がありありと浮かびます。次に go after は、追う動きに加えて「捕まえる」「手に入れる」という意図が込められます。容疑者を追うのも、夢を追うのも go after。物理から比喩まで、最も守備範囲が広い言葉です。そして pursue は、三つの中で最もフォーマルで、書き言葉や公式な場面に向きます。pursue a degree(学位を追求する)、pursue justice(正義を追求する)のように、まじめで意志的な響きを持ちます。同じ「追う」でも、走って追うのが chase、捕まえにいくのが go after、格調高く追い求めるのが pursue、と並べてみると、それぞれの居場所がはっきりします。
この三語を区別できると、追跡や追求を語るときに、場面のかたさに合った一語を選べるようになります。
追い方ひとつにも、言葉の表情が宿っているのが面白いところです。
まとめ|チャックの探り合いから覚える「go after」
go after は、逃げる相手を追いかけることから、夢や目標を積極的に追い求めることまで、幅広く使える表現でした。共通するのは、「相手の背中を追って前へ進む」という、前向きな動きの感覚です。
この表現が引き出しにあると、捜査や追跡を語るときも、誰かの挑戦を後押しするときも、力強い英語になります。「Go after what you want.」の一言は、自分にも誰かにも効く、背中を押す言葉になります。
任務の話を装いながら、本当はサラの気持ちを追いかけているチャックの姿を思い出しながら、表現の引き出しに加えてみてください。
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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


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