「in jeopardy」の意味と使い方|『CHUCK』S02E17で学ぶ英会話

「in jeopardy」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

不注意な一手のせいで、それまで積み上げてきた計画や立場が、一気に危うくなってしまう——そんなヒヤリとする状況を、英語ではどう言い表すのでしょうか。

今回の「in jeopardy」は、まさに「危機にさらされて」「危うくなって」という、何かが危険な状態に置かれていることを表す表現です。『CHUCK』シーズン2第17話の後半、チームの独断行動を将軍が厳しく咎める場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「in jeopardy」の意味とニュアンス

in jeopardy
意味:危機にさらされて/危うくなって

jeopardy は「危険」「危機」を意味する、ややフォーマルな響きの名詞です。in jeopardy で「危険な状態にある」、put や place と組み合わせて put ~ in jeopardy とすると「〜を危険にさらす」という意味になります。

同じ「危険」でも、口語的な in danger より硬く、報道・法律・ビジネスなど改まった文脈で多く使われます。命や安全だけでなく、計画・立場・取引・関係といった抽象的なものが「危うくなる」場面にも幅広く使えるのが特徴です。put one’s career in jeopardy(経歴を危険にさらす)のように、何が危機に瀕しているのかを添えて使うことが多い表現です。

【ここがポイント!】

  • 核は「何かが危険な状態に置かれている」というイメージ
  • in danger よりフォーマルで、報道・ビジネス・法律の場面で活躍する一言
  • put ~ in jeopardy(〜を危険にさらす)の形で覚えると使いやすい

『CHUCK』S02E17のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

チャックが独断でオリオンを探る「無許可の作戦」を行ったことが、思わぬ事態を招きます。現場に乗り込んできたベックマン将軍は、考えなしの行動を厳しく咎め、このフレーズで叱責します。指揮官の怒りがにじむ場面です。

Chuck: Are you certain? I didn’t think…
(本当に確かなんですか? ぼくは考えても……)

Beckman: No, you didn’t think. None of you did. And you put this entire operation in jeopardy.
(そう、あなたは考えなかった。誰も考えなかった。そしてあなたたちは、この作戦全体を危険にさらしたのよ。)

Chuck Season2 Episode17(Chuck Versus the Predator)

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シーン解説と心理考察

put this entire operation in jeopardy という一文は、ベックマン将軍の指揮官としての厳しさをよく表しています。No, you didn’t think.(そう、考えなかったのよ)と、チャックの言葉を冷たく遮ってから放たれるこの一言には、独断行動への明確な怒りがこもっています。

注目したいのは、in danger ではなく in jeopardy が選ばれている点です。フォーマルで重みのあるこの語が、軍の作戦という公的で深刻な状況にぴたりとはまっています。entire operation(作戦全体)という大きな対象を危機にさらした、という言い方からも、一個人のミスでは済まない事態の大きさが伝わってきます。普段は感情を抑えた将軍が、ここでは語気を強めて部下を叱る——その温度差が、この場面の緊張感を際立たせていると言えます。

『CHUCK』流・覚え方のコツ

天秤の片側に、これまで積み上げてきた計画がそっと載っている。そこへ不用意な一手が加わり、天秤がぐらりと傾いて、今にも全部が落ちそうになる——そんな「危ういバランス」を思い浮かべると、in jeopardy の感触がつかめます。

ベックマン将軍が「作戦全体を危険にさらした」と叱責したあの緊張感と、傾く天秤のイメージを重ねてみてください。in(〜の中に)+ jeopardy(危機)で「危機の只中にある」と捉えると、何かが不安定にぐらついている状態がそのまま頭に浮かびます。

例文で覚える「in jeopardy」

計画・立場・安全など、「危うくなるもの」と相性のいい表現です。3つの場面で見てみましょう。

One careless mistake put the whole project in jeopardy.
(不注意なミスひとつが、プロジェクト全体を危機にさらした。)
仕事上の失敗を語る場面です。put ~ in jeopardy の形で、「台無しになりかけた」深刻さを伝えられます。

His health was in jeopardy after the accident.
(事故のあと、彼の健康は危機的な状態にあった。)
人の安全や健康が危ぶまれる場面です。in jeopardy だけで「危険な状態にある」と表せます。

A: Can we still close the deal this week?
B: Honestly, the whole thing is in jeopardy right now.
(A:今週中に取引はまとめられそう?)
(B:正直、今は全体が危うい状態なんだ。)
ビジネスの交渉が難航する場面です。「成立が危ぶまれている」という厳しい状況を、フォーマルな響きで伝えています。

あわせて覚えたい関連表現

in danger
(危険にさらされて)
最も一般的な「危険な状態」の言い方です。in jeopardy とほぼ同じ意味ですが、こちらは口語的で日常会話でも使いやすく、フォーマルさの度合いが違います。

at risk
(リスクにさらされて/危険な状態で)
「リスクがある」状態を表す表現です。in jeopardy が「すでに危機の只中」というニュアンスなのに対し、at risk は「危険にさらされる可能性がある」という、リスクの存在に焦点を当てた言い方です。

in peril
(重大な危険に瀕して)
in jeopardy よりさらに文語的で、深刻な危険を表す表現です。物語や報道など改まった文脈で使われ、日常会話ではやや大げさに響くことがあります。

Note|「jeopardy」の語源は、勝敗の見えないゲーム

in jeopardy の jeopardy という語は、少し改まった響きを持っていますが、その由来をたどると意外な出発点に行き着きます。

jeopardy の語源は、古フランス語の jeu parti だとされています。これは「分けられたゲーム」、つまり「勝つか負けるか、結果がまだ見えない五分五分の勝負」を意味する言葉でした。チェスのように、どちらに転ぶかわからない局面を指していたとされ、そこから「不確かで危うい状況」「危険」という意味へと発展していきました。勝敗の見えない緊張感が、「危機」のニュアンスへとつながっていったわけです。なお、アメリカの長寿クイズ番組「Jeopardy!」も、この「答えがどう転ぶかわからない緊張感」を番組名に込めていると言われています。この豆知識を知っていると、jeopardy という語が一気に身近に感じられるはずです。

この成り立ちを踏まえると、in jeopardy が単なる「危険」ではなく、「結果がどちらに転ぶかわからない、不安定な瀬戸際」という含みを持っていることが見えてきます。

盤上の勝負がまだ決していない、あの張り詰めた一瞬——そこに、この語の核心が宿っています。

まとめ|将軍の叱責に宿る「瀬戸際」の重み

in jeopardy は、計画・立場・安全といった大切なものが危険な状態に置かれていることを表す、フォーマルな響きの表現です。in danger より硬く、報道やビジネス、法律の場面でよく登場します。

put ~ in jeopardy(〜を危険にさらす)の形を覚えておくと、「台無しになりかけている」「危うくなっている」という状況を、改まった調子で伝えられます。語源の「勝敗の見えないゲーム」を思い出せば、その「瀬戸際」のニュアンスもつかみやすくなります。

作戦の危機を厳しく告げるベックマン将軍の一言とともに、このフレーズを表現の引き出しに加えてみてください。

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